忙しい、と言いたくないのは意地

言いたくなるのだ。忙しい、と言ってしまえば、楽になれると思うのだ。自分があまりにも有用であることな錯覚に、酔うことができると思うのだ。


でも、忙しい、と言うひとに対して私が向けてきた視線のことを思う。

自分で好きで選んだ仕事や生きかたなのに、忙しい、忙しいからと、喚くおとなはいつも醜く映ってた。


だから、私は忙しいとは言わないようにしている。

たまにふっと心のなかでその言葉が浮かんでしまうことはあるけど、

はい、そこまでね。忙しいとは言うけれど、その生活を選んでいるのは自分よ。

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