スパゲッティ

つい昨日から、スケジュールが真っ白になった

いや、仕事とか日常的なスケジュールは割と隙間なく埋まっているんだけど


サラッとした世界

こんなに空っぽだったんだ

やけに呆気なく不干渉が流れる

ちょっと構って欲しいような

このままでいいような

そんな相反する渦でお腹がもたれる


何かを振り切るように

ふらっと入ったレストラン

とりあえず目についたものを一つ頼む

それは不覚にも今の自分には癪なやつ

具沢山の濃厚スパゲッティ


目の前に出されたそれを口に放り込む

巻かれたスパゲッティから具がこぼれ落ちる

あぁ、このこぼれ落ちる具は、恋だ

この日常からこぼれ落ちていく


それでもなお、「それらしいもの」を

味わいながら生きていくのだ

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