第796話、わたくし、『マギ○コ』二期は『ループとヤンデレ』がキーワードだと思いますの⁉(後編)

ちょい悪令嬢「──実はこの、『マギア○コード』アニメ版が『ループもの』か否かの問題は、セカンドシーズンのこれからの展開において、重大なる影響を及ぼす怖れがあるのですよ」




メリーさん太「……どうしてだよ? 『マギ○コ』にとってはあくまでも『脇役』に過ぎないほ○らちゃんが、密かに時間遡行を繰り返していたって、他のキャラたちにとっては(文字通りの『因果な』影響を受けるま○かちゃん以外は)、まったく関係の無い話じゃないか?」


ちょい悪令嬢「これは重大なるネタバレになるので詳しくは述べませんが、『マギ○コ』の主人公であるい○はちゃんと、その妹のう○ちゃんと、病院でのお友だちの灯○ちゃんとね○ちゃんとが、『魔法少女』になれるのは、『マギ○コ』内で描かれている世界のみで、他の時間軸では厳密の意味では、『マギ○コ』そのもののストーリー展開は不可能となるのです」


メリーさん太「……と言うことは、まさか⁉」




ちょい悪令嬢「ええ、これからほ○らちゃんが一度でも時間遡行を行ってしまうと、そこはもう『マギ○コ』の世界では無くなってしまうのですよ」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「……まあ、『い○はちゃんたちが魔法少女になれる世界は一つだけ』と言うのは、あくまでも今のところはゲーム版の設定に過ぎないんですけどね。果たしてアニメ版は、どうなることやら」


メリーさん太「いや待てよ? ほ○らちゃんがループしているってことは、本作の作者独自の『マギ○コは叛○の物語の続編である』仮説が、成り立たなくなってしまうんじゃないのか?」


ちょい悪令嬢「おや、それはまた、どうしてですの?」


メリーさん太「だってこの仮説では、『マギ○コ』世界そのものが、ほ○らちゃんが悪魔の力で創り出したものなんだろう? だったら何でも思い通りになるはずだし、もうそれ以上時間遡行やループを行って、世界をやり直す必要なんて無いじゃないか?」


ちょい悪令嬢「……メリー、さん」


メリーさん太「な、何だよ、毎度お馴染みの、人を蔑むような目つきをして?」


ちょい悪令嬢「それこそ本作において、何度も何度も申してきましたよね? 『たとえ神様であろうとも、明日の天気を的中させることはできない』って。──これってつまりは、どういうことだかわかります?」




メリーさん太「……あくまでも未来には無限の可能性があって、不確定なのだから、神様であろうとも未来予知なぞできない、ってことか?」




ちょい悪令嬢「そうです、確かに『マギ○コ』世界を生み出した瞬間は、ほ○らちゃんにとってすべてが理想的な世界だったでしょう。──しかし、そのほんの一瞬後からは、その世界に存在にしている無限のパラメーターは、それぞれ無限の未来の可能性を有することになり、何一つ思い通りにならないのです。……特に、己の記憶はおろか悪魔としての力そのものを封印してしまった状態の彼女メガほ○ちゃんであれば、尚更でしょう」




メリーさん太「……ということは、つまり?」




ちょい悪令嬢「残された彼女にとっての『デフォルトの力』である『時間遡行能力』を使って、何としても『ま○かちゃんが真に幸せになる世界』を目指して、無限にループを繰り返すことになるでしょう」




メリーさん太「──それってまんま、元祖『ま○マギ』TV版そのものじゃねえか⁉」


ちょい悪令嬢「と言うか、案外このTV版そのものの、無限に繰り返す世界こそが、(ま○かちゃんはともかくとして)ほ○らちゃんにとっての『真に理想的な世界』かも知れませんよ?」


メリーさん太「はあ?」


ちょい悪令嬢「最終ラウンドの『ワルプルギス○魔女』との対戦がどうなろうと、少なくともそこまでの一ヶ月間は、ま○かちゃんとのラブラブ魔法少女ライフを全力で満喫できるのですからね。しかもガチで生死がかかったスリリングな非日常性の中で、お互いに(戦力として)必要とし合う関係なんて、むちゃくちゃ燃えるし萌えるとは思いません?」


メリーさん太「……ぬう、ある意味ほ○らちゃんが、(かなり歪んだ)『真理』に目覚めてしまったわけか⁉(違います)」


ちょい悪令嬢「とはいえ、これはすべて『仮説』の上での話であり、『マギ○コ』セカンドシーズン内のほ○らちゃんは、あくまでもキャラ設定として『これまでに時間遡行した実績がある』だけで、実際に今回のセカンドシーズンの中で、ループを行ったりするとは限りませんがね」


メリーさん太「そ、そうだよな! 彼女は『マギ○コ』においては、あくまでも『脇役』に過ぎないのであって──」




ちょい悪令嬢「──と思っていた時期が、わたくしにもありました☆」




メリーさん太「………………え?」




ちょい悪令嬢「ここに『マギ○コ』アニメ版の制作スタッフリストがありますけど、ファーストシーズンとセカンドシーズンとを比べて、何かお気づきの点がございませんか?」


メリーさん太「あれ? セカンドシーズンのほうでは、下手したら作品の方向性を左右しかねない、かなり重要な役職であると思われる『シリーズ構成』が、総監督を兼ねている『劇団イ○カレー(泥○)』氏だけでは無く、もう一人増えているぞ?」




ちょい悪令嬢「そうなのです、この高○カツヒコ氏こそ、かの『未○日記』においてもシリーズ構成を担われた、業界きっての『ループ』と『ヤンデレ』の旗手とも呼ばれておられる方なのです!」




メリーさん太「『未○日記』の、シリーズ構成担当者だってえ⁉」


ちょい悪令嬢「ふふっ、これで『マギ○コ』にループが導入される可能性が、特段に跳ね上がったとは思いませんこと?」


メリーさん太「……ああ、それに、『ヤンデレ』もな」


ちょい悪令嬢「何せ俗に言う『ヤンデレ四天王の筆頭』であられる、『我妻由○ちゃん』を生み出した、『未○日記』アニメ版のシリーズ構成様ですものね♫」


メリーさん太「……そうか、セカンドシーズン開始早々の、や○よさんのヤンデレっぷりは、そういった裏事情があったのか?」




ちょい悪令嬢「──こんな感じで、いろいろな意味でこれからの展開に俄然期待が膨らむ、『マギ○コ』セカンドシーズンですが、皆様も是非ご覧になられることを、心よりお勧めいたしますわ♡」













メリーさん太「おいおいおい、そんなこんなであたしたちが(勝手に)盛り上がっていたら、ほ○らちゃんてば、『もしかしたらこの時間軸では、うまくいくかも知れない……ッ!』とか、言い出しているぞ?」




ちょい悪令嬢「──フラグ! それフラグだから、ほ○らちゃん! 『ひぐ○しのなく頃に業』の梨○ちゃまかよ⁉」




メリーさん太「『マギ○コ』セカンドシーズン改め、『魔法少女ま○か☆マギカ業&卒』の始まり始まり☆──だったりして?」




ちょい悪令嬢「──やめろよ! 誰も幸せにならないだろ、その路線パターンじゃ⁉」


メリーさん太「見○原市を出て神○市に行こうとしたほ○らちゃんを、ま○かちゃんが『綿流し』したりしてね☆」


ちょい悪令嬢「いや、『観光大使bot』役は、むしろう○ちゃんだろうが?」




メリーさん太「う○ちゃん=キュ○べえ=羽○ハニュカス…………やっぱりあいつらは、『邪神』と言うことで決定か」




ちょい悪令嬢「おい、さらっと重大な『ネタバレ』をするなよ⁉ それからしつこく『ひぐ○し』ネタを絡めるな! あっちはあっちで、『ネタバレ』問題で紛糾しているんだから⁉」













ちょい悪令嬢「………………とか何とか言いながら、実は(悪魔の力で自ら記憶喪失となった)ほ○らちゃん自身が無意識に、無限にループを繰り返させていたりしてね」




メリーさん太「は? 何だよ、それって?」




ちょい悪令嬢「ほら、『……永遠のループという時間の檻の中にま○かを閉じ込めて、永遠に私だけのモノにしたい』ってやつですよ。いかにもほ○らちゃんが言いそうなことでしょう? ──考えてみれば彼女にとって、『ワルプルギス○夜』を退治することなんてどうでも良く、むしろま○かちゃんとの一ヶ月間の魔法少女同士での(濃密なる)協力関係のほうが、よほど大切なのですからね」




メリーさん太「ヤンデレラああああああああああああああああああああああ⁉」




ちょい悪令嬢「……お気持ちはわかりますが、何とも独創的な叫び声ですわね?」


メリーさん太「そういえば、確かそう言ったのが有ったよな? ──本作の作者の作品に」


ちょい悪令嬢「ああ、例えば『忘却の旅人』とか?」


メリーさん太「……そういやあの作品でも、しれっと何気なく『ヤンデレヒロイン』を登場させていたよな」




ちょい悪令嬢「──そう言う意味も含めまして、今回新たに高○カツヒコ氏がシリーズ構成に参加なされた、『マギ○コ』セカンドシーズンは、絶対に見逃せませんよ!」













メリーさん太「……いくら字数がオーバー気味だからって、無理やりまとめようとするなよ。もっと他に、適切な言い回しとかがあるだろうが?」

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