第1202話、わたくし、虚○玄氏はけして『ロ○コン』では無いと思いますの⁉(前編)

ちょい悪令嬢「──さあて、前回まで全六回にわたってお送りいたしました、超傑作時間SFエ○ゲ『失われた未来○求めて』の(全年齢向け)アニメ版についての、多角的視点に基づいての詳細考証ですが、皆様いかがでしたでしょうか?」




メリーさん太「……うわあ、結局あれって六話もやっていたのかよ? いつに無く長かったけど、あの作品そんなに気に入ったわけなのか?」




ちょい悪令嬢「久々に本作の作者がまったく把握マークしていなかった、『時間SF作品モノ』と言うことも有りますが、より重要なのは『原作がエ○ゲ』であることですわね」


メリーさん太「『エ○ゲ』て…………公爵令嬢の目の付け所として問題が大アリなことについてはさておき、実際にテレビで放映されたアニメ版に、それ程『エ○ゲ』感が有ったか? 幾分『パン○ラシーン』が多めとは思ったけど、それも最初の数話程度の話だし」


ちょい悪令嬢「BD版だと、グッと『サービスシーン』が増えるんですけどね☆」


メリーさん太「──えっ、そうなの⁉」




ちょい悪令嬢「何とOPからすでに、培養ケースに入っているメインヒロインの乳○ビが解禁されているのです!」




メリーさん太「──OPから『全開放』なんて、『ブレンパワ○ド』かよ⁉」


ちょい悪令嬢「ああ、『ブレンパワ○ド』のOPはすごかったですよね。今の御時世、あれ程のOPは絶対不可能でしょう」


メリーさん太「……え、ひょっとして今回は、アニメにおける乳○ビシーンに関して、延々と語っていくわけ?」




ちょい悪令嬢「──そんなわけ無いでしょうが⁉ 『エ○ゲ』原作アニメの素晴らしさは、(全年齢向けゆえに大幅に省略されてしまう)『エロ』テイストなんかでは無く、むしろ意欲的なスタッフによる、『けしてエ○ゲの範疇には収まらない作品づくり』にこそあるのです!」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「今回大々的に取り上げた、本作の作者を時間SFの新たなる境地に導いてくれた『失われた未来○求めて』は言うに及ばず、今期から来期にわたって最終編が絶賛放映&配信中の、萌え系ケモノ耳美少女ハーレム作品モノの皮を被った、骨太の超本格的ポストアポカリプスSF巨編の『うたわれ○もの 二人の白皇』に、毎度お馴染みマニアックな作品の配信に定評のある動画サイト『GYA○!』様で全話一挙無料配信が開催中の、もはやエ○ゲの『エ』の字も窺えないハードボイルドクライム作品の『Phant○m 〜Requiem for the Phant○m〜』と、現在まさにエ○ゲ原作アニメの超傑作配信祭りとなっております!」




メリーさん太「おお、『Phant○m』が配信されていたのか⁉ これって必見だろ!」




ちょい悪令嬢「原作ゲーム版発売当時は、『これのどこがエ○ゲなんだよ⁉』と、誰もが首を傾げたそうですけどねw」


メリーさん太「て言うか、制作スタッフ自身、ゲーム雑誌のエ○ゲコーナーでは無く、FPSとかの銃撃シューティングゲームコーナーで紹介してもらいたいとか、『確信犯』的なことを言っていたらしいよw」


ちょい悪令嬢「しかし、TVアニメ化した途端、元々エロ目的では無い一般視聴者から大絶賛を博して、中には『虚○玄氏の最高傑作』とまで絶賛なされる方もおられるほどでしたの!」


メリーさん太「……え、これって虚○さんの作品だったの?」


ちょい悪令嬢「意外でしょう? 実は今回の【座談会】のテーマは、まさしくこの『虚○氏の意外性』についてなのです!」


メリーさん太「虚○さんの、意外性って……」




ちょい悪令嬢「──ズバリ申しますと、彼はけして、『ロリコン』では無かったのでございます!」




メリーさん太「へ?………………………って、はああああああああああああ⁉」




ちょい悪令嬢「おお、メリーさんも大層な驚きようですね、その気持ちわかります!」


メリーさん太「──わかってないよ! こちとら別に、虚○さんが『ロリコンで無かった』ことに驚いたわけじゃねえから!」


ちょい悪令嬢「……では、何をそんなに驚かれているのでしょうか?」


メリーさん太「むしろあんたがこれまでずっと、虚○さんのことを『ロリコン認定』していたことだよ!」




ちょい悪令嬢「『魔法少女ま○か☆マギカ』」




メリーさん太「──うっ⁉」




ちょい悪令嬢「『沙○の唄』」




メリーさん太「──ううっ⁉」




ちょい悪令嬢「その他『鬼○街(特にる○りーちゃん♡)』や『斬魔大聖デモンベ○ン(特にア○=アジフちゃん♡)』等の、氏が関わったニト○プラス様制作のエ○ゲの数々」




メリーさん太「──うううっ⁉」




ちょい悪令嬢「まあ、作品傾向からして、彼自身がロリコンであることを疑われても、仕方ないと思われますけどね」




メリーさん太「……ヤベえ、完全に擁護のしようが無いわ」




ちょい悪令嬢「何せ『沙○の唄』一本だけでも、そこいらのガチの『ロリコンゲーム』が束になってかかっても、太刀打ちできませんからね」


メリーさん太「ガチのロリコンゲームよりもガチな、『クトゥルフ系サイコホラーゲーム』って……」


ちょい悪令嬢「そのような『実績』から、氏自身が『ロリコン系作家』だと見なされがちなのですが、少なくとも本作の作者におきましては、その考えが完全に払拭されたそうです」


メリーさん太「……どうしてだよ?」




ちょい悪令嬢「今回の『Phant○m』アニメ版に加えて、ほんのつい最近同じく動画サイトの『ア○マTV』様で全話一挙無料配信されたばかりの、『PSYCH○ーPASS サイコ○ス』においては、ロリキャラどころか萌えキャラさえも一切登場せず、完全にハードボイルドテイストに終始ながらも、本作においてすでに述べたように、かの『ま○か☆マギカ』に通じる『個人としての人間性の追求』と言った『虚○節』は相も変わらず健在であったのであり、別に彼自身は『ロリキャラ』なぞ必要としていないことが如実に証明されたのです!」




メリーさん太「……あ、でも、『Phant○m』において主人公君とペアを組んで『組織』の暗殺業務に携わっている女の子に関しては、言動が某『エヴ○』の綾○さんそっくりだから、ある意味『萌えキャラ』と言えるのでは?」


ちょい悪令嬢「確かに綾○さんテイストも有るのですが、むしろ外見や立ち位置のほうは、かの歴史的超傑作アニメ『N○IR』の霧○ちゃん準拠かと思われますし、『暗殺者=人殺し』であることも有り、綾○さんが最初から『虚無』なのに対して、相棒さんのほうは『途中で諦めた』と言った感じでして、人生経験の豊富さからも、どこか『大人びた』雰囲気もかもし出しており、少なくともただ単純に『ロリキャラ』とは申せないでしょう」


メリーさん太「外見が霧○ちゃんで中身が綾○さんなんて、むしろ最強じゃん⁉ 常に作戦行動を共にしていて、ずっと同棲状態の主人公君は、平気でいられるわけ?」


ちょい悪令嬢「主人公君自身も、暗殺者として生きていくために、すでに自分自身の人間性すら『殺して』いますからね。今更超絶美少女が同じ部屋の中で、下着姿に着替えようが入浴のために全裸になろうが、微塵も動じないのですよ」


メリーさん太「あ、だんだんわかってきた、それって作品自体が『虚無』そのものなやつなんだ。例えば『serial experiments l○in』とか『S○nny Boy』とか──」




ちょい悪令嬢「──何言っているんですか、この主人公君むちゃくちゃモテて、組織の美人幹部のお姉さんをゾッコンLOVEに堕としているんですよ!」




メリーさん太「……いけね、そういやこれって、原作がエ○ゲだったっけw」




ちょい悪令嬢「とはいえ、作品全体のカラーとしては、『サイコ○ス』同様に『硬派なハードボイルド』であるのは間違い無く、『ロリ』とか『萌え』とかとは、対極の存在と申せましょう」


メリーさん太「……うん、『サイコ○ス』の考証の時も言及したけど、虚○さんの脚本家としての『本質』は、案外そっちのほうかも知れないよな」


ちょい悪令嬢「そうですよね、『ロリ』とか『萌え』とかはあくまでも、(ゲームパッケージの)購入者ユーザー様を惹きつけるための『サービス要素』に過ぎず、ゲームの本質に対する『虚飾』のようなものでしか無いのですよ」


メリーさん太「そうそう、そうだよな」


ちょい悪令嬢&メリーさん太「「あはははははははは!」」







ちょい悪令嬢「──などと、思っていた時期が、わたくしにも有りました☆」







メリーさん太「へ?………………ちょっ、ちょっと、いきなりどうしたの⁉」







(※メリーさん驚愕のまま【後編】に続きます)

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