第978話、わたくし、『最終兵器悪役令嬢』ですの⁉

ちょい悪令嬢「今期の『カクヨムコン7』も、いよいよ大詰めの【読者選考期間】に突入いたしました! そう言うわけで今回からしばらくの間、今回のエントリー作の中で最大の目玉作品である、『なろうの女神が支配する』の各エピソードについての解説を行いたいかと思います!」




メリーさん太「──何が、『そう言うわけ』だよ⁉ どうして本作の【座談会】において、他の作品の解説を行うんだ⁉」




ちょい悪令嬢「まあまあ、他の作品と言っても、あくまでも同じ作者の作品ではございませんか? そういう意味では、我々と『なろうの女神が支配する』の登場人物たちとは、『兄弟や姉妹』も同然だし、ここはお互いに『助け合いの精神』と言うことで☆」


メリーさん太「……助け合い、だあ?」


ちょい悪令嬢「実はですねえ、先方さんの短編連作中の各話においても、わたくしのような『悪役令嬢』や、そのものズバリの『メリーさん』を扱ったエピソードも有るのですよ!」




メリーさん太「──消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ消せ!」




ちょい悪令嬢「……何ですかメリーさん、いきなり『ネットミーム』なんぞを連呼なされたりして? なんかいかにも『ニワカキッズが無理している』ようで、痛々しいんですけど?」


メリーさん太「──誰が、『ニワカキッズ』だ! むしろこのまま放置していたほうが、あたしのみならずあんたまでもが、『ニワカ認定』されかねないだろうが⁉」


ちょい悪令嬢「……おっしゃっている意味が、まったくわからないんですけど?」




メリーさん太「──だからさあ、今更別の作品において描かれた、正当なる『悪役令嬢』や『メリーさん』のあるべき姿を、本作の読者の皆様に目の当たりにさせたりしたら、あたしたちの立つ瀬が無くなってしまうんじゃないのかって、言っているんだよ!」




ちょい悪令嬢「……あー、なるほど。確かにそのように危惧されるのは、ごもっともですわ」


メリーさん太「そうだろ⁉ そんなの完全に、『自殺行為』じゃん!」


ちょい悪令嬢「はあ〜、情けない。わたくしあなたのことを、完全に見損なっておりましたわ」


メリーさん太「な、何で⁉」




ちょい悪令嬢「本作のような、文字通り『掟破りな悪役令嬢』作品を作成している作者が、たとえ別口の作品を創ってみたたところで、『真っ当な悪役令嬢』を登場させたりできるものですかwww」




メリーさん太「──言われてみれば、まったくその通りじゃん⁉」




ちょい悪令嬢「具体には作中作シリーズの、『悪役令嬢×ショタ王子』になるんですけど──」


メリーさん太「………………は?」


ちょい悪令嬢「何なのです? 今度はタイトルを聞いた途端、面食らったような顔をなされたりして?」


メリーさん太「おっしゃるとおり、面食らったんだよ⁉ 何だよいきなり、『ショタ王子』って⁉」


ちょい悪令嬢「この作中シリーズの主人公にして、メインヒロインである『悪役令嬢』の婚約者さんですけど?」


メリーさん太「……うんもう、王子様の設定から狂っているな。『おねショタ』モノの悪役令嬢作品か、メインヒロインであるあんたが『ロリ』である本作とは、見事に逆パターンだな」


ちょい悪令嬢「まあ、王子様とか婚約者とか言っても、単なる『人身御供』みたいなものですけどね☆」


メリーさん太「はあ? 人身御供、って……」




ちょい悪令嬢「実はこの王国における悪役令嬢は、『制御のきかない最終兵器』のようなもので、『千年来の盟約』に従って王家の者が婚約者となることによって、どうにか手綱を握っているのです」




メリーさん太「──ツッコミどころが多過ぎて、処理し切れねえ⁉」




ちょい悪令嬢「おや、どこかおかしなところでも、有りましたでしょうか?」


メリーさん太「むしろ、おかしいところばかりだよ⁉ 悪役令嬢が『最終兵器』で、しかも『制御がきかない』って、どういうことだ⁉ 更にはそれを無理やりコントロールするために、王家の人間が婚約者になるだと⁉」


ちょい悪令嬢「だから当作品の王子様が、『人身御供』なわけなのですよ」


メリーさん太「それよりも、悪役令嬢が『最終兵器』であることを、まずはちゃんと説明しろ!」




ちょい悪令嬢「もちろん常日頃は由緒正しき公爵令嬢として、品行方正そのものの言動に徹しているのですが、王子様の『婚約破棄宣言』をトリガーにして、一族独自の『呪われた血』が発動して、『第二形態』である悪役令嬢として覚醒するのです!」




メリーさん太「──第二形態って、魔王かよ⁉」




ちょい悪令嬢「いえ、いったん『悪役令嬢化』すると、そんじょそこらの魔王ごときは、瞬殺です」


メリーさん太「そんなにかよ⁉ …………いや待て、最終『兵器』って、つまりは」




ちょい悪令嬢「そうです、王国が敵国やそれこそ魔王軍の侵略等によって、大ピンチに陥ったりした際には、婚約者である王子様の『婚約破棄宣言』によって、『悪役令嬢』として目覚めて、アッと言う間に敵を殲滅すると言ったシステムとなっています」




メリーさん太「──前から思っていたんだけど、うちの作者って『悪役令嬢』のことを、一体何だと思っているんだ⁉ 『婚約破棄宣言』て別に、『最終兵器○女』を起動させる合い言葉トリガーとかじゃ無いんだぞ!」


ちょい悪令嬢「このくらいのことで目くじらを立てていては、本作の作者の作品とは、付き合えませんよ?」


メリーさん太「……え、まだ何かあるの? もしかして今言ったことって、むしろ『序の口』に過ぎなかったりして?」


ちょい悪令嬢「そりゃそうですよ、悪役令嬢なんだから、当然『ライバルキャラ』も登場するに決まっているでは無いですか?」


メリーさん太「悪役令嬢のライバルって………………ああ、本来『乙女ゲーム』における『主人公』である、王子のお気に入りの平民上がりの『男爵令嬢』といったあたりか」




ちょい悪令嬢「もちろん当該作品も男爵『令嬢』が出てくるのですが、年齢は三十歳手前で、悪役令嬢と王子様が通っている王立学園の高等部の教師をやっています」




メリーさん太「──待て待て待て待て! だから、ツッコミが追いつかないって! まずどうして、アラサーなのに令『嬢』なんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「……すごいですね、メリーさん、この『ポリコレ全盛時代』に、あからさまな『差別ヘイト発言』ですか? たとえ何歳いくつでも、未婚の貴族のお嬢さんなら、『令嬢』で構わないのでは?」


メリーさん太「うっ⁉…………だ、だったらどうして、アラサーでしかも教師なのに、悪役令嬢のライバルになり得るんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「実はショタ王子様は、子供のくせに高等部に通えるほど聡明でありながら、『年上好み』という少々ひねた性癖をしているのですよ」


メリーさん太「──こいつも、まともじゃないのか⁉」


ちょい悪令嬢「何せ後々、『九尾の狐』を篭絡してしまうほどですからね♡」


メリーさん太「九尾の狐って、世界観的に大丈夫なの⁉」


ちょい悪令嬢「しかも、『スナギツネ』タイプの、九尾の狐だったりしてw」


メリーさん太「──もう、何が何だか、わけがわかんねえよ!」




ちょい悪令嬢「とはいえ、これに関しては別に『おねショタ』というわけで無く、実は王子様は重度の『ケモナー』でして、九尾の狐のような超高位の神獣であろうが、それが獣の形をしていれば、彼の『禁断の指先ゴッドフィンガー』から繰り出される『モフモフ♡攻撃』によって、一瞬で虜にすることができるのです♫」




メリーさん太「もはや『乙女ゲーム』どころか、『悪役令嬢系なろう小説』でも無いじゃんか⁉」


ちょい悪令嬢「そんな王子様ですが、女性の趣味は案外まともで、現在真剣に恋しているのは、担任教師であり実は古くからの昵懇の仲でもある、男爵令嬢だったりします」


メリーさん太「……うん、完全に『おねショタ』だし、『生徒と教師の禁断』でもあるけど、『ケモナー』や『最終兵器○女』に比べれれば、何だかまともに思えてくるのは不思議だよな」


ちょい悪令嬢「男爵令嬢のほうも、まんざらでは無かったりして☆」


メリーさん太「──いや、それは駄目だろう⁉ 教師や大人の立場としては!」




ちょい悪令嬢「実は彼女こそは、王国の最終兵器である悪役令嬢が暴走して、婚約者の王子様でも制御不能となった際に、『強制的にこの世から排除する』力を秘めた、『最終的抑止装置ストッパー』としての役割を担っていたりするのです」




メリーさん太「──それってもう、『SF系バトル』作品の設定そのものだろうが⁉」




ちょい悪令嬢「だから最初から申しているではありませんか、この『なろうの女神は支配する』は、本作以上に『何でもアリの実験作』だって。──例えばこのほかにも、ショタ王子に懸想する、別の王子様も登場するくらいですからねw」




メリーさん太「『そっち方面』まで、攻めているのかよ⁉ むしろ何だか、興味が湧いてきたよ!」




ちょい悪令嬢「──と言うわけですので、すでにこの『悪役令嬢×ショタ王子』シリーズについては、先行公開している『小説家になろう』様のみならず、『カクヨム』様においても公開中ですので、本作の読者の皆様におかれましても、是非ともご一読のほどを♡」

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