第775話、わたくし、『桃太郎』なので、人の心の内の鬼『内鬼』を退治しますの⁉(追補編)
ちょい悪令嬢「……ええと、前回あまりにも衝撃的なニュースが突然飛び込んできたために、ついヒートアップして本作にも多大なる影響を及ぼしてしまい、読者の皆様におかれましてはご気分を害された方もおられたかも知れませんので、ここで改めて心よりお詫び申し上げます」
メリーさん太「ホントだよ、まったく…………まあ、あんたの気持ちもわからないでも無いけど、少しは自重しろよな?」
ちょい悪令嬢「えへへへへ、了解いたしましたあ♫」
メリーさん太「……ったく、相変わらず調子がいいんだから。──それで今回は、何をテーマに【座談会】を行うんだ?」
ちょい悪令嬢「えへへへへ」
メリーさん太「?」
ちょい悪令嬢「えへへへへ」
メリーさん太「──おいっ、笑ってごまかすんじゃない! ……ま、まさか、こないだみたいに、『
ちょい悪令嬢「いえ、むしろ『お伝えしなければならない』ことが有り過ぎて、困っているほどですわ」
メリーさん太「伝えなければならないことって………………………ああっ、もしかして、おまえ⁉」
ちょい悪令嬢「えへへへへ」
メリーさん太「だから、笑ってごまかすなって言っているんだよ⁉ さてはおまえ、現実の黒人による凶悪事件の特報にかまけすぎて、前回の【座談会】において『本来伝えるべきだった話題』を、すっかりポンと忘れていたんじゃないだろうな?」
ちょい悪令嬢「えへ、えへへへへ?」
メリーさん太「──もうそれはいいから、とっとと白状しろ!」
ちょい悪令嬢「あれですよ、あれ、『荒○トライブ』ですわ!」
メリーさん太「は? 『荒○トライブ』?………………………って、あれか⁉ 前々回までの【突発短編】がパクったとかいう、『元ネタ』のことか⁉」
ちょい悪令嬢「──だから、パクったりしていませんてば! 失礼な⁉」
メリーさん太「で、でも、メインヒロインが巫女装束をまとっていて、実は『八瀬童子』で、しかも名前が『よみ』で、とどめに『犬』と言う呼び名の
ちょい悪令嬢「だ・か・ら、それはあくまでも偶然ですってば!
メリーさん太「う、うん、確かに筋は通っているけど、本作の作者自身としては意図していなかったとはいえ、いくら何でも『荒○トライブ』と似過ぎているんじゃないのか?」
ちょい悪令嬢「それはやはり、『実は桃太郎は八瀬童子であった』と言う、突拍子も無い『独自設定』を設けたからと思うんですよ」
メリーさん太「ああ、うん、そんな余計なことをしなかったら、『荒○トライブ』と結びつけられることも無かったろうに。どうしてそんなトンデモ設定をぶっ込んだんだよ?」
ちょい悪令嬢「むしろ『八瀬童子』にしないと、『荒○トライブ』とはまた別の作品の影響を受けたかのように見なされる、
メリーさん太「別の作品、って?」
ちょい悪令嬢「かの鎌○和馬先生の最高傑作である、『インテリビレ○ジの座敷童』シリーズでございます!」
メリーさん太「ああ、あれか⁉ ………………………でもあれって、傑作揃いの鎌○作品の中において、『最高傑作』って言えるかあ?」
ちょい悪令嬢「【注】ここから述べるのはあくまでも、本作の作者の個人的意見に過ぎないものと思ってください」
メリーさん太「……うわあ、何か嫌な予感がする」
ちょい悪令嬢「一般的に鎌○先生の代表作とされる『禁○』シリーズですけど、どうしても本作の作者の好みとは合わないし、『ヘヴ○ーオブジェクト』シリーズについても、毎回大ピンチをくぐり抜けてハラハラドキドキの連続のようであるようでいて、実のところは『……おまえそれ全部、作者様お手盛りの俺様ルールだろうが? それだとピンチを脱出できて当然じゃん?』ということに気づいて読むのをやめたし、『未○召喚』シリーズについては、割と好みに合って全巻揃えたんですけど、最後がちょっと小さくまとまり過ぎて拍子抜けだったしで、どうしても最後の最後までまったく息を抜かずに走り抜けた『座敷童』シリーズに、軍配を上げずにはおられないのですよ」
メリーさん太「──やっぱ思った通りの、忖度まったく無しの『辛口評論』じゃん⁉ あんたが単なる『アンチ』なんかでは無く、立派に『大ファン』と呼べるほど、各作品をむちゃくちゃ読み込んでいるのはわかるけど⁉」
ちょい悪令嬢「それでですねえ、まさにその『座敷童』シリーズにおいては、『桃太郎』こそがすべての創作物における『最強の存在』なのであって、『魔に属する者』で彼に敵う者なんて存在し得ないって、断言なされていたわけなのです」
メリーさん太「は? 桃太郎が、何で?」
ちょい悪令嬢「これってほとんど鎌○先生の受け売りなんですけど、まだ少年と言っていい年頃でありながら、無数の鬼が跋扈している鬼ヶ島に事実上単身で乗り込んで、下手すると神仏にも匹敵する力を誇る鬼たちを一方的に蹂躙できるなんて、おとぎ話の類いは洋の東西を問わず無数にありますが、彼に匹敵できる『妖怪ハンター』なんて、ほとんど皆無といっても差し支えないでしょう」
メリーさん太「──言われてみれば、まったくその通りじゃん⁉」
ちょい悪令嬢「更には、これは一般的に言われていることですが、日本や中国においては古くから、桃こそは『破魔の象徴』とも目されていて、まさしくそんな桃から生まれた桃太郎は、『この世すべての魔を打ち倒す宿命』を、生まれ落ちた瞬間から担っていたとも言い得るのです」
メリーさん太「た、確かに、桃に関する神話やおとぎ話なんて、それこそ日本や中国においては、枚挙にいとまがないわ!」
ちょい悪令嬢「──と言うことで、以前本作でもご披露した、『わたくし、三角諸島で大決戦ですの⁉』ばりに、『少女版桃太郎』が無数の鬼どもを、一方的に虐殺してしまう作品にしようかと、思ったのですが、」
メリーさん太「……ですが?」
ちょい悪令嬢「それだと鎌○作品そのままになってしまうので、ひとひねりすることにしたのですよ」
メリーさん太「それが、『桃太郎の正体は、実は八瀬童子でした☆』って、やつか?」
ちょい悪令嬢「ええ、非常にいいアイディアかと思ったんですが、今度は『荒○トライブ』に似過ぎてしまったという」
メリーさん太「──完全に『本末転倒』じゃねえか⁉ 何やってんの、あんた⁉」
ちょい悪令嬢「いや、『何であんなに大勢の鬼を簡単に蹂躙できるんだ?』の理由が、ただ単に『桃太郎だから』じゃ、よほどの鎌○ファンでも無ければ、とても納得してもらえないじゃないですか? だったら、同じ鬼──しかも、他の鬼が束になっても敵わない、『超上級の鬼』ってことにすれば、いいんじゃないかと思いまして」
メリーさん太「……それが、『八瀬童子』ってことか。まあ、八瀬童子って言えば、天子様に仕えて、朝廷に仇なす鬼を討伐することを務めとしているんだから、『鬼退治のプロフェッショナル』である桃太郎の正体としては、確かにふさわしいよな」
ちょい悪令嬢「もちろん本作の作者としても、なるべく『荒○トライブ』そのままにならないように、涙ぐましい努力を重ねているんですよ? 例えば『犬』についても『荒○トライブ』の『犬神』君みたいに、鬼と戦う時に完全に犬に
メリーさん太「あの変則的な変身シーンは、そんな理由があったのか? だったらそもそも『犬の
ちょい悪令嬢「何言っているのです、むしろ『桃太郎』にこそ、犬は付き物ではありませんか?」
メリーさん太「……そういえば、そうだったな。──それで、まさにその『桃太郎の三匹のお供』のうち、残りの『雉は二式大艇』だったのはともかくとして、『猿はゾンビ』だったのは、どうしてなんだよ? …………まさか、『ゾンビラ○ドサガ』のネタをやりたかっただけじゃないだろうな?」
ちょい悪令嬢「──違いますよ! 何を隠そうあの役柄は、初期案においては他ならぬ、メリーさんに担っていただこうと思っていたのです!」
メリーさん太「はああああああ⁉ 何であたしが『猿』なんだよ⁉」
ちょい悪令嬢「『猿』というのはあくまでも『桃太郎のお供という必要事項』に過ぎず、人間に類するキャラだったら、大体『猿』に該当するじゃないですか? それよりも今回
メリーさん太「あたしならではの、特性、って……」
ちょい悪令嬢「あのシーンって本来初期案においては、突然
メリーさん太「──ああっ、それってつまりは、あたしが本作に初登場したシーンの、『焼き直し』をやるつもりだったのか⁉」
ちょい悪令嬢「そうそう、本来ならそうだったんですよ。──でも、それではあまりにも芸がないから、そもそも
メリーさん太「『死んで彼岸へと立ち去る者』と言うことで、『去る者』か。なるほどねえ、あたしなんかを登場させるよりも、洒落が効いていていいんじゃないの?」
ちょい悪令嬢「『荒○トライブ』及び『座敷童』との、差別化も図れますしね」
メリーさん太「……いやその二作品にも、大量のゾンビが登場するシーンがあったような気がするんですけど?」
ちょい悪令嬢「それでも、『桃太郎の猿』を『ゾンビ』に当て嵌めるという、『奇想』まではあり得ないでしょう?」
メリーさん太「まあな、これについては『独自路線』と言ってもいいかもな」
ちょい悪令嬢「──と言うわけで、前々回までの【突発短編】については、ただ単に『黒人をディスり倒す』ことだけが目的では無く、いろいろと趣向のほうも凝らしておりますので、そう言った視点で見直してみると、また新たなる発見があるかも知れませんよ♡」
メリーさん太「……こ、こいつ、前回の【解説編】も含めて、あまりにも内容がヤバ過ぎたものだから、どうにかして『穏便なイメージに上書きしよう』としていやがるな?」
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