人間として生きるための真理の考察

第48話 知恵と本能

さて本能は生きる上で必須な物。

捨ててはいけない生命の基本。

それを知恵はどう進化させたか。

まずは性欲。

これは恋愛の元。

本来野生はさらに良い遺伝子だけを選ぶ性質がある。

より良き子孫を残すため。

しかし人間はその遺伝子を残す術をかなり捨てた。

フェロモンの臭いとかより強い物とかの遺伝子やら本能でなく、

自分の人生のために

これがあります。

下手したら金のあるとか欲まみれでも、見た目だけでも、優しくて頼りがいあるとか、自分の人生のための伴侶を探す。

おそらく知恵を得たから優勢な遺伝子とか関係無くなったからではないかと。

そしてさらに本能を越える事もできる。

子孫を残さなくても異性のために命を張れる。

これは野生では考えられない。

何故なら命を繋いで遺伝子残すのが野生の目的。

毎年伴侶変わるなんて当たり前。

オシドリ夫婦とか言うけどオシドリも毎年伴侶変わります。

子供のために命を張れてもツガイのために命をかけるのは普通ならあり得ない。

知恵はいわゆる愛を産んだ。

愛する人を守る。

本能を越える知恵の力。

本能を利用して力を得る事ができるって事でしょう。

生物としては無意味ではあろうが知恵持つ人間ならではの能力。

食欲は生物の体の維持に欠かせない。

野生は栄養のためだけに食べる。

しかし人間は獲物を取るから獲物を自分で増やしていった。

田畑や牧畜で。

さらに味までたどり着いた。

美味しい物を作る知識。

そしてさらに上になると獲物の全てを余すことなく利用する技術。

それは命を無駄にしない技術。

野生は必要な部分を取って残りを他の動物が食べたり細菌の栄養になったり自然バランスで無駄が無い。

しかし人間は獲物を作り獲物の命を無駄にしない技術を得た。

命は無駄にならない自然のピラミッドを越えたのに自分達で自然のピラミッドを作り上げています。

最近は無駄も多いけどそれを嫌う風習、もったいない精神が出てきてます。

結局は自然のピラミッドから外れたようでピラミッドの中にいるように見えますね。

睡眠欲。

これは、まあ高機能な脳を得たから休むのも必要な欲なんで知恵も何も無いようですが。

実はゆっくり睡眠取れるのは人間くらいなんですよね。

野生は気が休まらない。

ゆっくり寝るための知恵も高度な脳を持つ人間には必要。

それが集落から家や外敵から身を守る知恵を産んだのかも？

ま、睡眠欲はどうこうするものでないので軽く書いて割愛とします。

強さ的には本能＞＞感情＞＞知恵のはずなのに上の本能さえも進化させたのが知恵。

本能に負けるはずなのに本能をも使いこなすのが知恵。

やはり知恵こそが人間の人間たる全て。