第1042話、わたくし、【マギ○コ】は重要なキャラほど悲惨な末路を迎えると思いますの⁉
ちょい悪令嬢「──さて、今回もこのたび堂々の完結を迎えた、超傑作魔法少女アニメ『マギア○コード』のシリーズ全体にわたっての『総括』の続きとして、前回の最後に予告したように、アニメ版総監督の『劇団イ○カレー』泥○氏ご自身のSNS上におけるご発言について、詳細に検証するつもりだったのですが、少々予定を変更して、
メリーさん太「……またやけに唐突だな? それに『嫌な話』だと? あまり聞きたくないんだけど──」
ちょい悪令嬢「実はですねえ、」
メリーさん太「──あたしの意見は、無視かよ⁉」
ちょい悪令嬢「『マギ○コ』アニメ版【1stSEASON】第1話に出てきた、あのサンショウウオそっくりの『石○魚の魔女』って、【FinalSEASON】第3話で黒○さんにとって、けして消えないトラウマとなった、『く○』という名の魔法少女かと思われるのですよ」
メリーさん太「──そ、それって⁉」
ちょい悪令嬢「ええ、黒○さんは彼女の生死は不明だとおっしゃっていましたが、他でも無く彼女とい○はちゃんとのタッグによる戦闘の末に、目の前で別の魔女によって殺されてしまっていた、『可能性』が高かったりするのです」
メリーさん太「それって、それって、つまりは──」
ちょい悪令嬢「ある意味、黒○さんご自身が、く○さんを死に追いやったようなものなのですよ」
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「……まあ、すべては単なるネット上における、書き込みから得た情報に過ぎないんですけどね」
メリーさん太「──何だ、いつもの『根拠無しの噂話』の類いだったのかよ⁉」
ちょい悪令嬢「根拠は、有りますよ」
メリーさん太「へ?」
ちょい悪令嬢「いやむしろ、たとえ原則的に根拠なぞあり得ない、ネット上の与太話の類いであろうとも、さも『もっともらしい根拠』をひねり出すことこそが、本作の主旨ではございませんか?」
メリーさん太「うっ⁉………………と言うことは、それなりの『根拠』に、目星が付いているわけなんだな?」
ちょい悪令嬢「もろちん!」
メリーさん太「──久し振りに出たな、そのわざとらしい『誤植ネタ』⁉」
ちょい悪令嬢「実はあの『石○魚の魔女』って、(ゲーム版に黒○さんが実装されるまでは)アニメ版オリジナルキャラだったのですが、そもそも第1話──すなわち、ファーストコンタクトした魔女が『サンショウウオ』タイプだったことについては、ネット上においては長らくの間、『主人公のい○はちゃんのシルエットがサンショウウオにそっくりだから』と言うのが、『定説』だったのですよ」
メリーさん太「──大丈夫か、そんな『定説』で⁉ つまり公式までもが、自分のところのメインヒロインを、『サンショウウオ認定』したってことかよ⁉」
ちょい悪令嬢「それが、今回の【FinalSEASON】における、『く○さん』の登場によって、単純にそうとも言えなくなったのですよ」
メリーさん太「………………………おい、それってまさか、彼女が特にシルエット的に、い○はちゃんに──すなわち、『サンショウウオ』にそっくりだからとか、言い出すつもりじゃ無いだろうな?」
ちょい悪令嬢「もろちん、それだけではございません!」
メリーさん太「──『もろちん』ネタ、しつこい!」
ちょい悪令嬢「シチュエーション
メリーさん太「あ」
ちょい悪令嬢「むしろ
メリーさん太「……もしそうだとすると、むちゃくちゃ切ないよなあ。黒○さんとの思い出に浸って猫と戯れていたところ、本当に黒○さんがやって来たというのに、魔女の本能として
ちょい悪令嬢「それがもっと明確かつ残酷に描かれていたのが、安名メ○さんに関する顛末なのです」
メリーさん太「──ああっ、そうか、彼女って⁉」
ちょい悪令嬢「ええ、彼女もまた、魔女となってしまった挙げ句の果てに、その事実を知らなかったかつての仲間の鶴○ちゃんの手にかかって、お亡くなりになってしまいましたからね」
メリーさん太「……うわあ、それってむしろ、自分の知人を無自覚に死なせてしまった側の、黒○さんや鶴○ちゃんのほうが、よっぽどキツいんじゃ無いのかあ?」
ちょい悪令嬢「事実鶴○ちゃんなんか、自己崩壊してしまって、『ウ○サさん』になってしまったじゃありませんか?」
メリーさん太「黒○さんも、更にそのような追い打ちをかけられてしまっていたら、一体どうなったことやら」
ちょい悪令嬢「かの元祖『ま○か☆マギカ』TV版だって、ここまで酷いのは有りませんでしたからね」
メリーさん太「う、うん、確かに御本家様においても、魔女になったさ○かちゃんを杏○ちゃんが死なせてしまったけど、相手の正体を知った上で自分の命を差し出しての、覚悟のもとに行われているので、意味合いがまったく違うからな」
ちょい悪令嬢「──でもこれって、ある意味『魔女』自身にとっては、『救済』であり『解放』でもあると言えるのでは無いでしょうか?」
メリーさん太「……救済に解放だと? 何を急に『マギ○ス』みたいなことを言い出しているんだよ?」
ちょい悪令嬢「そっちの対象は『魔法少女』でしょう? 鶴○さんたちが対象にしたのは、あくまでも『魔女』だからこそなのです」
メリーさん太「な、なるほど、『魔女』となってしまい、この世に災厄をまき散らす存在となった者にとっては、『死』こそが救済であり解放でもあるってことか⁉」
ちょい悪令嬢「言うなれば、その点においては、『マギ○コ』は立派に、元祖『ま○マギ』を超えたとも言えるのです!」
メリーさん太「──‼」
ちょい悪令嬢「そういう意味では、前回までに何度も何度もご指摘したように、やはり黒○さんは、『マギ○コ』アニメ版にとっては、無くてはならない存在だったのでございますわ♡」
メリーさん太「──結局この【座談会】って、とことんまで、ネット上の『黒○さんファン』の皆様におもねるつもりかよ⁉」
ちょい悪令嬢「それと言うのも、『ま○マギ』シリーズにおいては、立ち位置が重要であればあるほど、『破滅的な不幸』に見舞われがちなのですからね☆」
メリーさん太「──ああっ! そ、そういえば⁉」
ちょい悪令嬢「もうね、黒○さんなんて、主人公のい○はちゃんを『曇らせる』ためだけに存在しているようなもので、当然のごとく全編にわたって、自分自身もどんどんと不幸のどん底へと叩き込まれるばかりなんですよ」
メリーさん太「……確かにそれじゃ、重要な立場なんてもらっても、嬉しくは無いわな」
ちょい悪令嬢「ただし間違えてはならないのは、黒○さんが不幸になればなるほど、むしろい○はちゃんのほうが、ダメージが大きくなると言うことなのです!」
メリーさん太「で、でも、い○はちゃんは魔女化したり死んだりは、(あくまでも表面上は)しなかったじゃ無いか?」
ちょい悪令嬢「実はすべては『ま○マギ』シリーズお得意の、『上げて落とす』パターンであるわけなのですよ」
メリーさん太「上げて、落とす、って……」
ちょい悪令嬢「元祖『ま○マギ』TV版第3話で、マミさんが見舞われたやつです」
メリーさん太「──そ、それって⁉」
ちょい悪令嬢「そう、『マギ○コ』【FinalSEASON】第3話で申せば、あえてい○はちゃんの妹のう○ちゃんの口から、『お姉ちゃんがこれから助けることになる最初の一人』だとか言わせて、いかにも『黒○さん救済作戦は大成功する』ものと思わせておいて、惨憺たる結末へと陥らせることによって、い○はちゃんを絶望のどん底に叩き落とすわけですよ」
メリーさん太「ひ、酷い! 下手に希望を持たせることによって、むしろ絶望時のダメージをかさ増しさせるなんて、制作スタッフの皆さんって、全員鬼か⁉」
ちょい悪令嬢「【FinalSEASON】が現在非難囂々なのは、特にその直前の【2ndSEASON】においては、『ま○マギ』シリーズとは思えないほど『前向き』なテイストだったからこそ、い○はちゃん曰く『誰も助けられなかった』悲惨なラストが際立っているのです」
メリーさん太「……
ちょい悪令嬢「でもですねえ、実はこれって、黒○さんやも○こちゃんのような、『犠牲者』の皆様にとっては、悪いことばかりでは無いのですよ」
メリーさん太「──何でだよ⁉ 主人公を曇らせたり、ストーリーを盛り上げたりするためだけに、悲惨な目に遭っているのに、何かいいところなんて有ったっけ⁉」
ちょい悪令嬢「特に、『マギ○コ』アニメ版を全編視聴した後で、他の無難な落着を迎えたキャラなんかよりも、視聴者の皆様に印象深く感じてもらえることでございます!」
メリーさん太「──なっ⁉」
ちょい悪令嬢「特にも○こちゃんなんて、そもそも何の罪も無いのに、常に己の『義侠心』に基づいてのみ行動して、み○まさんとみ○ゆさんという二大美女を救済するとともに、その他の大勢の魔法少女に対しても、あたかも『アルティメットま○か』ちゃんそのままに、ド○ペル化や魔女化を防いであげると言う、八面六臂の大活躍の後の大往生、これで人気が出なかったら、嘘でしょう!」
メリーさん太「た、確かに……」
ちょい悪令嬢「同様に、黒○さんは不幸であればあるほど、視聴者の心に深く刻み込まれて、原作ゲームに実装されたこともあり、もはや『影の薄いアニオリキャラ』などと、陰口をたたく輩なぞ皆無なのでございます!」
メリーさん太「う、うん、今やむしろ、最大の注目キャラだよな」
ちょい悪令嬢「そういう意味では、『マギア○コード』アニメ版
メリーさん太「……あれ、今回はこれまでに無く、いかにも綺麗に終わったものだな?」
ちょい悪令嬢「たまにはこういうのも、いいかと思いまして☆」
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