第235話 夏川美由紀

「け、刑事さんなら……」

 今度は、従業員の『夏川』と言う名札を着けた女性がドアを開けようとした。


「バカヤロー!!」

 阿久津の子分の海坊主の海堂が怒鳴った。

「自分で言ってるだけで、刑事だって、証拠はねぇ~だろォ~!!」

 怖い顔で睨みつけた。


「キャッ!!」

 あまりの怖さに美由紀は悲鳴を上げた。

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