レベル26 最古のお城会議?

さて、突然だがこのプラハ城の入り口を

入ってすぐに目にできる中央のテーブル。

そう、巨大なテーブルが見えるわけがないのだ現実では。フェアリーが話にはテーブル

がいるでしょうから、作ってくださいと

言われ作った。


「それでは・・・プラハ会議を始めます!」


長い桃色の髪を靡かせ僕の前で浮遊した

フェアリーが開口一番の言葉に

おぉーとはくしゅする一部の勇者さん。

待ってほしい。歴史的に有名なプラハ城で

プラハ会議と言うのは罪悪感がある。

勝手に作って(偽物でも)自由すぎる

言葉に(プラハ会議は、カッコイイけど)

本物のプラハ城に恐縮だ。でも

話が進まないのでこのままするとしよう。

僕は上座となる位置にいるので、

少し腰を据えて事にあたねば。


「よ、よし。正直・・・紆余曲折うよきょくせつな話があったけど、

ここから僕と皆さんの事情を

説明しましょう」


大事な話があったのに、入り口付近で

談笑が長かった。ようやく進めることに

心の安堵をし表情に出さないようにする。


「ここで、わたしの出番です。僭越せんえつながらここは、わたしが説明を

するです!」


青き妖精フタリがフェアリーの隣に同じ

高さで翅を動かし維持。

フタリはこれから僕が説明をするべきだったことを詳細に簡潔に語る。

煽り運転の被害によって亡くなったことや、

その後、異世界転生によりこれからの

期待感と感動の短さと教皇きょうおうが奴隷として呪いによってモンスターや

魔王軍との戦いの日々。


(フタリやっぱり説明が上手い!

僕もかなりの読書を読みあさって

いるのと、高校の成績優秀だと自負しているけど、ここまで巧みに話せないなぁ・・・)


フタリの話は、たまたま大規模の魔法により

僕だけしかいなかった。これ、さいわいと

呪縛された力を行使できない範囲まで逃げようとがむしゃらに走る。して、サバイバル

生活。しばらくして馬車がサバイバルウルフに襲われ馬車の軋む音と甲高い叫び声に

駆けつけると襲われていると気づいた。

剣を持って今度こそ僕が思った勇者に

なろうと教会が罵詈雑言に与えられた

勇者ではなく僕が信じる夢の勇者像に憧れによって魂が熱くなり駆けつサバイバルウルフを倒した。


(フタリは省いたけど、叫び声に馬車の

荷台に入るとサバイバルウルフと

長い赤髪は、きらてかせていて、

目は天真爛漫を具現化したかのような

輝く朱色の珊瑚朱色サンゴしゅいろ

それに肌は雪を欺くかのごとくキレイ)


「その後はティファニーさんが

大胆な行動に出ましたです。彼を家に運び看病したですよ。

その後、彼が目覚めると驚きますです。

色々とありましたが、皆さんのご想像通りのラブラブぶりです!」


フタリのフルートのような声と静かな言葉と

理解しやすさに僕は頷いて・・・あれ?

イマナント・・・・・・

フェアリーは、くく!っと笑いを堪えて

そして爆発する。


「クッ、ゥハハハハハ・・・・・

まさかフタリも二人の関係にからかうなんてねぇ。その後、伊達はティファニーに

デートをしました」

「雑!不平不満だフェアリー。僕は

まだデートなんて・・・していた」


そうティファニーと二人で同棲してから

デートをしていた。旅行先は貿易国家の

ムネーモ・・・だった。それを思いだし

右の隣に座るティファニーを見てみると

目があった・・・・・


「おやおや、どうしたのですかお二人さん

そう熱く見つめて?キャーーー!!」


にこやかな顔をして、黄色い声を出し

自由奔放を遺憾なく発揮する。


「少し静かにしてくださいですフェアリー。

場をわきまえないといけないのではないですか、です」

「ご、ごめん。そう怒らないでよ~。

もしかして本当に怒っていらっしゃる・・・わあぁー、ティファニー怖いよ

フタリが静寂な怒りが怖いよー」

「うん、怖かったね大丈夫だよ。

だから、わたしと一緒に静かに見守ろうねぇ

えーと、フェアリーで当たっている」


ティファニーの胸に飛び込むフェアリー。

小さいの妖精のフェアリーを包むように

優しくハグをして、名前を言おうとしたが

フェアリーの名前を自信がなく言う。

あっ、たしかまだだった。


「どうして、そんな冗談を言うの

ティファニー!!?」


涙目だったフェアリーが好きなティファニー

の言葉に傷をつけられ嗚咽へとフェアリーの

苦しさは上がっていく。


「ま、待ってちがうの。わたしまだ

フェアリーと名前を訊いてなかったから

シゲザネとフタリがそうかなって」

「ぐすっ。・・・そうだったのですか?

それなら、納得ですね。

改めまして、不本意すぎる名前を賜った

フェアリーです。本当に変更ができないのに迷惑ですよ。手を抜きすぎるよねぇ

ティファニー」


涙を拭うとすぐに唯我独尊のフェアリーに

戻った。フェアリーの名前を心底、

嫌っていたのかと反省と羞恥心が溢れる。

好きな人やみんなの前だととくに通常よりも

ダメージがある。


「そうかな?フェアリーは何て言うのかフェアリーってして、わたしは好きだよ」


ティファニーのふわとした感想にフェアリーは目を見開き口を開き驚く。

その感情は呆れが素直な驚きかそれとも――


「も、もう一度いいかな?わたしの耳が

壊れたのか好きだって聞こえたのだけど?」

「そうなの?でもしっかり聞こえているよ

フェアリーの名前は素敵だよ」

「・・・・・・」


フェアリーは、口をパクパクと動かし

どうすればいいのか激しく混乱する状態に

陥る。フタリも似たような言葉に

欣喜雀躍きんきじゃくやく・・・

に溢れる多幸感に心のみはしゃぐつもりが

表に漏れたような反応していたが

フェアリーは、ほとんど乙女な反応を

全開に表に出していたように見える。


「し、仕方ないよね。わたしは別に

嫌いな名前じゃないフェアリーは!」


ティファニー相手にフェアリーは

ツンデレだろうか。そんな桃色の妖精に

頭をなではじめる。


「って、ティファニー!?」

「フフ、かわいくってなでなで。

気持ちいいフェアリー」

「え、うん。そりゃあ気持ちい・・・

や、やめてよ恥ずかしいよ」


どこか飄々ひょうひょうとしていた

のを服を来たような妖精の今の姿は

ラブコメのツンデレのリアクションを

していた。僕は静かにしていた

フタリは小言を言わないのか疑問を覚え

視線を向ける。表情は温かい表情していて

フェアリーのリアクションに嘆息していた。

少し確認して見るつもりがフタリに視線を

気づかれ頬を膨らませる。


「それでは、続きです・・・

説明を再開しますですよ。」


ティファニーとフェアリーのやり取りだけ

続き閑話休題となる。話の路線よく変わらないようと僕とフタリはそう気を付けようと

心掛け説明をする。僕がギルドで登録して

モンスターを倒し報酬を稼業にしていた。

そのギルド登録が原因で真の勇者と

呼ばれる者の出現に僕は討たれティファニー

は魔法消費の道具として連れていく。

奇跡の世界で亡くなった異世界の勇者達に

力を得た。しかし次に挙手し発したのは

危険ですのできをつけて!


「あの、もう少しそのあたりを

詳しくお願いします。特殊な場所が

あったことも気になるますし。」


その問いをしたのは夏目広次。

僕と同い年の彼は

白のボロシャツとジーンズをしている。

詳しくか・・・


「ごめん。その僕にもよく分からない。

2度目転生で、託されたとかそう

推論しているとしか言えないかな?」

「うーん?例えばですけどエデン協会でしたけ、干渉したとか可能性は?」


僕の漠然とした独自の推論に首を傾げ

他の干渉によって転生できたのではと疑問を言う。深く思考を巡らせていなかったけど

確かに急にこのレベルオーバーとか

謎が多い。僕以外の人は疑問を持つのは

当たり前で僕は託された言葉の数々で

失った人達の願いによる

奇跡と納得している。


「ないじゃないか?あの教会がそんなこと」


今まで静観していた夏目と違う勇者の

青年は言うと他の人も意見を述べる。


「神と邂逅してチート主人公になったで

いいじゃないか?」

「楽観的すぎだろそれは。この力を

酷使こくしすれば魂が磨り減って

いくとか?」

「いや、その可能性も俺と俺とあまり

変わらない気がすんだが?」

「うるせぇー、ふわふわな説明よりも

いいだろ!」

「・・・話が纏まらないです。」


隣に座る各勇者となった人達はお互いの持論をぶつけ白熱していくのをフタリは

こめかみを抑え嘆く。これが僕が求めて

いたことだけど、これが正解なのか分からなくなってきた。


それからこの議論は、保留にし暫定的ざんていてきな推測に、

集結した経験知的なものと

スキルの複合的かなにか未知な領域的と

なにも分かっていない答えに辿り着く。

さて、その後の僕の無双したことや教会で

暴れたことは誰も大きな驚きがなく

進んでいく。


「・・・ど、どうしようフェアリー、

わたしが常識がないの自分でも知っているのけど、みんな驚いていないのとうんうん。

って普通に聞いているのが・・・」

「あー、それはですね。彼ら彼女らは

以上な力に対して適応力が高い世界に

いたわけで――」


ティファニーは周りが普通に

聞いていたことに困惑する。

頂上現象的な事と総本山を

暴れたことに顔色が青ざめていていた。

その懸念に優しく落ち着き根気よく説明

していた。暫くはフェアリーに任せて

いいかもしれない。僕の場合、混乱させて

しまいかねないし。


(僕達の場合はチートとか荒唐無稽に

耐性が強いから?とりあえず、続きを)

「それでは、僕の勇者と2度目の

転生の出来事はこれぐらいかな。

それと、教会に縛られているわけ

じゃないから

辛かった話をしなくて構わないので、

暫くは欲しいけど、つまらなかったら

好きに席を立ってくれても構わないのと

あっ、もちろんトイレとか

行きたかった黙っても―――」

「そろそろ語ってくれる人がいれば

席に立ってくださいです。

わたしの拡声スキルとスキル対象にしますので遠い人にも届くように調整するですよ。

強制労働等から、解放して慣れないことが

多々ありますが、わたしやティファニーに

某異世界チートさんに遠慮なく頼ってです」


周りは、最後に説明を終えたフタリに表情を

瞠目や頬を赤らめて熱い視線を向ける者など

出現する・・・えっ?フタリの後ろ姿だから

どんな表情で周りを主に男性陣にそう

させる表情を見たいと好奇心。

しかし、勇気を振り絞り席を立つ少女。


「わ、わたしは・・・セクハラとか

されて・・・・・うぅ」

「「・・・・・・」」


自らの過去を告白する。周りは涙を流して

励ましたりなどする。悲愴感と寂寥感が

溢れた話は、次の人が立ち

誤魔化していた自分の感情を吐露とろしていく。今、奧に眠った感情はせきを切ったようにとめどなく溢れる。

しかばねになった友を涙を拭いながらも運んだ人。戦場で苦しさもがく仲間に

殺してくれと泣き叫びに楽にしようと

剣を降り下ろした人。

顔が可愛いからと凌辱りょうじょくをされた人。

聞いていて人の顔には、苦しさと悲しみと

怒りなどを湧き上がっていく。

もちろん僕もそうだ。近くにそんな被害を

見て止めるのが怖じ気づいたことが。


「そんな・・・ひどいよ。ううぅぅぅ」

「・・・ティ・・・ファニー」


右隣を視線を向けると涙を零れる

ティファニー。理不尽で非道な扱いに

苦しそうに顔を歪め声を震わせていた。

肩に乗っていたフェアリーも同じく

隠しきれていない嗚咽に僕は驚いていた。

失礼な認識だけど、フェアリーは

他の人の苦しみはそこまであるとは

思っていなかった。最後まで聞いていたこと

フタリはヨロヨロと僕の肩に乗る。

表情には、赤くなっていた青い瞳と

頬には涙が落ちている。


「・・・フタリ・・・大丈夫なんて・・・

ないよなぁ。思ったよりも・・・苦しい」

「・・・・・はい・・・です。

シゲザネも同じ苦し・・・みですね」

「同じ・・・・・・くるしみ?」

「です。だ・・・だって、フェアリーも

わたし・・・達は、シゲザネの心から・・・

生まれて・・・きたんだから・・・

涙腺も・・・似ているです」

「るいせんも・・・似ている?なにを――」

「だってです・・・泣いていること

・・・気づいていないです?」

「・・・あ」


フタリの言葉に自分が泣いていたことを

気づく。そうか、僕も泣いていたのか・・・

でも早く拭い終えねばいけない!

出来なければ周りも混乱してしまう。

だからテーブルに居座る人も嗚咽している

からこそ、せめて冷静に取り繕って

振る舞わないといけないと分かりながらも

涙は止まらず溢れるのだった。



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