第1038話、わたくし、いっそ魔法少女に異世界転生させてみたら面白いと思いますの⁉(後編)
ちょい悪令嬢「……だとしたら、この文字通り『神懸かった救済』シーンこそを、最終第4話のクライマックスに持ってくるべきであったでしょう」
メリーさん太「クライマックスって、どんなふうに?」
ちょい悪令嬢「例えば──究極的魔女である『ア○ナイヴ』により発動される『全人類魔法少女化計画』であったが、莫大なる魔法力を制御することはできず大暴走を起こして、普通の人間に作用する以前に、魔法少女のドッペル化や魔女化を促し、もはやすべてがおしまいかと思われたその時、例のメインキャラのお二人か、いっそのこと主人公のい○はちゃん自身が、隠されていた『本当の力』を発揮して、自分の命と引き換えにすべての魔法少女を救済して、最後には『円環○
メリーさん太「──な、なるほど! まさに元祖『ま○か☆マギカ』TV版最終話における、ま○かちゃんの行動とも合致するし、今回の『マギア○コード』アニメ版オーラスシーンとも、ちゃんと繋がるでは無いか⁉」
ちょい悪令嬢「そうなって初めて視聴者の皆様も、『そうか、「円環○
メリーさん太「──もう、言うこと無しじゃん⁉」
ちょい悪令嬢「ねえ、ストーリーやキャラ描写はそのままであっても、ほんの少し『構成』を変えるだけで、話がまったく違ってくるでしょう?」
メリーさん太「……いや、ちょっと待て。つまりあんたは、今回の『マギ○コ』【FinalSEASON】の絶不評は、『シリーズ構成』さんの責任だと言いたいわけなのかよ?」
ちょい悪令嬢「いえいえ、高○カツヒコ氏は、そんな『無能』な方ではございませんよ? 何せ本作の作者激オシの、『未○日記』のシリーズ構成を担当された方ですからね」
メリーさん太「ああ、あの『ま○マギ』元祖TV版に勝るとも劣らない、『ループアニメの金字塔』か」
ちょい悪令嬢「それにですね、この『総括シリーズ』をこれからも続けるに当たって、しっかりと申しておきたいのですけど、これは別に『マギ○コ』アニメ版に対して一方的に文句をつけることを目的にしているのでは無く、あくまでもそこで見いだした『問題点』に対する解決策の模索の過程を、自作に役立たせるために行っているのであって、その一例が前回の冒頭の【突発短編】だったりするのです」
メリーさん太「ああ、あれも高○氏がシリーズ構成を担当した、SFロボットアニメの『アルドノア・
ちょい悪令嬢「これについても、ネットでは『総スカン』を食らっていたりしてw」
メリーさん太「──あの虚○玄氏による、原案&脚本でか⁉」
ちょい悪令嬢「そうなのです、虚○氏が担当なされているのはあくまでも、『原案』に過ぎず、脚本も最初の三話のみであって、作品の大部分は監督の『あ○きえい』氏やシリーズ構成の高○氏を中心に制作されているようでございます」
メリーさん太「……やっぱりあんた、暗に高○氏を批判しようとしているのでは?」
ちょい悪令嬢「──とんでもない! ご存じの通り本作の作者は、『ネット上の評価』を鵜呑みにするつもりはございませんし、そもそも『アルドノア・
メリーさん太「だったら、前回の冒頭の【突発短編】は、一体どういうことなんだよ?」
ちょい悪令嬢「実は第1話を見た時点で、うちの作者自身も、何とも言えない『違和感』を覚えていたのですよ」
メリーさん太「第1話って、すでにその段階でか⁉」
ちょい悪令嬢「それと言うのも、主人公の
メリーさん太「──何ソノ、いまだ学生とは思えない、超絶実戦能力とメンタル強度は⁉」
ちょい悪令嬢「それで彼には実は、『秘められた設定』があるものと信じていたのです」
メリーさん太「ああ、『謎の力』を秘めていたとか、『選ばれし血統』に属していたとか言った、毎度お馴染みの展開か?」
ちょい悪令嬢「それがですねえ、ネットの情報によると、最後までそんな裏設定は一切無くて、彼のバトルセンスと戦績は何の根拠も無しに、鰻登りしていくばかりだったのです」
メリーさん太「──何だそりゃ⁉」
ちょい悪令嬢「メインヒロインの王女様は王女様で、ヒロインかつ王女としてはけしてふさわしいとは思えない、トンデモ結末を迎えるし、本当にこのまま視聴を継続してもいいのか悩んでいるところですよ」
メリーさん太「ええー、謎めく主人公が、別に謎でも何でも無かったって、説得性皆無じゃん? 本当にシリーズ構成&メインシナリオとして、大丈夫なのか? ……やはり、『マギ○コ』アニメ版の、最大の『戦犯』は──」
ちょい悪令嬢「──だ・か・ら、個人に責任を押しつけても仕方ありませんてば! そんなことよりも、この『問題点』を独自の発想で解決してこそ、『創作者』というものではございませんか?」
メリーさん太「独自の発想、って?」
ちょい悪令嬢「謎の『チート能力』で無双しておきながら、常に『僕
メリーさん太「──ッ。ま、まさか⁉」
ちょい悪令嬢「そうです、実は主人公は『現代日本』から転生してきており、少々の『トンデモ設定』には慣れっこだったのです」
メリーさん太「『SFロボットバトル作品』に、『異世界転生』までぶっ込むつもりかよ⁉」
ちょい悪令嬢「そういう誰も考えつかないことをやってこそ、『真の創作者』というものではありませんの?」
メリーさん太「──うっ⁉」
ちょい悪令嬢「それにこれは、別の面でも『画期的』なアイディアと申せましょう」
メリーさん太「別な面、だと?」
ちょい悪令嬢「このように、てっきり『SFロボットアニメ』だと思わせておいて、最後の最後になって初めて、主人公が別の世界──例えば、『完全なる現実世界である現代日本』からの『転生者』であることが明らかになると言った、いわゆる『隠れ異世界転生作品』の爆誕ですよ!」
メリーさん太「──なっ⁉ あえて『異世界転生物』であることを、最後まで隠し通すだと⁉」
ちょい悪令嬢「そうは言っても、これってむちゃくちゃ難しいんですよね。特にWeb小説で発表したら、十中八九初期段階でバレてしまうことでしょう」
メリーさん太「……まあな、Web小説と言えば異世界転生こそが『代名詞』だから、その兆候が少しでも垣間見れたら、ほとんどの読者が気づくだろう」
ちょい悪令嬢「そこで、基本的な世界観を、『隠れ蓑』となれるものに設定するのです!」
メリーさん太「隠れ蓑?」
ちょい悪令嬢「例えば、今回の【突発短編】のように、『SFロボットバトル』作品だと思わせておいて、ここぞと言う時に『異世界転生設定』を明らかにしたりしてね♫」
メリーさん太「──おお、そう言うことか⁉」
ちょい悪令嬢「て言うか、そもそも元祖『ま○マギ』TV版だって、少々鬱系ではあるもののれっきとした『魔法少女アニメ』だと思わせておいて、何と『ループSF』でもあったという大どんでん返しを迎えるわけであって、これこそがこのシリーズの最大の『ウリ』とも申せましょう!」
メリーさん太「──と言うことは、まさか⁉」
ちょい悪令嬢「そうです、今回の『マギ○コ
ちょい悪令嬢「実はそれをすでにやっているのが、本作の【魔法少女編】だったりしてね☆」
メリーさん太「──そ、そうか、TS美女であられるガランド中将率いる『JV44』のメンバーなんて、大戦中のドイツ空軍パイロットの転生者だったっけ⁉」
ちょい悪令嬢「ねえ、一見極ありきたりな、いかにも『ま○マギのフォロワー』作品のように見せかけておきながら、実は『異世界転生モノ』でもあると言う、トンデモ作品を創れるのは、うちの作者くらいのものとは思われません?」
メリーさん太「……何だ、結局今回も、最後は『自画自賛』かよ?」
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