第1182話、わたくし、『マギ○コ』を『インフィニット』な視点で再評価いたしますの⁉(その1)

ちょい悪令嬢「──さて、以前よりお伝えしていたように、いよいよ超傑作魔法少女アニメ『マギア○コード』後半部の、動画サイト『ア○マTV』様における全話一挙無料配信が始まりましたよ!」




メリーさん太「お、いよいよ始まったのか? それってやはり、原作ソシャゲ版のサービス開始5周年との、【連動企画】なわけか?」




ちょい悪令嬢「もうホント、『インフィニットい○は』様々ですよ! ネット上でCMをバンバン流しているし、売り上げのほうも近年に無く絶好調ですよ!」




メリーさん太「ホントになあ、アニメ版があんな終わり方をして、新劇場版を控えている元祖『ま○か☆マギカ』のほうはともかく、外伝である『マギ○コ』はもうおしまいかと思っていたけど、ここに来て予想外のリカバリーだよな⁉」


ちょい悪令嬢「しかもこれってもう、『ま○マギ』人気にあやかっているわけでは無く、い○はちゃん自身の大人気のほどが証明されたのですからね。もはや『マギ○コ』自体も単なる【外伝】なんかでは無く、一個の独立した作品として評価が確定されたと言っても過言で無いでしょう」


メリーさん太「……それで、当【座談会】の趣旨としては、今回はゲーム版そのものと言うよりも、アニメ版の再評価を行っていくわけなのか?」


ちょい悪令嬢「そうですね、前回も申しましたが、『インフィニットい○は』ちゃんの設定に関しては、どうやらアニメ版の終盤に影響を色濃く及ぼしているように思えますので、この観点に基づいて新たに再考証しようかと存じます」


メリーさん太「……すでに世間の評価が完全に定まっているアニメ版『マギ○コ』が、元祖ゲーム版の動向一つで、そんなに変わり得るものかねえ?」


ちょい悪令嬢「まさにその点についてこそ、詳細に検証していくわけなのですよ!」


メリーさん太「となるとやはり、【2ndSEASON】の第1話からか?」


ちょい悪令嬢「もろちん!」


メリーさん太「……久し振りに出たな、そのネタ。うっかりスルーしそうになったぜ」


ちょい悪令嬢「そうそう、そのようなほんのちょっとした違和感にこそ、思わぬ『新事実』が潜んでいたりするのですよ!」


メリーさん太「『もろちんネタ』を、いかにもすごいことのように言うなよ⁉ いいから早く、第1話の再検証を始めろ!」


ちょい悪令嬢「はいはいw…………と、言いたいところですが、最初から『大問題』が待ち構えていたりして☆」


メリーさん太「……あー、そういえば、そうだったな」




ちょい悪令嬢「──そうです、『マギ○コ』【2ndSEASON】第1話と言えば、もはや皆さんご存じの通り、いきなり始まった驚天動地の『ま○マギ回』でございます!」




メリーさん太「あれってホント、度肝をぬかれたよな」


ちょい悪令嬢「放映当時の大反響のほどは、凄まじいものがありましたよね」


メリーさん太「あんな『ま○マギ』を見せられたんじゃ、ファンならずとも反応せざるを得ないだろうよ」


ちょい悪令嬢「何と言っても、『前向きなま○マギ』ですからねえ……」


メリーさん太「『前向き』って、いかにも『ま○マギ』には似合わない言葉だよな」


ちょい悪令嬢「それにしても何であれほどまでに、『前向き』にしたんだと思います?」


メリーさん太「そりゃあ、視聴者の皆様が望んでいたからじゃ無いのか?」




ちょい悪令嬢「だったらどうして、【FinalSEASON】の最終話において、特に『ま○マギファン』の期待を裏切るような真似をしたのでしょうね?」




メリーさん太「──うっ⁉」




ちょい悪令嬢「【2ndSEASON】第1話においてあれだけ、『みんなで力を合わせれば、どんな困難も克服できるんだ!』とか、『今度こそ鹿かな○さんを救えるかも知れない…ッ』とか、いかにも思わせぶりなことを言っておいて、結局『ワルプルギス○夜』を完全に撃退できず、(おそらくは)ま○かちゃんを犠牲にしてしまうと言う、いつもの『バッドエンド』を迎えるなんてね」




メリーさん太「──ううっ⁉」




ちょい悪令嬢「これじゃあ、むしろ期待させられていた分、失望と怒りが爆発してしまっても、無理はありませんよ」




メリーさん太「──うううっ⁉」




ちょい悪令嬢「もちろんこれは、例の『ワルプルギス○夜の退治は厳禁』と言う、新○昭之総監督の『厳命』によるものだと思われますが、実は『もう一つのお達し』のほうも、大きく関わっているのです」


メリーさん太「……もう一つのお達し、って?」




ちょい悪令嬢「『主人公はあくまでも「環い○は」であり、常に彼女中心のストーリー展開にすること』、です」




メリーさん太「──‼」




ちょい悪令嬢「おそらく最初のプランでは、【2ndSEASON】前半部においては行方不明となったい○はちゃんに代わって、ま○かちゃんかほ○らちゃんあたりが主人公となって、ストーリーを引っ張っていくはずだったのではないかと思うのですよ」




メリーさん太「ああ、そういえば、スタッフさんのインタビューで、そういうことをおっしゃっていたよな」




ちょい悪令嬢「そもそもですね、【1stSEASON】の最終話でホーリーマ○さんに捕まってしまったい○はちゃんが、【2ndSEASON】開始早々からすでに、彼女から解放されていたこと自体がおかしいのです」


メリーさん太「そ、そういえば」




ちょい悪令嬢「これまた最初のプランでは、ま○かちゃんたち『見○原組』がや○よさんたち『神○組』と協力して、あの手この手で『マギ○ス』の謎を探っていって、ついにマ○さんの居場所を突き止めて、彼女を正気に返らせるとともに、虜になっていたい○はちゃんを解放すると言う筋立てだったのでは無いでしょうか?」




メリーさん太「──うおっ、むちゃくちゃあり得る⁉」




ちょい悪令嬢「そしてその後も行動を共にして、いろいろと問題を解決していくのですが、そこまでま○かちゃんたちの出番を優遇しておけば、(何かとうるさい)『原典ファン』の方たちも満足してくださって、たとえ『マギ○コ』原作ソシャゲ版のように『ワルプルギス○夜』を倒せなくて、アニメ版のような残念な結果になったとしても、それ程反感を買わなかったと思うのです」




メリーさん太「うん、【2ndSEASON】の最初の三〜四話を使って、ま○かちゃんの奮闘によりい○はちゃんを救出できたとしたら、それから先は『同格のW主人公』として、作品自体を引っ張っていき、【FinalSEASON】はともかく、【2ndSEASON】クライマックスの『ま○かちゃんとい○はちゃんのコネ○トシーン』も、非常に納得のいくものとなったろうな」


ちょい悪令嬢「それに対して実際のアニメ版では、い○はちゃんの救出劇も唐突過ぎるなら、『見○原組』の合流シーンも退場シーンも雑過ぎたんですよ」


メリーさん太「う〜ん、これって下手すると『アンチ』の皆様と同意見になってしまうけど、こんな結末じゃむしろ、『ま○マギキャラ』は登場させないほうが良かったんじゃないかなあ」




ちょい悪令嬢「アンチとは、とんでもない! これまた以前お伝えしましたように、『マギ○コ』アニメ版が『バッドエンド』で終わったのは、別に『間違いでは無い』のです! なぜなら『マギ○コ』とは『ループをしないま○マギ』ですので、『失敗してもやり直せばいい』なんて御都合主義は許されず、『たとえ失敗しようが一度きりの魔法少女人生を精一杯生き抜こう!』と言うのがテーマなのですからね!」




メリーさん太「……でも、今回の『インフィニットい○はちゃんのアニメ版参戦疑惑』によって、その評価が変わってくる可能性も有るんだろ?」




ちょい悪令嬢「ええ、それについては、今回の全話無料配信において、【FinalSEASON】最終話をじっくりと見直してから、詳細に再検証してみたいかと存じます♡」

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