第942話、わたくし、二期が確約されているアニメの一期は、『クリフハンガー』で構わないと思いますの⁉

ちょい悪令嬢「──さて、新旧を問わず最近全話配信された超傑作アニメを総力特集している、当【座談会】ですが、今回は久方振りに、今期の『秋アニメ』について語ろうかと思います!」




メリーさん太「……え、まだ最終回を迎えていないのなんて、有ったっけ?」




ちょい悪令嬢「むしろ、まだまだこれからですよ! 例えば『月とラ○カと吸血鬼』や『海賊オー女』の最終話なんて、本作の作者自身、いまだ視聴しておりませんからね」


メリーさん太「え、まだ見ていないの? だったら今日は、何の話をするんだよ?」




ちょい悪令嬢「──それはもちろん、このたびめでたく最終話が放映&配信された、『takt ○pオーパス Destiny』でございます!」




メリーさん太「ああ、それが有ったか」




ちょい悪令嬢「──と思ったのですが、その前に、ちょっと寄り道を!」




メリーさん太「は?………………………って、何だよ、それって⁉」




ちょい悪令嬢「いえ、わたくしとしても『takt ○pオーパス Destiny』については、一刻も早く感想を述べたいところですが、生憎と『見てしまった』のですよ」


メリーさん太「見たって、何を?」




ちょい悪令嬢「超傑作『なろう系』アニメ、『盾○勇者の成り上がり』の、2クール目の最終二話でございます!」




メリーさん太「……最終二話って、全話見たわけでは無いのか?」


ちょい悪令嬢「一応第1クールは全話視聴済みですが、第2クールは最後の二話だけですね」


メリーさん太「え、それでいいわけ?」


ちょい悪令嬢「ええ、これで十分です」


メリーさん太「何で⁉」




ちょい悪令嬢「当然のごとく、最も肝心なのは『クライマックス』なのであり、その他のエピソードなんて『これまで紆余曲折有りました!』てな感じなことが描かれているだけで、別にそれ程重要では無いのですよ」




メリーさん太「──こ、こいつ、自分自身Web小説を作成しているにもかかわらず、すべての創作者クリエーターを敵に回しかねないことを平然と言いやがった⁉ もしもこれをお読みの皆様が真似をして、アニメやWeb小説を全話ちゃんと視聴&読書せず、シリーズの最後のほうだけしか見なくなったりしたら、どう責任とるつもりなんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「あ、大丈夫です、絶対にそう言うことにはなりませんので」


メリーさん太「……何だと?」




ちょい悪令嬢「クライマックスだけ見て、それまでの経緯を類推したりできるのは、同様にWeb小説等を自作している本作の作者のような、創作者クリエーターでも無い限り不可能なのですよ」




メリーさん太「な、なるほど、『創作者クリエーターの心がわかるのは、創作者クリエーターだけ』ってことか。つまり本作の作者は、その二話を見ただけで、大体のストーリーの流れを把握できたってことなんだな?」


ちょい悪令嬢「ええ」


メリーさん太「……具体的には、どんな内容だったんだよ?」




ちょい悪令嬢「一言で申せば、『グ○スちゃん☆大活躍』に尽きます!」




メリーさん太「………………はあ?」




ちょい悪令嬢「もうね、いかにも『魔物の黒幕』だか『謎の第三勢力』だかと思わせておいて、最後の最後で明かされる、想像を絶するその正体! ──いやあ、妖艶な美貌と、レベル違いの強さと、悪の魅力とが、すべて絶妙なバランスで調和していて、これぞ文字通り『強キャラ』って感じで、いきなり現れるやその場のすべてを持っていくところなんて、もはや『もう一人の主人公』と言っても過言ではありませんわ!」




メリーさん太「──おまえもう、『グ○スちゃん推し』なだけだろう⁉ 本当にストーリーを把握しているのか⁉」




ちょい悪令嬢「当然です、何せグ○スちゃんこそが、すべての『鍵』を握っているのですからね!」




メリーさん太「……すべての、鍵、って」




ちょい悪令嬢「『姉ちゃん○中二病』の考証の際に述べた、世界同士の潰し合い──しかして実のところは、『世界観同士のバトルロイヤル』ですわ!」




メリーさん太「──ああ、あれか⁉」




ちょい悪令嬢「すごいですよね、そもそも主人公たちの勇者グループ自体が、『別々の日本』から召喚されているのを始めとして、実は勇者と魔物との対立軸なんかでは無く、何と『世界同士の争い』だったなんて。言ってみれば、『アクセスしている集合的無意識が別々』といった感じでもあって、異世界転生や転移モノとしては、これまでに無い革新的なアプローチと申せましょう!」




メリーさん太「……なるほど、『世界観同士の争い』とは、己が奉る神様の具現である、『集合的無意識』が別々にあるようなものなのか」




ちょい悪令嬢「ハッキリ申しまして、本作の作者においても、『なろう系』作品に限定すれば、かの『慎○勇者』並みに評価しております」


メリーさん太「──それって、むちゃくちゃ高評価じゃん⁉」


ちょい悪令嬢「もちろん『娯楽作品エンターテインメント』としても十分面白く、やはり以前考証させていただいた際に申したように、十分『鑑賞に値する』異世界アニメと申せましょう」


メリーさん太「……それの最終二話を視聴することができたなんて、ラッキーだったな。──して、どんな結末だったんだ?」




ちょい悪令嬢「あ、いえ、結論はまだ、全然出ていませんよ?」




メリーさん太「はあ⁉」




ちょい悪令嬢「まあ、グ○スちゃん陣営の正体がわかって、異世界同士が争い合っているという、『世界の真実』は判明しましたけどね」


メリーさん太「……てことはまさか、ようやく『立ち位置』はハッキリしたけど、お互いの陣営同士の勝負はつかなかったってことなのか?」


ちょい悪令嬢「そうですね、一応世界崩壊の危機である『波』そのものは、退けることができましたけどね」


メリーさん太「そうなると、続きは原作を読むか、アニメ版続編の放映&配信を待つしか無いってことか……」




ちょい悪令嬢「そうなのです! ──そしてそれは今回の本題である、『takt ○pオーパス Destiny』についても、同様なのです!」




メリーさん太「え、今回は『盾○勇者の成り上がり』の話で終わるんじゃ無かったの?」


ちょい悪令嬢「いやいやいや、今回は主に『takt ○pオーパス Destiny』について語りたいって、最初から申しているではありませんか⁉」


メリーさん太「だったら余計な寄り道なんかせずに、『takt ○pオーパス Destiny』だけ語っておけばいいじゃないか⁉」


ちょい悪令嬢「ですから、結末的には『同じ』だったので、丁度良かったのですよ」


メリーさん太「お、同じって、まさか──」




ちょい悪令嬢「ええ、『takt ○pオーパス Destiny』のほうもほとんど何も解決しないまま、『ソシャゲ版』へと引き継がれることになったのですよ☆」




メリーさん太「──駄目じゃん⁉」




ちょい悪令嬢「実はこれって、大方の予想通りではあるんですけどね」


メリーさん太「……ああまあ、一部では『ソシャゲの宣伝用アニメ』とかって、呼ばれてたしな」


ちょい悪令嬢「とはいえ当然のごとく、現在ネット等においては、非難囂々の有り様だったりしますw」


メリーさん太「──駄目じゃん⁉(二回目)」




ちょい悪令嬢「てっきり『グランドマエストロ』であるザ○ガンさんこそがすべての黒幕で、『シンフ○ニカ』自体が謎の敵生命体『デ○ーツー』を故意におびき寄せたり、下手したら創り出したりしているものと思っていたら、一応彼自身も(少々思考が歪んではいるものの)自分の身を挺して世界を救おうとしていたということは間違いなかったりして、結局すべての謎は謎のままに終わってしまったと言う」




メリーさん太「そりゃあ、非難囂々となるのも、無理は無いな⁉」


ちょい悪令嬢「──でもですねえ、一応『秋アニメ』としては、ちゃんとケリはつけているんですよ」


メリーさん太「え、『秋アニメ』としての、ケリって……」




ちょい悪令嬢「この『takt ○pオーパス Destiny』アニメ版のヒロインはあくまでも、コゼ○トちゃんから生み出されたムジカ○トの『運命』ちゃんなのであって、今回の最終話においては、名実共に彼女に関するすべてのケリがつけられたのです!」


メリーさん太「……あー、確かになあ」


ちょい悪令嬢「それに、もしもアニメ版の二期があった場合には、物語の新たなる『舞台』も、おおよそ予測できることですし」


メリーさん太「アニメ二期って? そんな情報なんて有ったっけ? ──ちなみに、どこが舞台になるって言うんだ?」




ちょい悪令嬢「『佐賀』です」




メリーさん太「……はい?」




ちょい悪令嬢「題して、『takt ○pオーパス sagaサーガ』です!」




メリーさん太「──いやいやいや、『sagaサーガ』とか、かっこつけて言っているけど、それって『佐賀』のことだよな⁉ さっきあんた、『舞台』って言ってたし⁉」




ちょい悪令嬢「ええ、おそらく今度はソシャゲ版同様に、ア○ナ(CV本○楓)さんがメインヒロインとなり、死んだと思われていたオルフェ(CV三○琴乃)さんが前後不覚アウアウアー状態で復活して、ア○ナさんにお世話されながら仲間になって、そして唯一のロリキャラであったタイタンちゃんが『男の娘』であることが判明するという、衝撃の展開を迎えるのです!」




メリーさん太「──『ゾンビラ○ドサガ』じゃねえか⁉」




ちょい悪令嬢「でも、キャラクター配置といい、声優陣といい、『ゾン○ガ』と共通点ばかりだとは思いません? そもそもコゼ○トちゃんから生まれたムジカ○トの『運命』ちゃんなんて、『ゾンビ』のようなものだし☆」




メリーさん太「──うっ⁉」




ちょい悪令嬢「いやあ、楽しみですねえ、アニメ版二期『takt ○pオーパス sagaサーガ』、絶対ネット上でも盛り上がりますよ!」




メリーさん太「盛り上がるか、そんなパロディだかパクリだかわからないアホ企画⁉ いい加減にしろ!」

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