第1160話、わたくし、『ちょい悪令嬢フライングクロスチョップ』ですの⁉(解説編)

メリーさん太「……おい、前回の【突発短編】なんだけど、アレって──」


ちょい悪令嬢「あ、読んでくださいました? 久方振りにこのような【座談会】でも【番外編】でも無く、正当なる【本編】として新展開を迎えて──」




メリーさん太「完全に、『邪○ちゃんドロップキック』の二次創作パ○リじゃねえか?」




ちょい悪令嬢「──ちょっ、違いますよ! 『二次創作パ○リ』だなんて、滅多なことは言わないでください!」




メリーさん太「……いや、主人公の女の子が神祇の家系の継承者の巫女姫で、神田の古書店街の近くに住んでいて、しかも偶然見つけた魔導書で、異界から超常なる存在を召喚するなんて、『邪○ちゃんドロップキック』の世界観と冒頭部そのまんまだろうが?」


ちょい悪令嬢「た、確かに、『邪○ちゃんドロップキック』アニメ版に影響を受けて着想を得たのは確かですけど、ちゃんとオリジナル作品としての、非常に重要な独自設定てんこ盛りとなっているのですよお!(必死)」


メリーさん太「ほう、独自設定、とな?」




ちょい悪令嬢「まず何よりも、これについてはつい最近述べたばかりですが、いわゆる本作『わたくし、悪役令嬢ですの!』における二本の柱である、【異世界編】と【現代日本編】のクロスオーバー化の、一案であることです!」




メリーさん太「……え、前回のあの展開って、元からの『既定路線』だったわけ?」




ちょい悪令嬢「あ、いえ、あくまでも今回『邪○ちゃんドロップキック』を見ることで思いついた、まったくの『新規路線』で、あれが『正式ルート』であるとは決定しておりません」


メリーさん太「なるほど、『邪○ちゃんドロップキック』によって発想が刺激されたことに関しては、否定するつもりは無いってことか?」




ちょい悪令嬢「次に、これに関してはすでに別の『なろう系』作品において、導入済みかも知れませんが、『現代日本人が悪役令嬢の世界に転生する』と言う毎度お馴染みのパターンでは無く、『悪役令嬢が現代日本に来て、てんやわんやの大騒ぎになる』と言うのを狙ってみました☆」




メリーさん太「……うん、探せば結構同じパターンのやつがあるかも知れないけど、『てんやわんやの大騒ぎ』なんて死語を使っているのは無いだろうな」


ちょい悪令嬢「何をおっしゃるのです、他ならぬメリーさんも登場して、本当に『てんやわんやの大騒ぎ』になる予定なのですよ?」


メリーさん太「──ええっ、あたしも出るの⁉」




ちょい悪令嬢「これまた『邪○ちゃんドロップキック』の影響でして、天使も悪魔も人間もその他の有象無象も、ごちゃ混ぜに大騒ぎしている有り様を見て、どうせなら(舞台が)現代日本か異世界かにかかわらず、これまで【本編】や【番外編】に出てきたキャラをみんな登場させてみようかと思いまして」




メリーさん太「……それって『邪○ちゃんドロップキック』だけでは無く、『TYPEーM○○N』作品のスピンオフの、『カーニバル・フ○ンタズム』や『衛○さんちの今日のごはん』なんかの影響も強いのでは?」




ちょい悪令嬢「そして極めつけは、異世界から召喚した(破戒的な性格をした)『悪役令嬢』が、よりによって『もう一人の自分』自身であったことなのです!」




メリーさん太「『もう一人の自分』て、いわゆる『パラレルワールドの自分』と言うことか?」


ちょい悪令嬢「『異世界における自分』に当たる人物ですので、まさにその通りですね」


メリーさん太「……なるほど、本作の『裏設定』そのものだな」




ちょい悪令嬢「『邪○ちゃんドロップキック』でたとえて言えば、散々邪○ちゃんの駄目さ加減を見せつけられて、(物理的に)ツッコミを入れ続けてきたゆ○ねちゃんが、寿命だか不慮の事故だかで死んでしまった後に気がつけば、魔界で自分が邪○ちゃんになってしまっていたと言う、驚愕の(ある意味『猿○惑星』的な?)SFチックなオチとかどうでしょうw」




メリーさん太「『どうでしょうw』じゃ無いだろ⁉ ゆ○ねちゃん大ショックと言うか、むしろ『大絶望』じゃんか⁉ 生まれ変わってみたら、自分自身が『邪○ちゃん』になるって、『地獄の責め苦』もそこまで酷くは無いのでは⁉」


ちょい悪令嬢「それこそ酷い言われようですわね⁉ それではむしろ、邪○ちゃんが可哀想でしょうが⁉」


メリーさん太「……じゃああんた、邪○ちゃんに生まれ変わりたいと思うのか?」


ちょい悪令嬢「ええ、構いませんけど?」


メリーさん太「──なっ⁉」




ちょい悪令嬢「自分が『邪○ちゃん』と言うだけで、何でも好き勝手できて、メデ○ーサちゃんのような美少女とゆりゆりできて、しかも『ATM』にもなってくれて。………確かにゆ○ねちゃんの(主に物理的な)お仕置きは怖いですけど、一応上級悪魔だから完全回復可能だし、むしろ言うこと無いのでは?」




メリーさん太「しまった、そういえばこいつって、元から邪○ちゃんと似たり寄ったりの性格だったっけ⁉」




ちょい悪令嬢「て言うか、生まれ変わってみれば、自分が(乙女ゲームとかで)よく知っている『異世界の悪役令嬢』になってしまったので、破滅的な未来を回避しようと、彼女の破滅的な性格を是正しようと必死に頑張るのって、むしろ『なろう系』作品においては、『王道的展開』なのでは?」




メリーさん太「──言われてみれば、まったくその通りじゃん⁉」




ちょい悪令嬢「そこで前回の【突発短編】では一ひねり加えて、自分が転生する以前に召喚術を使って、異世界から『悪役令嬢』を召喚して、その素の『駄目っぷり』を存分に見せつけられてから、その後で彼女こそが将来の『転生後の自分』であることが判明すると言った寸法なのですよ」




メリーさん太「……ほうほう、確かにいろいろと『斬新なる展開』が期待できる独自設定ですな」




ちょい悪令嬢「『将来の自分』であることを知ることによって、更にその『駄目さ加減』が許せなくなり、厳しく『是正処置』をとり始めたりしてねw」




メリーさん太「──それってまさしく、邪○ちゃんにお仕置きをする、ゆ○ねちゃんそのものじゃんか⁉」




ちょい悪令嬢「何度も言うように『着想』は得ていますが、今お話しした具体的な内容は、間違いなく『オリジナル』でしょう?」


メリーさん太「ぐっ…………た、確かに」




ちょい悪令嬢「この、転生前と転生後の自分自身が両方共同じ世界にいるなんて、間違いなくこれまでに無い斬新な設定なので、これから先面白くしようと思えば、いくらでも面白くできるかと思いますし、そこは作者の腕の見せ所ってわけですよ」




メリーさん太「……特にその一方が『悪役令嬢』なんだから、いろいろとやりようがあるだろうな」




ちょい悪令嬢「それにこれまた何度も申しておりますが、複数の世界の間に時間的な前後関係はございませんので、こうして自分の転生後の人物と同時に存在できたりするし、『主人公の転生先が悪役令嬢』であるとともに、『悪役令嬢の転生先が主人公』となることすらも有り得るのです」




メリーさん太「出た、本作の作者お得意の、時間SFそのままな『入れ子状態』かよ⁉」


ちょい悪令嬢「しかも、本格的な『メタ』テイストまでも、トッピングしていると言う♫」


メリーさん太「……ああ、本作の『裏設定』としての、『異世界の悪役令嬢』が、現代日本で作成されたWeb小説の登場人物であると同時に、『現代日本の主人公』のほうも、異世界で作成された小説の登場人物でもあるってやつか?」


ちょい悪令嬢「それに関してもいい機会ですから、あくまでも【テストケース】として、今回結構深く突っ込んでみようかと思いますの」


メリーさん太「でもさあ、異世界の転生後の自分だか、小説の登場人物だかが、現実の現代日本に同時に存在するのって、どう考えてもおかしいのでは?」


ちょい悪令嬢「もちろんこれについても、きっちりと論理づける予定でございます」


メリーさん太「……うわあ、やることいっぱいで、むしろ活き活きしている作者の顔が、透けて見えるようだぜ」




ちょい悪令嬢「とまあこんな具合で、この【作内作】シリーズは、気が向いたら続けていきたいかと存じますし、場合によっては完全オリジナル設定に変更して、次回の各Webコンテストにエントリーしようかとも思っておりますので、その節はどうぞよろしくお願いいたしますわ♡」
















メリーさん太「……何か最近、こんな感じのオチばかりだな?」




ちょい悪令嬢「こういうのは、早めに予告しておいて、作者自身の『逃げ道』を潰していたほうがいいのですよw」




メリーさん太「……うわあ、鬼かよ、こいつってば」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る