そのほか、植わったり、書かれたり。言葉の異世界感が好きな冒頭でした。
この作品が無冠のまま無料で読めるのがまったく理解できない(怒)。星10個。ある種の人にとって、小説を読むことは、書くことは生きること。比喩ではなく、言葉そのままの意味で生きること。こんなに真剣に生きている小説は初めて読みました。作者さんが生き延びるために探しているなにかは必ず見つかると信じます。書き続けてほしいです。
この物語は魔法が人々の生活に深く根付いた時代を基に構成されたファンタジーです。大企業の社長令嬢で一見恵まれた生活を送る主人公は飛び降りるためのビルを探している途中である喫茶店へとたどり着き、物語が始まります。文章も綺麗で読みやすく、人と人のつながりや居場所の大切さを教えてくれます。とてもエモーショナルなお話です。是非読んでみてください。
便利な魔法がある世界なのにそれを使わずにアナログでいれる珈琲です。圧倒される文章。ゆっくりとした空間。静かで、さわがしい。珈琲のような苦味と深味。そんな印象をこの物語から受けました。アナログの良さにも気付かせてくれる物語です。頼れるマスターって格好いいですね!ゆっくりとこの物語の世界の珈琲飲みに行きたくなりました。