へべれけアーカイブ～ウイスキースキィおっさんの感想と評価そして妄想～

麻布【ジャパニーズ

　今回は前回のウイスキーと似たものを感じたコチラを紹介です！

　麻布

　過去に缶ハイボールを紹介した麻布ブランドから緑色ラベルのノンエイジをご紹介です！

　販売者は缶ハイボールと同様にウィズワンで製造場はサン.フーズです。

　こちらのブランドはこのノンエイジのほかに赤色の12年と青色の18年が存在しており、ノンエイジ以外の製造所は別会社となっています。ちなみにいずれもピュアモルトで『PRODUCE OF JAPAN』という記載があります。

　公式HPは見つけられませんでしたが、複数のECサイトによるとハイランドとスぺイサイドのモルト原酒をシェリー樽で4年以上熟成させたものをベースにハイランドのバーボン樽熟成のヘビリーピーテッドモルトを富士山の伏流水を使用してバッティングしているとのことです。

　日本の水を使用したシェリー&スモークなテイストというのはなかなか珍しいウイスキーですね。そしてその味わいの方もなかなか侮れません！

〇ストレート

　香りはシェリーの甘さの上澄み、コロコロと顔を覗かせるハッキリとした煙さとモルトを感じます。

　口にするとまろやかなモルトと共に滑り込むような黒煙、赤唐辛子系のスパイスが続きますが、モルトと一体感のある甘味も感じられます。　　

　煙さとスパイスがしっかりしていますがキレよく終わり、余韻に煙さとモルトの香ばしさをふわりと楽しめます。

〇加水

　香りは煙さの印象が強まりましたが、追従するようなシェリーの甘さも感じられます。杯を重ねるとモルトも感じられます。

　味わいはより香ばしくまろやかなモルト、煙さと甘味、せり上がるようなスパイスがやや足早なペースですが展開していきます。

　余韻は味わいと同じ要素を感じられますが、コチラはゆったりとしたペースで広がります。

〇ロック

　香りは大人しくなりますが、モルトと淡くなったシェリーの甘さとケミカルなフルーツテイストのようなものを感じます。

　味わいは短いけど濃厚な甘味、モルト、一瞬の黒煙と移ろいます。全体的に背後にふわりとしたビターテイストを感じます。

　余韻にカラメルのようなビターさを伴う甘味を感じます。

〇ハイボール

　香りはシェリー系の甘味とビターさが軽やかに広がり、その背後にやはり軽やかに煙を感じます。

　口にすると、初めに真っ黒な煙のニュアンスを感じますが短く、続いてシャープなシェリー系の甘味とそれを引き立てる粒子の細かいビターさが現れます。また最初からゆっくりと尻上がりに全体を支えるモルトも感じられます。

　美味しいですね。

　シェリーと煙さの両方とモルトの味わいを軽やかしかし、ちゃんと感じられる一本だと思います。

　ふわりと奥深く上品という印象ではないかもしれませんが、美味しいです。

　麻布

　価格は4000円ほどで、店舗ではたまに見かけるレベルかなと思います。

　シェリー&スモークというテイストは珍しいので気になる方は入門としてこちらを試してみるのもアリかもしれません。

　また、前回の合同酒精のウイスキーがイケる方は楽しめるかもしれません。

　ニュアンスとお勧め点数はこんな感じです！

　温度感：中～温

　湿度　：中

　香り　：中～濃

　味わい：濃

　重み　：中

　複雑さ：中～複

　余韻　：中～長

　世楽好み　☆☆☆☆☆

　万人受け　☆☆☆

　コスパ　　☆☆～☆☆☆

　合計　　　10～11点

　缶ハイボールの紹介回はコチラです！

　麻布【缶ハイボール】

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887337556/episodes/16818093076060968513

　サン.フーズが製造のウイスキーの紹介回！

　甲州 韮崎 ピュアモルト

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887337556/episodes/1177354054895079624

　シェリー&スモークテイストのウイスキーの紹介回です！

　フェイマスグラウス スモーキーブラック

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887337556/episodes/16816700428433692384

　アードベッグ ウーガダール

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887337556/episodes/16817139555785131947