編集済
4-13.への応援コメント
「遺書」だったとは……。投稿するわけではないけれど、ムーウちゃんは心のどこかで、誰かに訴えたいと言う思いがあったのかもしれませんね。
前の話で「需要」と言う言葉が悲しいな、と思いましたが、今回の「必要」と言う言葉はとてもしっくりきました。まさにこの時のムーウちゃんにとって必要な言葉だったと思います。
4-12.への応援コメント
「自分の需要は自分である程度うみださなければならない。それを自尊心という。」
「価値」ではなく「需要」なんですね。なんとも歯がゆい。そう言った自尊心のある人たちも、単に絶望を知らないだけで、希望を知っている訳ではないのかもしれない、と思います。ほんの一歩ズレるだけで、需要はなくなって幸福から外れてしまう。薄々気づいていて、考えないようにしているだけの人も多いのでしょうが。
3-14.への応援コメント
なんとなく、「素」や「隠れた人間らしさ」のような性格が設定されている機械人類って、属性化されて量産された「推しキャラ」コンテンツみたいだなって思いました。私はだからと言ってその分ユアンの価値が下がっているとは思いませんけれど。個々の性格の特長(美徳的なもの)の価値は「かぶっている」からと言って下がらないからこそ普遍的な訳ですし。
一方で、設定を背負わされた「キャラクター」としてでも、当人が新しく生み出していく意味や価値はある、と思っています。記憶が連続していなくても、一回一回にまた違う意味があったはずですし、ムーウの物語にも刻まれている。これから先はどうなっていくんでしょうか。
ムーウちゃん自身にも同じことが言えるかもしれませんね。以前に「『迷える少女と珈琲店』のありがちな物語」に言及がありましたし。彼女の小説で死に続ける主人公たちも、リセットされ続けるユアンに重なって感じられました。
3-12.への応援コメント
コーヒーカップが直せなかったくだりについてですが、今さらですけれどムーウちゃんはわかり切ってることについてもユーザ辞書で説明を表示するんですね。癖なんでしょうか?それとも「辞書」は単なる辞書以外の機能がある……?
2-15.への応援コメント
やっぱり教官さん(どちらの名前で呼べばいいかわからない)が好きだ、って思いました……。
2-12.への応援コメント
ムーウさん、慇懃でおとなしいキャラで通さないのは意外でした。割と若者らしい会話というか、ふざけ合いもするのが。でも確かに、それがリアルですね。きっとこういう会話しているときは、本当に楽しいと感じるんですよね、一時的に。だから周りの人は「この人は普通だ(深刻な悩みなんてない)」って思いこみやすかったりして。
1-11.への応援コメント
コーヒーや酒、そういった物を嗜むとき、家で飲めば安く済むと考えていました。
しかしこういった場所で飲むそれらの趣向品とは家では再現が難しく、格別なものなんですよね。
当然提供する人の技術あってこそのものなのでしょうが、きっとこうした環境が、より一層味を深めてくれるのだと思います。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
どこかで読んだ文(twitterだったかな?)なのですが、「飲食店は料理だけでなく店の雰囲気や居心地、時間などを一緒に提供してる」みたいなのがあり、お店と同じ料理を家で食べてもなんか違うんだよな的なものがあります。
カフェでのひとときはプライスレスですね☺️
1-01.への応援コメント
初めまして、こんにちは。
参加はしておりませんが、五水井さんの運営されている興味深い企画に目を引かれて立ち寄らせていただきました。
まずこちらの第一話を読んで思ったのは、粋だなぁということです。
誰もが傘を必要としない世界の中で、不便でかさばり、しかも機能面においても完全とは言い難い傘を一人差すその光景を思い浮かべると、それはとても神秘的な光景に思えます。
ただ傘を必要とする現代人の私としては、完全に透明なドームの中から雨の空を見上げて見える光景というのにも大変興味があるのですが。
また世界観の構築、大変勉強になりました。これから先も楽しみに読ませていただきますm(_ _)m
作者からの返信
初めまして。
コメントありがとうございます。
人生で初めて完結させた未熟な長編ですが、大切に読んでいただいて喜んでいます。
季節の変わり目なのでお身体ご自愛くださいね。
4-17.への応援コメント
これまで読書が苦手でしたが、この物語に出会えて小説に対するイメージがガラリと変わりました。
物語の構成から読者を夢中にさせる技術(語彙力なくてごめんなさい)やキャラクターの魅力は勿論、私のような読書が不慣れな人間も一度読むだけでスッと場景が目に浮かぶ文の心地よさはラグさんの小説だからこそだと思います。
この物語の中で4回ほど涙をこぼしました。
素敵な感動をありがとうございました。
作者からの返信
mn0721さんのような読者さんに出会えて私はほんとうに幸運です……。
書いてよかった、とおもえました。
読んでくださって、そしてわざわざコメントでお気持ちを伝えてくださって、こころの底から感謝しています。
2-06.への応援コメント
読み返しに時間がかかってしまい、お訪ねするのがギリギリとなってしまいました。
相変わらず、表現が詩的ですね。
今でも便利な世の中ですが、さらに魔法という便利なものが出回った世界では、アナログ的なものは軽視されがちなのでしょう。
その中で、あえて手で時間をかけて何度もやって、一回やったら失敗できない、そんな魅力を語ってくれる教官さんが素敵です。
と、思った直後、え、砂糖たんまり入れるの?
ギャップに驚きです。
朝読賞、応援しております。ここまでしか読めずにすみません。星を捧げさせて頂きます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
twitterのほうでお話したら満足してしまってコメントに返信するのを忘れておりました……!
ヤケザケさんのような書き手のかたにそのように言っていただけて嬉しいです。
ありがとうございます。
4-17.への応援コメント
こんにちは。
ほんとうのところなにひとつ解決なんてしていない
でも、それでも今はまだ生きている
なのでもう少しだけ息をしてみようとおもう
ぽんぽんと並べられるこんな文章に、ほっとして、よかったなあ、と思っていました。ムーウはこれからも生きづらさに悩むのでしょうけど、それと向き合う力・意志がすこしだけ身に宿ったんじゃないかな、と。
珈琲店で非魔法のアナログ珈琲ゼリーをつくる日々が続くといいですね。
たぶんこれまで言ってませんでしたが、五水井さんの擬音語、好きです。
ぽた。ぽたた。
とても印象的な物語、素敵なラストでした。ありがとうございました!
作者からの返信
久里さん、長いあいだありがとうございました……!
自分の文章に自信がなくて泣きながら小説を書いていたとき、久里さんのコメントに励まされていました。
「生きづらさに悩むのでしょうけど、それと向き合う力・意志がすこしだけ身に宿った」
こういう救いを久里さんからいただいたとおもいます。
これ以上ないことです。
擬音語、こだわって書いているので嬉しいです。
久里さんはいつも嬉しいことを言ってくださいます。
毎回照れながらコメント読んでいました。
無事に完結させることができて、結末をお届けできてよかったです。
長いあいだお世話になりました……!
4-17.への応援コメント
傘が咲く。冒頭の美しい場面を思い出します。
傘は雨をはじく。雨は生きていると降りかかってくる、いろいろな葛藤みたい。止むこともあるけれど、無くならない。だからこそ「遮りながら雨を奏でる」ことができれば、不協和音も和らぐのかもしれませんね。
「誰しもが、胸の奥に秘めた消せない傷の価値について考えあぐねているのだ」……自分だけではなく「誰しもが」と書かれているところが素敵でした。生き続ける物語ですね。今、感動でドキドキしています❤❤
作者からの返信
ひいなさんの感じ方、とても好きです。
『雨は生きていると降りかかってくる、いろいろな葛藤みたい。止むこともあるけれど、無くならない。だからこそ「遮りながら雨を奏でる」ことができれば、不協和音も和らぐのかもしれませんね』
この文章、何度も読みました。
ひいなさんって素敵なかただ……!
「誰しもが」はこだわって書いたところです。嬉しいです///
4-16.への応援コメント
保留中。良い言葉ですね。無理をして進むことも終わりにすることもない。
私も時と場合によっては「保留中」にしていいのだと、ほっとさせていただきました。
「わたしたちは珈琲の味に、ぬくもりに、香りに、壊れていたものを包みこんで、静かに泣いている」……筆舌に尽くしがたい味わいのある、素敵な文章。やっぱり好きです。
言葉の繰り返し、ラグさんは、とても上手く意味とリズムを操作なさっていると感じています。
うけいれあう。難しいことです。どうしても、うけいれられない場合もありますものね。でも、それに罪悪感をいだくことは、きっとしなくてもよくて、はっきりと白黒をつける必要もなくて、それこそ「保留中」でいいのかもしれません。
作者からの返信
「今決めようとしなくていいんだよ」と人に教えてもらったことがあります。それがとても嬉しかった。私も誰かにそう言いたくて、この小説を書きました。
受けいれられない場合は保留中でいいのかもしれない……その通りだとおもいました。
ひいなさんって素敵なかただなあ。
リズムまで感じていただいてありがとうございます。
実は結構音読したりしながら音を意識して書いているので、めちゃくちゃ嬉しかったです。
4-14.への応援コメント
こんにちは。
前話から語りが「わたし」になって、世界が塗り替わったような錯覚を感じながら読んでいます。同じ語り手が主語を変えただけなのに、たぶん文体も叙述も変わっていないだろうに、見える景色が違ってるんじゃないかと思えるような。
今夜だけでいい、生き延びたい。そう思うようになった変化とダブって見えました。
作者からの返信
こんばんは。
ほんとうは、これが遺書であるというネタ明かしはもっと最後のほうにする予定だったのですが、ある程度「わたし」で書きたいとおもって、あのタイミングでネタ明かしをしました。
「わたし」の語りから感じ取っていただけるものがあったようで嬉しいです。
編集済
4-15.への応援コメント
シャノンを迎えに来たムーウ。
「もう離すものかとおもった」、「離してなんかやるかとおもった」……グッときました。
「人間は完璧じゃないから、傷ついたり傷つけたりすることもあるけど、それを受けいれあえるようになりたいです」……心強い発言です。手伝い手伝われて生きる。それは互いを想い合う心で生きるということを更に具体化された表現のようで、私もそんなふうに生きていけたらいいなぁと思いました。
作者からの返信
私はすぐ言葉を繰り返してしまうので、自分でもやりすぎないよう気をつけてはいるのですが、「離すものかと……」これはあえて繰り返してみました。
うけいれあうって難しいですよね。私もこういうふうに生きていけるようになりたいです。願いをムーウに託してみました。
4-14.への応援コメント
「あと一歩のところで、わたしはふちに佇んでいる」……ひやりとする表現でした。
そのふちまで寄り添ってくれたマスター。そう、マスターの云うとおりに「今夜」を繋いでいけばいいんですよね。弱いじゃなく、つらい。その気持ちのままで笑えずとも、優しさに罪悪感を抱こうとも、とにかく何とか「今夜」を繋ぐ。「生命」を繋ぐという表現より、しっくり嵌まりますね。
「――要らないと一度言ったものを」から始まる段落、圧巻でした。
作者からの返信
何時間も迷って、それでもやっぱり迷っていて、そう簡単には迷うことをやめられませんね。
「今夜を繋いでいけばいい」とは、以前友人から言われた言葉です。
とにかく書きたいことを書いています。
いつもありがとうございます。救われます……。
4-12.への応援コメント
こんにちは。
痛々しい独白で、読んでいて凍りつくような心地でした。
でも美しいとも思いました。
そう思う一方で、美しくなくても間違っていても人を傷つける道だったとしても、その道をもうすこし歩んでほしいと思いました。
ムーウの決心がもし、生まれてしまった間違いを正すというのなら、それをどうにか止められないかと思うのです。
作者からの返信
久里さんのこのコメント、救われました。
ありがとうございます。
小説書いていてよかったなとおもいました。
生きていくのって難しいです。
「美しくなくても間違っていても人を傷つける道だったとしても」生きていてほしい、とムーウに言ってくださる久里さんのようなかたがいるから、私は生きていられるのだとおもいます。
4-12.への応援コメント
ラグさん、こんばんは。
今夜の天才ポイントは「幸福うまれ幸福育ちの恵まれたわたしがどんなに苦しんでみたところで、そんなの決してほんとうの絶望なんかではないのだということ、そのこと自体が軽い絶望だとおもう」というフレーズです。
今夜の鳥肌ポイントは「この不合理をどうかどなたか受けとめてください」です。
絶望の深さは人と比べるものではないのに、お嬢様という環境に居て病んでいる子が「甘えている」などと何も知らない人に言われて軽く絶望する絵を見たことがあります。私の友人の話でした。物質的な恩恵が精神的な恩恵に繋がるとは限らないのに、不合理です。
作者からの返信
めちゃくちゃ照れながらコメント読ませていただきました……ひいなさんったら褒め上手なんだから!///
絶望の深さは人と比べるものではない、ほんとうにその通りですね。
なのに人はどうしても苦しみを比較してしまう……。生きるのって難しいです。
4-11.への応援コメント
ラグさん、今回も私に伝わって参りました。
「その優しさはあんたを壊すものだ。あんたは怒りを感じるべき」という一文。その直前のセリフが「間違えている」であり、更に遡ると「ごめんなさい」なんですよね。私は、とりあえず「ごめんなさい」と言ってしまう面がありまして、いつだかの心理テストで「怒りを外に出すべき」という結果が表れたのです。おそらく出さないで居ると壊れてしまう。分かっていますのに、あからさまに怒りを出せない人間で在りまして、それで小説を書いているのかなぁと思い至っております。
トーガは過去、簡単に〈修復〉可能な環境に居て、それが有難くなかったのですね。それはムーウの過去にも通じる感情なのかもしれません。
作者からの返信
わかります。
私もなかなか怒りを外にださない生き方をしてきたので。
それで壊れそうになってしまったので、このシーンは絶対書きたいシーンだったんです。
怒るべきときもあるんだよ、怒ってもいいんだよって言いたかった。
ひいなさんに感じ取っていただけて嬉しいです。
傷は消えてしまわないほうがよいものもありますね。
4-10.への応援コメント
こんにちは。
それまで前向きだったのに、何かをきっかけに気分が落ち込むとなにもかもが否定的に後ろ向きに感じられたりしますよね。ムーウの場合は落ち込みが深いですが。それでもトーガの握った手で、ふたたび人のあたたかみが戻ってくるといいなと思います。
「虚ろな挨拶を……おおきな手だった」のくだりがいいなと思いました。
読点をつないで二行半綴られた長い道のりのあとに、八音の短文。心地よいリズムでした。
作者からの返信
「何かをきっかけに気分が落ち込むとなにもかもが否定的に後ろ向きに感じられたりします」そうなんです、それをうまく表現できていない気がして、ひとりでハラハラしていました。
久里さんが読み取ってくださったからほっとしました。
ありがとうございます……!
文章、なにげなく書いた部分ですがそのように感じていただけて嬉しいです。
4-10.への応援コメント
「気持ちが沈み、暗い思考が研ぎ澄まされていく」直後の笑い。繰り返される「疲れていた」から「疲れ切っていた」……これぞ「虚無」の表現だと思えてなりません。
私は、「自力で笑えないときに」人と会って後悔したことがあります。
ラグさんの小説は、そういう人の感覚に訴えかけてくるから、私は理屈抜きにとても好きです。
でも「書くのも生きるのもとても難しい」ですね。せめてムーウが珈琲の香りを心地好く感じられる日常に生きていてくれますように。
作者からの返信
「そういう人の感覚に訴えかけてくる」
嬉しいです。私はそういう文章しか書けないから、伝えたいとおもっていることをせめて伝えられていないと、書いている意味がなくなってしまうので。
伝わっていますか。ひいなさんには伝わっている気がしています。でも確かめずにいられない。コメントをいただくとほっとします……。
編集済
4-09.への応援コメント
『大人になっても子どもっぽいグリクトをつけ続けるのは恥ずかしい』と言われた話の「大人になるまで生きてほしいって意味」。次元が違うかもしれませんが、これから大きくなるだろうから……と大き目の制服を与える親の気持ちに通じるような気がしました。こどもとしては「今」の自分に合うものを選びたいのですが、親に将来を先取りされるのです。それは親の「愛」なのでしょうが、捉えようによっては有難迷惑な押し付けですよね(なんて思うのは私だけでしょうか)。
作者からの返信
何事にも「両面がある」ということを考えさせられました。
今回これは美談というかいい親というか、そんなつもりで書いたけれど、見方によっては「親に将来を先取りされる」ことになるし、実際そのことで私自身苦しんだ過去があります。
ひいなさんのコメント、深いですね。
4-08.への応援コメント
ラグさん、こんばんは。
前章から二週間が経過した灼けるような初夏。社長令嬢として生まれたムーウの感じている「虚」が伝わってくるようでした。本人が恵まれていると感じていないのに、周囲に「恵まれている」と言われることは、「からっぽの定型的人生」を味わっている身に、暑さと共に堪えると思います。
「図書館を出てもヤズーの〈防音〉はアナログアンブレラへ着くまで書かれたままだった」……この表現は凄いです。話の通じない壁。どうしようもない断絶を感じて切なくなりました。
「冷たい熱量」……ラグさんを表す温度と質感ですね。その熱量で書き続けておられることに感服します。
作者からの返信
こんばんは。
お返事遅くなりました。
ちょっと精神の調子を崩しております。
書ききれないくらいの虚無が、ムーウにはあるとおもっていて、それをうまく表現できなくて足掻いている、書いて書いて足掻いています。
ひいなさんはすごく文章を読み取ってくださるので嬉しい。
書くのも生きるのもとても難しいです。
私は自分の小説に自信がありません。
いつもありがとうございます。
4-07.への応援コメント
抱き締めた末の拒絶。苦いです。あの無邪気なシャノンの面影が消えたみたいで。まるで初期化されたパソコンみたいで。もしくは正論をインプットされた機械のようで。それでもムーウを撃ち殺さなかった心。記憶が消えてもシャノンは優しいシャノンで、拒絶することでムーウを守ろうとしたのかもしれないですね(>_<)
「静かに激しい」と、ラグさんは、そう言われることがあるのですね。実は私も、たまに言われます。青い焔の如くだそうです。私は、ラグさんこそ青い焔だと思います。
作者からの返信
相変わらずひいなさんの比喩が美しいです。
「拒絶することでムーウを守ろうとしたのかもしれないですね」
読み取ってくださって嬉しい……!
青い焔。これとてもひいなさんらしくてびっくりしました。同じような意味あいで、私は「冷たい熱量」と言われたことがあります。
4-06.への応援コメント
時間ができたので、一度に最新話まで読んでしまいました。まとめて時間が出来たら、最初にこの作品を読もうと思っていたのです。
人一人に人生があって、悩みがある。自分が生きていくことさえ難しいのに、他人の面倒を見る暇なんてありませんからね。
それでも自分に価値を見出せない人間は、その逆の現象が起きる。
ムーウは自分に価値を見出せないから、自分の意味をシャノンに委ねてしまうのかなと、勝手にそんな想像をしてしまいました。
P.S.
体調を心配してくださり、ありがとうございます!
万全です! これからもよろしくお願いします!
作者からの返信
ももさん……!
光栄すぎてコメントのスクショ撮りました。
なんということでしょう……!
ありがとうございます……!
ももさんには、私が伝えたくて書いていること(表現しきれていないことまで)いろいろ伝わっている気がします。
「自分に価値を見出せない人間は、その逆の現象が起きる」
これ書くの難しいんですが、書かずにはいられませんでした。
まだ完結まで書ききっていないのですが、どうやって完結させようか悩んでます……(笑)
体調万全とのこと、安心しました!
寒さが続きますので、無理なさらないでくださいね。
コンテスト後(これを完結させて)ももさんの作品読みにうかがいます♪
4-06.への応援コメント
冒頭、比喩の連続が御見事です。否、御美事(おみごと)と言わせてください。
「みたいに」「ごとく」「のよう」と、表現を変えておられるから、しつこくならず本当に美しいです。
私は、よく「~のよう」を連続で用いて、アップ直前に気付いて、慌てて書き直すタイプです。
ラグさんが、無意識に書いておられるのだとしましたら、それは研ぎ澄まされた言語感覚を生まれながらに持っている作家さん、だと思うのです。
「静かに激しい」……ラグさんも、そういう御方でしょうか。
それにしても、上級生たち、本当に無礼です。
「救おうという気持ち、救われたいという気持ちに期待を持つことで、関係を壊してしまったこと」、私にもあります。今は他者に多くを期待しないように心掛けております!
作者からの返信
比喩、さりげなく書いたつもりでしたが、ひいなさんのように文章力が高いかたには見抜かれますね!
私はひいなさんの文章って隠喩法での書き方が見事だとおもってます。
「静かに激しい」たまに言われるので私はそういう人間かもしれません。
ひいなさんにもそのような経験がおありなのですね。私も今は期待しすぎないよう期待させすぎないよう気をつけてます。
人間関係って難しいですね。
4-05.への応援コメント
人間を学籍番号で呼ぶ世界。SFの世界と思われていた現象が既に本当になっているかもしれないと、マイナンバーを割り当てられた人間として思っております。
個人と他者の線引きについても考えさせられます。救おうという気持ち、救われたいという気持ちに期待を持つなと、教官に釘を刺されたムーウ。それでも受け取った雑誌に、捨てられない期待を感じました。
作者からの返信
ひいなさんの着眼点や思考、いつも深くて考えさせられます。
救おうという気持ち、救われたいという気持ちに期待を持つことで、関係を壊してしまったことがあります(両方経験があります)。
なので今回のシーンはどうしても書きたかったのです。
4-04.への応援コメント
こんにちは。
教官とのやりとりをいくら日記に残しても、「取りこみ中悪いが」から始まる懐かしい台詞を聞いても、今のムーウには教官を判別する材料にならないのですね。そしてやっぱり「これまでに見たことがない美貌の青年」と思ってしまう。もはや様式美となったような教官の哀しい特質。いつかムーウがそれを破る日が来るのでしょうか。
たぶんあまり意識せず書かれたのだと思いますが、
「少しざまあみろという気持ちになった。技術とは、使うためにあるのだ。」がいいなと思いました。渾身の表現だけでなく、繋ぎのような何気ない文章にもセンスは表れるなあと。
作者からの返信
こんばんは。
教官の特質については、ご都合主義にしたくなかったので、主人公にも破れない設定で書いているのですが、この小説を一冊分で完結にせず、もし続きを書くことになったら、ぜひ書いてみたいテーマのひとつです。
そこはおっしゃる通りあんまり意識せず書いたところです!
わあ、わあ///
照れまくりながらコメント読みました。
ありがとうございます……!
4-03.への応援コメント
「濡れていたかった。痛くなりたかった。上手に生きられないから、泣いていたかった」心境、そういうふうにしか生きられない心を認識する描写、素晴らしいと思いました。人間関係を完結させることばかり考えてしまう気持ちも、分かるから重いです。
ラグさんは記憶喪失という過去をお持ちだったのですね。物語の「章」が「記憶の点在」のように見える時があったのです。勿論、物語ですから繋がっています。その時々の「章」の発する光線のような力が凄まじくて、それを筆力と呼ぶのであれば、ラグさんの筆力は凄いのです。
作者からの返信
人間関係を完結させることばかり考える、ということを「分かる」とおっしゃるひいなさんのことを、ますます知りたくなってきました。
どんどん小説を書いてくださいね。読みに行きますから。
「ラグさんの筆力は凄い」ありがとうございます。なかなか自信を持てないので、いつも励まされています……!
3-16.への応援コメント
ただでさえ記憶に残らないグレイン先生への想いを消してしまいたくない、せっかく友達になったムーウのことを忘れたくない。シャノンの強いおもいが苦しかったです。対照的に見えてきっとどこか似ているムーウとシャノン。ふたりがこれからも友達であり続けることを願います。
追伸:「魔法は物事の関係性を奪う」という設定がこう提示されるとかなり衝撃があり、物書きとして感嘆しました。
作者からの返信
理花ちゃん~~!!!!!
コメントありがとうございます!
このページは私のなかでいちばん自信が無いシーンだったのですが、理花ちゃんがそのように言ってくれるなら大丈夫ですね!
自信が出てきました。
ああ、公開するの緊張した……!
3-13.への応援コメント
「見ているだけでは見えない本質がこの世界には呆れるほどたくさんあって困る」光景。それを描写されるラグさんの文章が、たくさんの本質を突いていますね。珈琲の味のように人生も苦いものを甘くできるのだという希望が見えました。しかしながら救われたフリをする心の描写、「優しさを存分に受け取っておきながら、けれどムーウは飛び降りたかった」心性にも共感します。
こうして文を紡ぐことが何かの延長になるかもしれない世界で出逢えましたこと、光栄ですし、私は救われる想いですm(__)m
作者からの返信
本質を鋭く描きだしたいとおもいながら書いています。
ひいさなんのコメント、いつも嬉しいことが書いてあって、すごく照れながら読んでます……!
優しくされたから生きていこう、には安易になれないところが生きづらさのひとつですね。
ひいなさんに共感していただけて嬉しい反面、この生きづらさをご存知だということがかなしくもあります。
3-12.への応援コメント
「新しいものを買うという行為は未来が当然訪れると無意識におもっているからこそできるわけで」というところ、本当にそうですね。過去を崇拝するとミニマリストになっていく。当然に訪れるべく未来に組み込まれる自分にさえ疑念をいだく。と云うのは私の身勝手な感受性でしたm(__)m
つらいおもいが人生のプラスになれば……そうですね。報われる気がします。誰よりも自分が報われていいのだと思って書き続けていけそうです!
作者からの返信
「当然に訪れるべく未来に組み込まれる自分にさえ疑念をいだく」やはりひいなさんにはいろいろ伝わっていますね。
嬉しいです。
ひいなさんも今までたくさんのことがあったようですけれど、報われてほしいです。
ひいなさんがひいなさんのように生きてきてくれて、それで出逢うことができて、私は救われています。
3-11.への応援コメント
寒暖差が香りを育てて、あたたかさと寒さを往復して、時間をかけて、香り高く上質な油脂分をためこむ珈琲。
幸と不幸を何度も往復し、長時間なぶられて、本人の意思とは無関係に両極端へ揺さぶられ続けて、こころに質のいい油脂分を蓄積させていく人間。
そのくだり、素晴らしかったです。
果物も腐る寸前が美味しい。珈琲も人間も小説も、そうなのかもしれませんね。ラグさんには壊れてほしくないけれども、壊れる一歩手前の緊迫感に充ちた文章を、今夜も美しいと思いました。
作者からの返信
緊迫感を出したいとおもいながら書いています。ひいなさんのコメント、嬉しいです。
望まずにつらいおもいをさせられても、それが人生にプラスになるのだとおもえたら、少しは報われる気がします。
1-02.への応援コメント
えっと、句読点の具体的なことについて少し。
>地下はカフェだ。セピア調で撮るのがちょうどピントのあいそうな小洒落たレンガの壁に、古ぼけたモノクロ写真を六枚とか七枚とか木製の額に入れてはぶらさげてみて、ちょっとさみしげなピアノのバラッドなどかけて本を読む、店内はほどよく花や葉っぱを飾ったり機械の無骨さを放置したりしてアンバランスさがバランスよく保たれ、背もたれに寄りかかってすぅうと珈琲の香りを堪能するのにもってこいだ。
本を読むのあとは『、』でなく『。』でもいいのかなと感じたわけです。あとぶった切っていると感じたのはセリフ内だった気がしますが見つからないです、すみません(>_<)
主語述語に関しては長文の所が2、3か所だった気がします。こちらも見つからず。
メモすればよかった、申し訳ないです💦
作者からの返信
わざわざありがとうございます。
句読点はかなりこだわって書いているので、日本語としておかしくなければこのままでいくつもりです。
でも読みづらいですよね……ちょっと考えてみたいとおもいます。
3-09.への応援コメント
珈琲も紅茶もラグさんの文章も奥深い。今夜もまた味わっております。
ガラス張りの巣のような暗黒のなか、震えるムーウの原罪意識が伝わりました。
「うまれたところから消えてしまいたい」のですよね。
父親の言葉は、そう思わせて然りな重さでした。
ムーウ、あなたは救われていいのよって伝えたいです。
作者からの返信
ひいなさんおはようございます。
「原罪意識」という言葉を知らなかったので調べました。
やっぱりひいなさんはこういうことにお詳しい。
3-09は特に暗い場面だったので、暗すぎてこの小説が嫌われちゃったらどうしよう、とひやひやしながら公開しました。
「救われていいのよ」あああ……!
ほんとうに、ありがとうございます。
3-08.への応援コメント
さて、なぜか文章力の企画に参加されていましたね(遠い目)
感想はじっくり考えてからにしようと思っていましたが、しておきましょうか。
蘭さんの文章は美しいと、よく言われます。僕も言ったことありますね。アナログアンブレラの冒頭はまさにそれでしょう。
傘は雨を弾く。「弾く」は「はじく」と読むし「ひく」とも読む。傘とは、雨を遮りながら雨を奏でるもの。
脱帽なのは難しい言葉を殆ど使わずに、衝撃を与えていることです。僕のように小難しい言葉を使わずに、文字の並びで印象を与える。それが貴女の文章の1番の特徴だと僕は思います。
人が見ている世界は全て違うものです。貴女は普通には気付かない美しさを知覚出来て、普通なら気付かない醜さを知覚してしまうのでしょうね。
次ですが、この物語を読んだ時に考えたのはテーマです。蘭さんの話は基本的に、愛に準ずるテーマがある様に思っています。
この話の主人公ムーウは死を願っていますね。そんな中でアナログアンブレラと出会い、たくさんの人と出会っていく。
これはムーウが生きる理由を探す物語の様に見えます。
彼女はきっと死にたい訳では無い。生きる理由がないだけ、誰にも、自分すらも生きていることを認めることが出来ないだけかも知れません。
ムーウからは、なぜ私は普通ではないのだろう、なぜ私は普通ではいられなかったのだろうと言う諦めが見えます。
それは自分ではどうしようもない、まるで魔法の様な後付けの結果論なのでしょう。魔法を使えば過程なんて無意味になる。
過程はどうあれ、社長令嬢として産まれ、親からは存在すら認められていないと言う結果だけが彼女にはある。
そんな彼女が今から、アナログアンブレラで魔法を使わずに、人として変わっていく。きっとこれは、そんな物語なのかなと思います。
とりとめのない文章となりました。
昔からは随分変わったと思います、僅かだけどこれは生きる為の物語ですからね。
再会、嬉しく思います。
無理はしない様に、ご自愛ください。
作者からの返信
ゆきみん、コメントありがとうございます~~!
なぜかとはなんですか、私も文章力を高めたいですよ!!!
私は客観視がとても苦手なので、ゆきみんの文章力でこのように客観的な意見をいただけて、勉強になりました。
こんなふうに見えてるんだなあ、とおもいながら読ませていただきました。
かなり買いかぶりすぎですよ!ともおもったのですが!
ありがとうございます。
昔からは変わりましたよね。
連絡取れなかった数年のあいだに、私は別人のようになってしまって、「今のゆきみんに認めてもらえるのか」と不安でした。
コメント嬉しかったし勉強になりました。
私ももう少し長いコメントしに行こうかな。
ゆっくりゆっくり待っててくれると嬉しいです。
3-08.への応援コメント
ラグさん、こんばんは。
カクヨムではお喋りなのに、リアルではシャイな私です(^^ゞ
「心情はにぎやかさから距離を置いたところにあった」という部分、私みたいでした。
そんな怖がりな私ですが、今、ラグさんとお話ができて嬉しいです。
紅茶の効能効果、その事実が、とても魅力的に伝わって参ります❤
ラグさんの文章、私には丁度いい温度に感じられて好きです。
〈傘〉魔法で感じられない雨を、持ち手の付いた傘で感じる場面、いいですね。
雨には重さがありますものね。其処から生命の重さに繋がる流れ、とても良かったです。
作者からの返信
こんばんは。
ひいなさんがどんなかたなのか、コメントから少しずつ見えてきて嬉しいです……!
珈琲の小説を書いているのに、教官のせいで紅茶の本まで買って勉強しました(笑)
珈琲も紅茶も奥深いです。
普段忘れているなにげないことを小説に書きたいので、ひいなさんのコメントを読んで喜んでおります///
3-07.への応援コメント
ティーカップと珈琲カップ。造形に違いがあるのですね!
初めて知りました。ラグさんの文章は、いつも綺麗ですが今回は、
砂時計が時間を沈ませていく描写、とくに綺麗に感じられました。
ラストに置かれた一文も、ずしりと考えさせられます。
ふだん、はしゃがない私は、はしゃいでいる方々を「仲良きことは美しき」と見守っているタイプです(^.^) さっきから全然しゃべってないじゃない? なにかしゃべってよ! と言われてようやく何か話すシャイな人です……と言ったら意外! と驚かれるでしょうか?
作者からの返信
ひいなさんこんばんは。
いつも積極的にコメントをくださるので、リアルではシャイな性格とお聞きしてびっくりしました!
ネットで出逢っていろいろお話できて嬉しいです。
カップに違いがあるのは私も最近まで知らなくて、書きながら調べました!
面白いですよね。
いつも文章を褒めてくださってありがとうございます。
自己肯定感が低いので、文章にも自信が無くて、ひいなさんのコメントをいただくと元気が出ます。
3-06.への応援コメント
ラグさん、ラグさんo(*^▽^*)o~♪
一歩も二歩も親しくなれた感覚で連呼しました。
失礼しました。珍しく心はしゃぐ私です♡(๑′ฅฅ‵๑)
レースに縁取られたアンティークゴールドの傘。良い色ですね!
人が集まりつつ、好き勝手に自分の時間を過ごせる場所、魅力的です。
ムーウは、はしゃぐ女の子たちを横目に決して自分は、はしゃぐ輪の中に入らず、淡々としていますね。ちょっと私に似ているかもしれません(^^ゞ
作者からの返信
(はしゃぐひいなさんが可愛いです……///)
ひいなさんは普段はあまりはしゃがないかたなのでしょうか。
冷静に一歩引いたところにいるような感じなのかな。
そういう時点だからあのような小説を書けるのか……と考えてしまいます。
3-05.への応援コメント
「本棚は人間のたましいのふるさと」ですね。安心して還れる場所。少なくとも私の本棚は、そんな場所です。
人間が安易に救われ歓喜するフィクションに心慰められる人間であれば、生き易いでしょうね。
「主人公が頑丈なロープを持って近所の公園の桜の木に向かってしまう」のは魂のカタルシスを求めているかのように私には映って、今夜も五水井ラグさまの物語は素晴らしかったです。
前章は、御友人を呼ばれる際、かなりこだわりをもっておられた故のエピソードだったのですね。五水井ラグさま御自身はカクヨムで、どう呼ばれると、しっくりくるでしょうか。私は「ひいなさん」と呼ばれて、しっくりきますので、もしよろしかったら、そう呼んでください!
作者からの返信
ひいなさん!!!!
呼び方を変えると一歩親しくなれた感じでめちゃくちゃ嬉しいです。
ひいなさん!!
ひいなさん!!!
やったー!✧*。٩(ˊᗜˋ*)و✧*
私も「ラグさん」がしっくりくるのでぜひお願いします♡
やったー!!!
「魂のカタルシス」なるほどとおもいました。
今回のひいなさんのコメントもやはり鋭いです。
さすがです……!
ひいなさんのこと、どんどん知りたくなってきます。
3-04.への応援コメント
五水井ラグさま、あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致しますm(__)m
本名よりあだ名は難しい……本当ですね。
「名前」で呼ぶことも難しいとき、あります。
「シルバーアクセサリーさん……?」と言うムーウちゃんのセンスは、とても可愛らしく感じられました✨✨
作者からの返信
宵澤さん、あけましておめでとうございます……!
昨年はほんとうにお世話になりました。
今年も宵澤さんの作品を楽しみにしています。
呼び方って難しいですよね。
私はリアルでかなりこだわりをもって友人を呼びます。
だからこそこのページを書きたかったのです。
宵澤さんのコメントはいつも美しく鋭いですね。ありがとうございます。
2-15.への応援コメント
コメントを失礼します。
「さようなら」という挨拶には、かなしさが付き纏うものですね。
「また会いましょう」には、「では、また」と返してもらえたほうが気楽ですが、「さようなら」の味わいの後に、紙の本が寄り添うところ、かなしくも、うつくしいと思いました。本当に素晴らしい世界観です。
作者からの返信
あんなに耽美な小説を書いていらっしゃる宵澤さんに「うつくしい」と言っていただくとめちゃくちゃ照れます……!
プロットを作らず、いきあたりばったりで書いているので、「紙の本が寄り添うところ」も偶然できたシーンでした。
なにかしら感じるものがあったならこれ以上嬉しいことはありません。
1-01.への応援コメント
カッコイイ!
音を聞く傘、メッチャ刺さりました。