「キャンプ場はどこにする?②~サイトタイプ」
泊「ほむ。これは区画サイトとかフリーサイトの話ですか?」
ソロ「いや、それはもう本編でかなり話しているから、今度は自然環境の話をしよう」
泊「というと?」
ソロ「林間サイトとか芝生サイトとか聞いたことないか?」
泊「ほむ。ありますよ。湖畔サイトとか、ウェブサイトとか」
ソロ「最後、それじゃバーチャルキャンプじゃないか」
泊「なら、ボーキサイト」
ソロ「鉱石だろうが。そういうつまらないボケはいいから」
泊「うぐっ……。つまらないなんて、ひどい……ひっくひっく……」
ソロ「キャンプ場は、サイトによって当たり前だけど環境が違う」
泊「――スルーした!?」
ソロ「まず地面だ。土のサイト、芝生のサイトが多いが、ジャリや砂のサイトもある。違いはやはり水はけの良さや、テントの立てやすさになってくる。他にも寝たときにマットが薄いと影響がでかいな。石があれば寝心地が悪いし、木の枝とか落ちていたらテントに穴が空くこともある」
泊「ほむ。それは辛い……」
ソロ「スノーピークの60周年記念モデルシェルターのスカートに穴が空きました……」
泊「ほむっん! それは辛い……」
ソロ「まあ、初心者にお勧めなのは、やはり芝生サイトだろう。土よりも汚れにくいし、ジャリサイトよりもペグが打ちこみやすい場合が多い」
泊「確かに。土のサイトは、片付けの時とかにすごく汚れやすくなりますよね」
ソロ「雨が降るとぐちょぐちょで始末におけない」
泊「ほむ。それは辛い……」
ソロ「それから林間サイトだと、雨風に強くなる。木が防いでくれるからな。ただ、木が邪魔で枝にぶつかったり、木の実が落ちてきて汁でテントにシミができたり……まあ、これ状況次第だな」
泊「ほむ。それは辛い……」
ソロ「開けた芝生サイトだと見晴らしはいいが、風が強いと吹きさらしになる。冬はかなり冷えるし、テントやタープが飛ばされることもあるからな。それからプライベート感は、林間サイトのが高くなりやすいな」
泊「ほむ。それは辛い……」
ソロ「そればかりかよ……」
泊「だって、けっきょくはどこも辛くて、どれを選べばいいのかわからないじゃないですか」
ソロ「仕方ないだろう。一長一短というやつだ。それに、夏は日陰が多い林間サイトで、冬は陽射しが当たる芝生サイトを選ぶとか、そういうのを自分で考えていくのも楽しみだろう」
泊「ほむ。でも、冬は風が冷たそう……」
ソロ「そういう時は、タープをフルスクリーンタイプやシェルターとよばれるものにすればいい。要するに壁があるタイプだな。風よけがあるだけで体感温度はかなり違う」
泊「ほむ。他にはなにかありますか?」
ソロ「たとえば夏場。涼しいところを狙うなら、高度が高い山の麓にある林間サイトなど狙うといい。虫も少ないことが多いしな。冬ならなるべく南の方のキャンプ場を探すのも手だろう」
泊「ほむ。なるほど、状況や道具によっても選べばいいわけですね」
ソロ「そういうのを探していくのも楽しみの一つだ」
泊「ほむ。これは辛い……」
ソロ「なんだ? サイトを探すのがそんなに辛いか?」
泊「いえ。今回、なかなかオチがつかなくて辛いなと……」
ソロ「……それは辛いな……」
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