第218話 大貧民

 よほど、今日のボクは運がないのか。

 ゲームが始まってから、ずっと『大貧民』ばかりだ。


 ジョーカーや2が来ても、『大富豪』に徴収されるので、ロクな手札が残らない。


「もう、少し二階でやすんで来るよ!!」

 ヤケになってカードを叩きつけた。

「何だよ! ソー太!!

 負けてばっかだからって、泣くなよなァ~!!」

「な、泣いてねェ~よ!

 別に……」


「颯太様……ご一緒に泣いて差し上げましょうか!?」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る