　私はレスタの町で冒険者ギルドのマスター🧔🏻をしているシュラクという者だ。

　この町の貴族であらせられるバイエルン様が、近頃冒険者たちに酷い仕打ちをしており見ていられない。

　受付員のダンの方にも冒険者から苦情が殺到しており、ギルドを預かる身としては私がなんとかバイエルン様を説得するしかないだろう。

　冒険者たち⚔のご意見番であるマルゴやジュノも怒り心頭の様子で、私としては立つ瀬がない。

　そもそもダンジョンで出現するモンスター👿の難易度からして、バイエルン様が直々に討伐に向かうなどどうかしているのだ。

　先日もケイゴオクダという町外れに住む冒険者がバイエルン様に石化🪨の治療を施したから良いものの、下手をすればバイエルン様は命を落としていた。

　命知らずにも程がある。バイエルン様の周りには無能者🤹🏻‍♂️しかいないのかと言いたい。

　バイエルン様は貴族🤴🏻の身だ。

　バイエルン様がもし命を落とすようなことがあれば、この町は各方面で混乱🤹🏻をきたすことになるだろう。

　それは絶対に避けなければならない。

　私にはギルドマスターとして、バイエルン様を交えた町会議への出席権が認められている。

　町会議ではダンジョン攻略、モンスター👿討伐については熟練の冒険者たちを組織して行うことを約束🤝🏻したばかりだ。

　バイエルン様には、命の危険とそれに伴う混乱のリスクをきちんと説明して差し上げるつもりだ。

　上手くいくと良いのだが……。

　――――――――――――――――――――――――――――――――――――

　みなさんこんにちは。

　このモノローグは物語に登場する言葉の通じないキャラクターたちを一人称で語らせたもので、カクヨム版オリジナルとしてリライトしたものになります。

　今回のお話は、バイエルン様が無茶していた頃の冒険者ギルドマスター・シュラク目線でのお話になります。ケイゴ目線ではわからなかったことが、こうしてキャラクターの目線をずらすことでわかるようになっております。

　シュラクのビジュアルは漫画に出てきてますので、良ければ読んでみてください。

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