第1141話、わたくし、マルチシナリオの『ゲーム』こそ、真に『現実的』だと思いますの⁉(前編)

ちょい悪令嬢「──ふんふんふん、エ○ロンボーイ、エ○ロンボーイ♫」




メリーさん太「………………は?」




ちょい悪令嬢「──ふんふんふん、エ○ロンボーイ、エ○ロンボーイ、ふんふんふん、エ○ロンボーイ、エ○ロンボーイ、ふんふんふん、エ○ロンボーイ、エ○ロンボーイ♫♪♬」




メリーさん太「──ちょっ、一体どうしたんだ! 一応は筆頭公爵家令嬢とあろう者が、!」




ちょい悪令嬢「……あ、あれ? 思っていたのと違う反応が、ktkr?」




メリーさん太「何で意外そうなんだよ⁉ しかもなぜか自信なさげな疑問形だし」


ちょい悪令嬢「いや、メリーさんの反応が、本当に意外だったんですよ。『はしたない』とは、一体何のことでしょうか?」


メリーさん太「──そりゃあ自分の相方が開口一番、『エロんボーイ! エロんボーイ!』とか連呼し始めたら、そう言わざるを得ないだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「エロんボーイ、って…………………………いやいやいや⁉ 一体何を卑猥なことを言い出しているんですか、はしたない!」


メリーさん太「そっちこそ何言っているんだ、あんたが始めた(はしたない)物語オープニングだろうが⁉」



ちょい悪令嬢「違いますよ、これって某アニメ作品のOP曲のサビのフレーズだから、『著作権対策』として、一部伏せ字にしただけです!」


メリーさん太「え、それじゃ『エ○ロんボーイ』の、『エ○ロん』て…………」


ちょい悪令嬢「料理を作る時とか、『若妻をヒロインとしたAV』とかで定番の、例の『前掛け』のことですよ!」


メリーさん太「『若妻をヒロインとしたAV』?…………ああっ、『裸エ○ロン』のことを言いたいわけか⁉──って、その説明いるか⁉ 結局『はしたなく』なっているじゃんか!」


ちょい悪令嬢「でもこれで、『エ○ロンボーイ』が、『エロ小僧』とかでは無く、『料理用前掛け少年』であることを、ご理解いただけたでしょう?」


メリーさん太「『料理用前掛け少年エ○ロンボーイ』を、OP曲にしているアニメって…………あっ、もしかして『アレ』か⁉」




ちょい悪令嬢「ええ、『Fa○e』シリーズにおける異色作中の異色作である、『料理』を主題にしたスピンアウト作品であり、現在動画サイト『ア○マTV』様にて全話一挙無料配信されている、『衛○さんちの今日のごはん』でございます!」




メリーさん太「──うちの作者が、どうしても見たいと言っていたやつじゃん⁉ いつの間に配信されていたのかよ⁉」


ちょい悪令嬢「しかも本日(正確には明日早朝3時頃)が、配信最終日だったりして。『Fa○e』ファンの皆さん、是非ともお見逃しなく☆」


メリーさん太「本日が最終日って、どうして今まで告知しなかったんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「……それどころか、本作の作者自身も、危うく見逃すところでした」


メリーさん太「何だと? ほぼ毎日のように各動画サイトをチェックしている、うちの作者らしくも無いな」


ちょい悪令嬢「『ア○マTV』様におかれましては、毎週告知している『今週の無料配信リスト』のコーナーにおいて、なぜだか紹介なされていなかったのですよ」


メリーさん太「それなのに、よく気づくことができたな?」


ちょい悪令嬢「『衛○さんちの今日のごはん』とは違ってちゃんと紹介されていた、同じく今週限定の無料配信作品である『ラーメン大好き小○さん』を視聴した人に対する、『類似のお薦め作品』のリストの中に(辛うじて)入っていたのです」


メリーさん太「──ああっ、確かに『ラーメン大好き小○さん』も、料理系アニメとしては『同傾向』の作品だよな⁉」


ちょい悪令嬢「あっちのほうは、ある意味百合百合で(ラーメンをすする姿と音声が)エロエロであることに、定評がありますけどねw」


メリーさん太「今回はずっとその(はしたない)ネタで通すつもりかよ⁉………………それで、待望の作品を実際に全話通して視聴した感想としては、どうなんだ?」




ちょい悪令嬢「──もちろん、大満足でございます!」




メリーさん太「即答かよ⁉………………………ま、まあ、ガチで『料理番組』に特化しているんだから、まず『ハズレ』は無いよな」


ちょい悪令嬢「もろちん、『料理男子系アニメ』としても秀逸なのですが、それだけでは無いのです!」


メリーさん太「──しれっと、『もろちん』ネタを挟み込むなよ⁉」


ちょい悪令嬢「さっき『もちろん』を使ったばかりなので、差別化を図ろうかとw」


メリーさん太「そう言った場合は、『当然』とかの類義語に言い換えるべきだろうが⁉ 本気で今回は『はしたない路線』で統一するつもりかよ⁉」


ちょい悪令嬢「まあまあ、何はともあれ、『衛○さんちの今日のごはん』の話を続けましょうよ。何と言ってもかの『カーニバル・フ○ンタズム』並みに、魅力爆発の一品なのですから♫」


メリーさん太「『カニフ○ン』並みって…………いやいや、いくら同じような『本来の世界観を超越したスピンアウト』とはいえ、アレとはあまりにも『毛色』が違うだろうが?」


ちょい悪令嬢「むしろ『本来の世界観を超越している』からこそ、あの超問題作『カニフ○ン』と比肩するほどの魅力を有するのです!」


メリーさん太「……何だと?」




ちょい悪令嬢「何せ、本来『聖○』を巡って死闘を繰り広げているはずのサーヴ○ントたちが、士○君の作る料理を巡って、毎回『ほのぼの日常ドラマ』を繰り広げるんですからね。──ある意味、『Fa○eファン』の長年の夢を実現してくださったようなものですよ」




メリーさん太「……ああ、確かに。特に『キ○スター』さんや『ラ○ダー』さんなんて、『……誰だおまえ?』と言いたくなるようなレベルだもんな」


ちょい悪令嬢「『若奥様』なキ○スターさんは、すでに『カニフ○ン』でお馴染みですが、『眼鏡のお姉さん』なラ○ダーさんは、むちゃくちゃ新鮮ですよね♡」


メリーさん太「……本当にあんな眼鏡一つで、『石化能力』を防止できるのか?」


ちょい悪令嬢「でしたら、『紙袋』を被れとでも?」


メリーさん太「──それは別の作品の、『ATMメド○ーサちゃん』だろうが⁉」


ちょい悪令嬢「そういえば、『悪魔や天使』を複数手駒に持っているゆ○ねちゃんが、『聖○戦争』に参加したら、一人で無双できたりしてw」


メリーさん太「だから、無駄に話を膨らませて、字数を稼ごうとするなよ⁉」


ちょい悪令嬢「……あ、あれ、ちょっと待ってください」


メリーさん太「うん、どうした?」


ちょい悪令嬢「現在リアルタイムで視聴している『衛○さんちの今日のごはん』の、(皆様お待ちかねの)『水着回』である第七話において、ラ○ダーさんが眼鏡も(いつもデフォルトの不気味なアイマスクも)着けずに、普通に素顔のままで大規模屋内プールを闊歩なされているんですけど?」


メリーさん太「あの(おしゃれな)眼鏡は、『石化能力』とは関係無かったのかよ⁉──て言うか、どうして裸眼なのに本編みたいに、『石化能力』が発動されないんだ?」


ちょい悪令嬢「『水着回』であることを優先するあまり、スタッフの皆様がつい『痛恨の設定ミス』をなされていたりしてw」


メリーさん太「──おいッ、滅多なことを言うなよ⁉ もしそれが的中していたら、むちゃくちゃヤバいじゃんか⁉」




ちょい悪令嬢「──とまあこのように、まるで『別の作品』か『パラレルワールド』かと言った感じの、『衛○さんちの今日のごはん』ですが、そこはやはり本編同様『ユーフ○ーテーブル』様制作作品、『Fa○e』ならではの超絶作画も、所々に顔を見せていたりしますよ!」




メリーさん太「ほう、例えば?」




ちょい悪令嬢「せっかくの『水着回』だと言うのに、ビーチバレーで本気を出したサーヴ○ントたちが、劇場版もかくやといった本格アクション作画でバトルを始めたりして☆」




メリーさん太「ええっ、『衛○さんちの今日のごはん』に、そんなシーンが⁉」




ちょい悪令嬢「更には『雨の描写』において、何と雨粒一つ一つを作画することによって、キャラクターたちの『悲喜こもごもの過去の記憶』を絶妙に表現したりして♫」




メリーさん太「もう完全に、劇場版の【Heavens Feel】レベルじゃねえか⁉」




ちょい悪令嬢「このように、『料理特化スピンアウト』と言っても、『Fa○e』は『Fa○e』なのであって、そこら辺は『違和感』をまったく覚えませんでした」




メリーさん太「で、でも、この作品の原作漫画版は、『TYPEーM○○N』一党とは別の方が原作者なんだろう?」


ちょい悪令嬢「それが、もはや別作者とは思えないほど、『Fa○e』の世界観そのものも各キャラも、自然な感じに描写されていましたの」


メリーさん太「おおっ、そうか! やはりその人も『Fa○e』の大ファンで、『Fa○e』のことを知り尽くしているってわけなんだな?」




ちょい悪令嬢「それはもちろんそうでしょうが、この作品を含めて元々『ゲーム』を原作としている『Fa○e』シリーズにおいては、別に確固たる理由が存在しているのです!」




メリーさん太「……へ? 別の理由、って」




ちょい悪令嬢「──わたくし、実はゲームこそが、最も忠実に『現実を表現トレース』することが可能な、創作メディアだと思っておりますの!」







(※驚愕の事実が判明する後編に続きます)

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