「キャンプ場はどこにする?③~施設・設備」
ソロ「初心者が気にした方がいい大事なポイントのひとつとして、やはり施設や設備の充実度などは欠かせない」
泊「いわゆる高規格キャンプ場がいいということですか?」
ソロ「一概にそういう話でもない。たとえば目的が『自然の中で過ごしたい』ならば、あまりに整いすぎているキャンプ場は希望に合わないかもしれない」
泊「ほむ。そうかも」
ソロ「だから、やはり自分にとっての必要性や重要度を考えてみるべきだろう。たとえば、冬は炊事場でお湯が出て欲しいという希望もあるだろう。冬だけではなく、調理で油物を扱うと食器洗いにお湯が欲しくなる」
泊「ほむほむ。それはありますね。水では油のギトギトが落ちないときも多々ありますし」
ソロ「炊事場周りで言えば、家庭用の中性洗剤が使えないところもある。微生物で分解できる石けんや重曹しか使えないキャンプ場も少なくない。そういうのはあらかじめ調べておかないと現地で困ることになる」
泊「あと、わたし的に気になったのはトイレですね。洋式しか使ったことがなかったので、和式しかないとちょっと……」
ソロ「そうそう。トイレは一日に何回も使用するから、『それは辛い』という人は気にした方がいい。水洗トイレがなく、いわゆるボッチャン便所のところもあるから、家族キャンプで子供がいると嫌がられるかもしれない」
泊「あとはシャワーですかね。ソロさんと初めて出会ったキャンプ場には風呂もありましたけど、そういうのがないキャンプ場も多いですよね」
ソロ「そうだな。一泊なら入らないでいいかもしれないが、二泊以上はやはり風呂に入りたい。せめてシャワーが欲しくなる。キャンプ場に設備がない場合は、近くに日帰り温泉みたいな施設がないか調べておくのもいい。まあ、徒歩の場合はかなり近くないと辛いことになるがな」
泊「ほむ。他には?」
ソロ「ゴミが捨てられるかどうかも、わりと大きな問題だ。持ち帰らないといけない場合は、なるべくゴミが出ないようにしていきたい。缶詰とか辛くなる」
泊「ほむ。直火禁止かどうかとかも調べた方がいいですね」
ソロ「ああ。ただ、俺としてはどんなところでも焚火台を使うことを勧めるな。それから他には、キャンプ場では売店をやっている場合もある。特に薪や炭なんかが売っていることは多い。それらは荷物になるから、できたら現地調達のが楽だろう。だから、現地で売っているのか、いくらなのかは知っておきたい情報だ」
泊「値段も確認ですか? そんなに違います?」
ソロ「かなり違うぞ。炭も薪もだいたい四〇〇円ぐらいから一〇〇〇円ぐらいまで価格幅がある」
泊「倍以上!?」
ソロ「炭は大して量を使わないことが多いのだが、冬に焚き火をやると薪はけっこう使用することになる。下手すれば、薪だけで一泊分の宿泊費を超えてしまうこともありうる」
泊「体は温かくとも、懐が寒くなる……」
ソロ「うまいことを……。まあ、車で行く人は、あらかじめ安い店を探して買っていくか、現地近くのホームセンター等で売っていないかチェックするのがいいだろう」
泊「ほむ。やはり徒歩の人は、あらかじめ調べておかないとヤバいですね」
ソロ「売店の営業時間も要チェックだ。あと、食材を現地調達する時も気をつけないとな。店の営業時間とか地方だと早いところもあるし」
泊「ほむほむ」
ソロ「自分にとって必要なもの、必要な設備などが揃っているか、そういうことを前もって調査することは大事だ。……まあ、この辺の失敗談はきっと泊たち三人娘が本編で、そのうちやらかして教訓を示してくれることだろうよ」
泊「――なんですとぉぉぉぉー!? やらかし確定!?」
ソロ「キャラ設定的に」
泊「メタなネタばらしやめて!」
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