第190話 暗雲が……

「何よォ~!」

 阿久津らの紅一点、エリカが眉をひそめた。

「今、入ったトコじゃない!

 なンなのよ!? いったい!」


「はい、実は台風が接近し、急激に天候が悪くなる模様で……」

「え……!?」

 一斉に、全員が空を振り仰いだ。

 

 さっきまで、一面の青空だったのに徐々に暗雲が垂れ込めていた。


 まるで、ボクたちの行く末を暗示するかのようだ。

 

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