病室にて

セカンドオピニオンの、同僚が、見解を自分に、しめしている。『なにも、覚えていない、ようです。』『そのほうが、いいんじゃないですかね』この残酷な資料に、目を通したのだろう。  この後輩、2年も自分の後輩だ。しっかりしたやつで、その自分より、しっかりした、ところが、時たま、達哉の鼻につく・・・・。とは、いえ、プライベートでも、飲みに誘ってくれるし、交遊関係が、広く、達哉には、貴重な、友人だ。            はじめ、この少女は、自分について聞かれたとき、まったく、ちがう、名前を名乗った、という。置かれた環境も、生い立ちも、状況も、げんじつのものとは、180度ちがった、もの、らしい・・・・。かわいそうに・・・・しあわせな、自分を、想像して、生きてきた、にちがいない むしろそのような想像力が、彼女にあってさいわい、だった。むしろ残酷な現実ばかり、見ることが、大事ともかぎらないゆめを、みるちからが、この子にあったなら、さいわいだ。

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