第42話

そっか・・・・あなたなんか、いなくても、もっとまえから、わたしは、しあわせじゃなかった。  そっか・・・・・あなたも、あなたにも、そう、言う。     そっか、あなたが、いちばん、さきじゃない、モンスターとして。モンスターは、あなただけじゃない。いつでも、見つけられる。どこにでも。いる。あなた、じゃなきゃ、いけない、ひつようが、どこにもない。あなたじゃ、なくて、いい   あなたじゃなくて、あなたに、よく似たひと、で、いい。わたしは、運命どおりに、不幸になった。あなたが、だれで、どんなひとかは、関係ない。だれで、あろうと。あなたに、興味はない。あなたに、理由は、ない。あなたに、とくべつ、は、ない。わたしを、不幸にした、特別、は、あなたに、ない。だから、あなたは、わたしの、特別な存在じゃない。あなたは、どこにでも、いる。そして、わたしに、本当なら、まっ・・・・・・たく、必要ない。あなたは、自分に助けをもとめ、自分が、助けるかのように、思わせた。わたしに、助けは必要ない。そして、あなたは、なにも、助けられない。うそを、言った。

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