第437話

「し、失礼します……」震えながら夏川美由紀は多胡の持ち物を探り、後ろ手にガムテープを巻き付けた。

「も、申し訳ありません……」

 終始、低姿勢だ。


「いや、貴女あなたが謝る必要はない!!」

 多胡は、大人しく従った。


「ン…、次は、お前だ! ジョーカー!!」

 凶二は続けて指示を送った。

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