第1210話、わたくし、『馬娘』のセントールが『蛇娘』に驚くのはおかしいと思いますの⁉(後編)

ちょい悪令嬢「──そうなんですよねえ、もしも『RW○Y』世界の中に『魔法が存在しない』と言うのなら、あんたたちが使っている『センブラ○ス』とやらは、一体何なのかって話ですよwww」




メリーさん太「……まあ、『センブラ○ス』については、一種の身体能力強化や催眠術みたいなものだから、『魔法』よりもよほど現実的と言えなくも無いけどな」




ちょい悪令嬢「でも、メインキャラの一人のワ○スさんとその姉君のウ○ンターさんなんて、『センブラ○ス』なのか『シ○ニー家代々の伝統芸』なのかは知りませんが、魔方陣のような物から『グ○ム』を自分の使い魔としてび出したりできると言う、魔法の中でも最上級の『召喚術』を使っているのですけど?」




メリーさん太「──むしろ『カラスに変身する能力』なんて、可愛く見えるレベルじゃんか⁉」




ちょい悪令嬢「極めつけは、『ダンジ○ンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』シリーズでございます。普通に街中に獣人とかエルフとか女神様とかが、当たり前の顔をして闊歩しているのに、どうしてダンジョン内のミノタウロスとかリザードマンとかに関しては、『モンスター』として『狩る対象』になってしまうのでしょうか?」




メリーさん太「……それは、アレじゃ無いのか? 外見とか種族とかに関係無く、ちゃんと知性や理性を有していて、冒険者と意思の疎通ができるか否かで区別しているのでは? ──事実第三期においては、言葉の通じるモンスターに関しては、主人公のベ○君自身が『狩る対象』なんかでは無く『仲間』として認めたからこそ、作品世界そのものを揺るがす大問題になったのだし」




ちょい悪令嬢「ところがどっこい、現在絶賛放映&配信中の第四期においては、『マーメイド族』──いわゆる『人魚キャラ』が登場しているのですが、ちゃんとベ○君と意思の疎通がはかれるレベルの知性と理性を有し、言葉もしゃべれるのですけど、あくまでも彼女は『モンスター』であるとのことですよ?」




メリーさん太「──確かに、知性も理性も無く言葉をしゃべれない『人魚』なんて、『人魚』なんかでは無く、何か別の(例えば『セイレーン』等の)モンスターに過ぎないよな⁉」




ちょい悪令嬢「そういう意味では、確かに理性や知性が無く言葉もしゃべれない『獣人』や『エルフ』や『女神』って、ちょっと想像できないので、これを『判別基準』にすれば、誰もが納得できたでしょうに、原作者様ってば、『痛恨のミス』ですわね」


メリーさん太「……わかりやすく言えば、『ミノタウロス』は『モンスター』だけど、『ケンタウロス』は『冒険者』にカテゴライズされるわけか。うん、第三期のままだったら、一応辻褄は合っていたのにな。──それなのに一体何をやっているんだ、『ダン○ちの作者』サマ⁉」




ちょい悪令嬢「メリーさん、何てことをおっしゃるのですか⁉」




メリーさん太「え、あたし、何かまずいことでも言った⁉」




ちょい悪令嬢「今回に限っては、『ケンタウロス』では無くて、『セントール』でしょうが⁉」




メリーさん太「──何でそこにこだわる⁉…………て言うか、『ケンタウロス』と『セントール』って、何が違うの?」


ちょい悪令嬢「以前作者がネット上で調べたところ、基本的には同じもので、地域的あるいは時代的な、『呼び方の違い』に過ぎないとのことでしたが、」


メリーさん太「でしたが?」




ちょい悪令嬢「うちの作者が初めて『セントール』という言葉を知った、かの縞○理理先生の初期作品である、『モンスターズ・イン・パラ○イス』においては、『ケンタウロス』に比較して小柄で精神的に繊細な種族を、特に『セントール』と呼称するとの見解でした」




メリーさん太「おおっ、なるほど! 『ケンタウロス』って言うと、いかにも武骨だけど、『セントール』と呼ぶと、何だか優雅なおもむきが有るよな⁉」


ちょい悪令嬢「うちの作者もそのように認識してしまい、もはや同一視できないようになっております」


メリーさん太「うん、むしろこの『縞○理理説』こそを世に広げるべきだよな! 『セントール○悩み』の姫○ちゃんも、(豊満な肉体に反して)内面は間違い無く繊細で、『ケンタウロス』と言うよりも文字通りに『セントール』って感じだし♡」


ちょい悪令嬢「×××も幼く綺麗だそうですしね♡(第4話参照)」


メリーさん太「──×××は関係無いだろ⁉ いい加減にしろ!」




ちょい悪令嬢「はいはい、おっしゃる通りにいい加減、話を『ダン○ち』に戻しますが、やはり『狩られる側のモンスター』なのか、『狩る側の冒険者』なのかの違いについては、論理的理由づけが必要になると思うのですよ」




メリーさん太「……それってやっぱり第三期までの、『知性と理性を有し、意思の疎通をはかれるか』こそが、絶対的な『判断基準』になるはずだったんじゃ無いのか? 第三期のテーマとも、見事に合致しているし」




ちょい悪令嬢「つまり原作者様は、第四期に『人魚キャラ』を登場させることによって、自ら『大失態ポカ』を犯してしまったと?」


メリーさん太「……う〜ん、そこまで考え無しだったわけでは無く、原作者様としては、ストーリーの都合上『人魚キャラ』がどうしても必要だったから、(背に腹は代えられずに)つい出してしまったとか?」


ちょい悪令嬢「本当に、そうでしょうか?」


メリーさん太「何だ、あんた何か思いついたのか?」




ちょい悪令嬢「実はわたくし、こんなことなぞ、『ダン○ち』の世界観やテーマ的には、『どうでもいいこと』だったりするんじゃ無いかと思うのですよ」




メリーさん太「──はああああああああああああ⁉ 何ソノ、毎度お馴染みの『ちゃぶ台返し』は⁉」




ちょい悪令嬢「と申しますか、むしろ設定が『矛盾している』ことこそが、そもそもの『狙い』だったのでは無いでしょうか?」


メリーさん太「……何だと?」




ちょい悪令嬢「メリーさんは疑問に思いませんでした? ダンジョンなんかが存在していて、そこにはモンスターがうようよしていて、彼らを情け容赦なく狩っていけば、『魔石』を残して消え去って、冒険者にとって『収益』になるなんて、まるで『ゲームそのもの』のふざけた世界観を」




メリーさん太「──‼」




ちょい悪令嬢「むしろ主人公たちは、もっと早くから疑問に思わなければならなかったのですよ。『……あれ? 僕は同じ冒険者仲間だからと言って、凶悪な妖怪そのものの幻術を操る「狐人」なんかは許容しているくせに、ダンジョン内に住んでいるからと言って、すべてを(「狐人」と似たり寄ったりの)「モンスター」と見なして、当たり前のように命を奪っていたりして、同じ生命に対して、なんて酷いことをしているんだ⁉』と」




メリーさん太「──なっ⁉」




ちょい悪令嬢「まさにそれを気づかせるための『お膳立て』として、まず第三期においては、『例外的に意思疎通のできるモンスター』を登場させて、更に第四期においては、『デフォルトで意思疎通のできるモンスター』を登場させて、ベ○君の意識の改変を迫ったわけなのですよ!」




メリーさん太「それじゃ、この作品のテーマって──つまりは、ベ○君にとっての『英雄になるための真の条件』って⁉」




ちょい悪令嬢「そう、人間も獣人もエルフも女神も──ダンジョン内のモンスターさえも、『同じ生命』として、争うことをやめて、真にわかり合うことなのですよ!」




メリーさん太「──もうおまえが、現在新刊発行が完全にストップしている、本編の続きを書けよ⁉」




ちょい悪令嬢「あ、それは御免こうむります。現在わたくし──と言うか、本作の作者におきましては、何よりもベ○君とフレ○ヤ様の行く末がどうなるかを、心から楽しみにしていますので、大○藤ノ先生には是非とも頑張っていただきたいかと思っております♡」










メリーさん太「……ちなみにうちの作者自身が、その『行く末』とやらを書くとしたら、どうなるんだ?」




ちょい悪令嬢「大方の予想通りに、ベ○君を独り占めにすることの叶わなかったフレ○ヤ様だけど、『ベ○君親衛隊』の実質的リーダーであるリ○ちゃんの勧誘を受け容れて、『愛と美と豊穣の女神』としてのプライドなんぞ放り捨てて、彼のハーレムのいちメンバーとして、これまで通り『ベ○君ラブラブ活動』を続けていくとかはどうでしょう?」




メリーさん太「──『どうでしょう』じゃ無いが⁉ あれ程の大事件を起こした張本人で、しかも何よりも『愛を司る女神』様が、いち冒険者のハーレム入りするとか、彼女の『フ○ミリア』のお歴々が許しはしないだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「あら、彼ら彼女らは、フレ○ヤ様に『絶対服従』なので、何の問題も有りませんけど?」


メリーさん太「そういえば、そうでした!」


ちょい悪令嬢「その皺寄せはすべて、ベ○君のほうに行くかも知れませんがねw」


メリーさん太「──それって、ヤバいのでは⁉ 逃げて、ベ○君!」




ちょい悪令嬢「まあ、こんな素人考えの展開になるはずが無いと思われますが、今回だらだらと書きつづった本作の作者による『妄想』については、むしろ自作において大いに活用していくつもりですので、読者の皆様も是非とも楽しみなさってくださいませ♡」

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