柊くん、私をイライラさせないで

作者 宮崎笑子

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★★★ Excellent!!!

他アプリのときも読んでました!
最初は「女の子にブスとか、なんてやつだ!」って思いますし、私なら絶対今後何があろうと許さない!!!と怒りに震えますが、途中から「桃香ちゃん…気づいてあげて…」と思い始めて、最後には「よかったねえ!」となります。名前は忘れましたが桃香ちゃんのバイト先の男がうざい上に最低で、比べると柊くんの株がぐんっと上がります。

でも私なら柊くんは好きにならないです。いくら天邪鬼だっつっても程度があんだろ!と思います。もちろん柊くんも同じ世界にいたとして私を好きになりませんし、桃香ちゃんには気の毒だけど彼は桃香ちゃんしかダメだと思います。

★★★ Excellent!!!

顔と体はいいけど口が最低最悪の男とは絶対に恋人にならない!(でも寝た。二回。)


人はそれをフラグと呼ぶ。
フラグは回収されるのが運命なので、このお話でもきっと順当に桃香は柊くんと付き合うことになるんだろうなあ。
と、思っていたのに。

主人公、桃香さんは一言で言うと「自意識過剰女」である。
顔が至って平凡な女(仮名:花子)が「私はすごく美人だから男たちがみんな良くしてくれるの!」と、言っているのと逆バージョン。
花子の顔は別に良くない。なのでみんなたぶんそこは気にしていなくて、だから花子が男たちにちやほやされるのには他の要因があるはずだと、容易に考えうる。
桃香も同じであり、彼女は自称ブス(?)を化粧で取り繕っているものの、うまくいかないこと(主に異性関係)に対してはすぐに「どうせ私は顔(+@)が」と帰結させる。この物語を読み進める読者がおそらく全員「そこじゃない!そこじゃないよ桃香さん!」と突っ込みたくなるだろうこと間違いなしの自意識過剰女だ。

だが花子は自分を美人だと思って疑わないし、桃香も然りで原因が顔ではないことを考えない。
読者である私たちには自明のこととして桃香の認識の誤りが見える。彼女の取るべき行動の、おそらく正解もわかる。

けれど、人が、自分に対する認識を客観視すること、自分にとって必要なものを正しく見つけることは、それはそれは難しいのだ。これも、誰もが知っているだろう。

自意識の壁。

「わたし」を取り巻く諸々(生育環境とか、思想とか、思い出とか、人間関係とか)によってうず高く積み上げられたこの壁が、現実を、正解を、跳ね返してしまう。

桃香の前にはいつだってこの高い壁がある。この壁がうまくいくはずのなにもかもをだめにする。

柊くんはそれをよじ登って乗り越えようとしてくる男だ。彼はこざっぱりして歯に衣着せぬ物言いの妙に強い男で、読者としては痛… 続きを読む

Good!

最終話まで読むと、キャラクターへの感情が一緒に月日が流れるように、前半から後半へ変わって行ったことがわかる、とても素敵な作品です。

物語の様々な部分で、ああそうだよな、と主人公の姫野さんに感情移入したり、柊くんにイライラしたり。
どのキャラクターも魅力的で、とても鮮やかに生きています。

ぜひ1度読んでみてください、きっともう一度読みたくなります。

★★★ Excellent!!!

※11話時点の感想です

八方超美人で自己肯定感がマイナスに振りきれている主人公こと、姫野桃香さんが人間関係に振り回されるお話のようです。

とにかく口が悪いイケメンと、今でも好きな彼女持ちのイケメンと自分とは違うナチュラルな美人の友達。

主人公は前世に何かやってしまったのかと疑いたくなるほど、不用意にコンプレックスを刺激されてしまいます。けれど、やり場のない感情を圧し殺し、善き人であろうと振る舞うのは涙ぐましいというか、悲しくなってしまいます。

主人公も卑屈だな、それも筋金入りだなあと思いながら読み進めていたが、何処か他人事じゃない気持ちにさせられていました。

そう、ここまで卑屈ではないが、誰でも「自己肯定感が低く、承認欲求を他人に求めてしまう」状態になったことあるよね~と思った。

特に主人公の人間関係の地獄感は自己肯定感が低いからこそ、自分で招いていると思う。(所謂、地獄メーカー)

だからこそ、どのように成長してはねのけるのか(もしくは、地獄に呑まれてしまうのか)楽しみにしています。

★★★ Excellent!!!

本作に限らず、この作者の登場人物は全員とんがっていて、はっきりしていて、自己主張していて……
このキャラ設定ができた時点でストーリーが転がり始めてるんだと思います。
それを、作者がどう御して物語を大団円に持っていくのか。
作者とキャラの真剣勝負。
是非、追いかけてみませんか!?