第946話、わたくし、日本の『宇宙新世紀』の始まりを言祝ぎますの♡(後編)
メリーさん太「……そうか、そうだよな、ナチスの狂気の思想自体は見習う必要なぞこれっぽちも無いが、あの国が史上初めて開発に成功した、ジェット機や巡航ミサイルや液体燃料ロケットなんかは、お世辞抜きでいまだに世界の最先端技術を維持しているし、人類に多大なる福音をもたらしたよな」
ちょい悪令嬢「そういう意味では、旧ソ連を舞台にしたと
メリーさん太「びっくりしたのは、旧ソ連の最高指導者に当たる人物が、予想外にも『物わかりが良く』、最終的には主人公どころか、国内では忌み嫌われているはずの、吸血鬼であるヒロインの味方をしたことだよな」
ちょい悪令嬢「どこかの現行のゴミュニズム人民共和国に忖度してか、制作陣としては『吸血鬼=少数民族』では無いと、盛んに言い訳しておりますが、すごく意味深なシーンですよね」
メリーさん太「……いや、あれで『少数民族では無い』なんて、無理筋過ぎるだろうが?」
ちょい悪令嬢「過去の錚々たるソビエトの指導者に比べて、現在のゴミュニズム国家主席ときたら……」
メリーさん太「おい、やめろ! 確かに旧ソビエトには、今回モデルとなったフルシチ○フ書記長やゴルバチ○フ大統領のような大人物がいたけど、某ゴミュニズム人民共和国だって、周○来首相や鄧○平主席のような、先見の明のある偉大なる指導者がいたんだぞ!」
ちょい悪令嬢「『いたんだぞ』って、あくまでも『過去形』なんですね、わかります」
メリーさん太「──隙あらば、あたしのことを陥れようとするなよ⁉」
ちょい悪令嬢「まあ冗談はともかくとして、『月とラ○カと吸血鬼』は、このように本作の作者を心から満足させるほどに、本格的な『宇宙開発物語』であるとともに、娯楽作品──特にアニメ作品としても、『見所満載』でございました」
メリーさん太「そうかあ? この作品がネット界隈でほとんど無視されていたのは、内容の高邁さはさておき、アニメ作品としてはあまり魅力が無かったからでは?」
ちょい悪令嬢「──ところで、メリーさん、この作品のメインヒロインである、イ○ナちゃんの『声』を担当なされたのは、どなたかご存じですか?」
メリーさん太「……何を今更、『林○めぐみ』嬢だろう? そんなの実際に放映&配信される以前から、散々話題になっていたじゃないか?」
ちょい悪令嬢「それでは、実際に視聴してみて、彼女に対する声優としての評価は、どうでした?」
メリーさん太「はあ⁉ かの林○めぐみ大先生に対して、声優として評価しろって、そんなもの百点満点中の二億点レベルの最高評価に決まって………………あれ? そう言われてみれば、ヒロインの声を誰が担当したかなんて、全然印象に残っていないぞ⁉」
ちょい悪令嬢「おや、あの林○御大が担当なされたというのに、印象に残っていなかったとは、これいかに?」
メリーさん太「……だって、ヒロインのイ○ナちゃんて、少なくとも『声』については、特段優れたところなんて無かったし、むしろ全体的に『たどたどしかった』と思えるほどでして」
ちょい悪令嬢「ほう? つまりメリーさんは、林○めぐみさんが、声優として『劣化』し始めたとでも、おっしゃりたいわけで?」
メリーさん太「──だからあんたは、あたしのことを陥れようとするなと………でも確かに、超ベテランとしてのカリスマ性どころか、『林○めぐみらしさ』すらも、微塵も感じられなかったよな」
ちょい悪令嬢「実はそれこそが、林○めぐみ嬢が──ひいては、この作品そのものが、この上なく素晴らしいことの証しなのですよ!」
メリーさん太「……え、どうして林○さんの演技が、いかにもたどたどしくてほとんど印象に残らなかったことが、素晴らしいんだよ?」
ちょい悪令嬢「それでもメリーさんは、彼女が声優として『劣化』しているとは、思っていらっしゃらないわけでしょう?」
メリーさん太「──もちろんでございます!」
ちょい悪令嬢「ということはつまり、林○さんが自ら、自分の担当したキャラが、たどたどしくあまり印象に残らないように聞こえるように、意識的に『演技』なされたということなのですよ」
メリーさん太「──なっ⁉」
ちょい悪令嬢「すごいですよねえ、与えられた台本や原作のライトノベルを読み込むことによって、『このヒロインはたどたどしく演技すべきだ』と解釈して、自分のこれまでの輝かしき芸歴なんて完全になげうって果敢に実行する林○さんも、それを全面的に許容する制作スタッフの皆さんも。普通だったら『下手に』見られかねない演技なんて断るだろうし、周りのスタッフも止めようとするでしょうよ」
メリーさん太「……あれが、あのとても林○めぐみとは思えない演技が、本人はもちろん制作
ちょい悪令嬢「事実、イ○ナちゃんとあの『声』は、完全にマッチしていたでしょう?」
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「もうね、このように『宇宙開発史』という学術的価値を有するのみならず、アニメ作品としても極めて見所満載だというのに、まっとうに評価することができず、うちの作者のようなど素人にも負けてしまうなんて、自称他称を問わずネット上の『アニメ評論家』どもなんて、全員今すぐ口をつぐんだほうが身のためではありませんこと?」
メリーさん太「──おいっ、何かと言うと全方面にケンカを売るスタイルはよせ!」
ちょい悪令嬢「しかしまさか、この作品の最終話とタイミングを合わせるかのようにして、日本国の首相が『月面有人飛行』の実行を宣言なされるとは、何と言う奇遇なことでしょうね」
メリーさん太「……うん、確かに『宇宙開発超推進派』である本作の作者にとっては、願っても無い展開だと思うけど、今回の岸○首相の突然の宣言も、『月とラ○カと吸血鬼』のアニメ化も、極論すれば『
ちょい悪令嬢「いえいえ、そんなことはありませんよ? ──なぜなら、日本が『月面有人探査』に乗り出すことに関しては、別に突然の椿事とかでは無く、前々から十分予想されていたことですし」
メリーさん太「はあ? 日本の『月面有人探査』が前から予定されていたって、そんな情報なんて有ったっけ?」
ちょい悪令嬢「『アルテミス計画』ですよ。これに参加を表明すると言うことは、将来『月面有人探査』等の本格的な宇宙開発に乗り出すことさえも、十分予想されていたのです」
メリーさん太「そうか、『アルテミス計画』か⁉ これってそもそも、米国の主導において、今再びの『月面有人探査』と、将来における『火星有人探探査』とを目指す、日本や西洋諸国を含む、多国間国際宇宙探査計画だからな。………………………いや、ちょっと待て! 『アルテミス』って⁉」
ちょい悪令嬢「そうです、元々
メリーさん太「……何と、本当に本作と『月面有人探査』に、ただならぬ関係が有ったなんて」
ちょい悪令嬢「もちろんこれこそは、『偶然の賜物』に過ぎませんが、『宇宙開発大好き』な作者としては、狂喜乱舞してもおかしくは無いでしょう」
メリーさん太「そりゃあ日本の首相が『月面有人探査』の実行を宣言をした日には、すぐさま大賛成を表明するわけだわ」
ちょい悪令嬢「そう言うわけですので、本作の作者及び我々登場人物一堂は、
メリーさん太「……すげえ、ほんのこの前までは、『某ゴミュニズ国家忖度の媚チュウ政権』とか、陰口たたいていたくせに、この手のひら返しの早さときたら、一体何なんだ?」
ちょい悪令嬢「──
メリーさん太「しかし少なくとも、『ほとんど興味を持たなかった』のは、事実だろうが?」
ちょい悪令嬢「たとえそうでも、『宇宙開発事業』に本格的に乗り出してくださるのなら、話は別です! 本文中でも述べましたが、そこには『イデオロギー』なんて関係ありません! 本気で全力で応援いたしますよ☆」
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