第762話、わたくし、『ワンダーエ○グ特別編』の謎をすべて解明しましたの⁉(後編)

メリーさん太「……まあそうだな、『パラレルの自殺したア○ちゃん』自身は、友達は一人もいなかったと言っていたけど、密かに彼女のことに好意を寄せていたクラスメイトとかがいて、密かに(ア○氏や裏ア○氏に唆されて)『エ○グ戦士』になったかも知れないしな」




ちょい悪令嬢「そうそう、源さ○らちゃんにとっての、イ○イ君みたいにね☆」




メリーさん太「──何が何でも、『ゾンビラ○ドサガ』に結びつけるのは、よせ!」




ちょい悪令嬢「でもイ○イ君て、さ○らちゃんを甦らせることができると聞けば、『ワンダーエ○グ選手権』に参加しそうとは思いません?」


メリーさん太「それはそうかも知れないけど、話がこじれるから、もうその辺にしておけよ⁉ ──それで、『自殺したア○ちゃん』が出てくると、何で説明がつかなくなるんだ?」




ちょい悪令嬢「もしも『ア○ちゃんラブ』の誰かさんが、『エ○グ世界』でノルマを達成して、『並行世界でア○ちゃんが甦る』ことになるとしたら、それってまさしく、その誰かさんとは別の世界の存在である、『本編の主人公のア○ちゃん』そのものとは思いません?」




メリーさん太「──言われてみれば、まさにその通りじゃん⁉」




ちょい悪令嬢「そもそも『自殺した友人を並行世界で生き返らせる』のが目的であったら、実はそれは『最初から叶えられている』のですよ。本作において何度も何度も申しておりますように、『世界と言うものはすべてのパターンが最初からすべて揃っている』のですから、『ア○ちゃんが生きている世界』も『ア○ちゃんが自殺した世界』も、ちゃんと両方共存在していて、別に『エ○グ世界でノルマを果たしてア○ちゃんを甦らせる』必要なんて、最初から無かったし、何とそれは当の『ワンダーエ○グ・プライオリティ』本編において、『生きている主人公のア○ちゃん』と『すでに自殺したア○ちゃん』との両方を登場させることによって、如実に証明されているのです」




メリーさん太「つまりそれって『エ○グ世界における少女たちの戦い』が、すべて無駄だったってこと? もはや作品そのものの全否定じゃん⁉」


ちょい悪令嬢「いえいえ、『どこかの並行世界で甦るのでは?』というのは、あくまでも本作の作者の『妄想』だっただけの話で、『真相』は他にあったのですよ。──現に【特別編】において、『本当の答え』が描かれていたではありませんか?」


メリーさん太「本当の答えって…………ああ、ちゃんとア○ちゃんの暮らしている『現実世界』において、小○ちゃんが甦ったことか? いや、それってさっきも言ったように、『現実世界』としてどうなの⁉ そしてなぜに、小○ちゃんの性格がまるっきり変わってしまっているの⁉」


ちょい悪令嬢「いえ、あれもれっきとした『死者が甦ったりしない現実世界』であって、だからこそ小○ちゃんが『別人』のようになっているのですよ」


メリーさん太「何言っているのか、もうわけがわからないよ!(某宇宙陰獣風に) それに小○ちゃんは、ちゃんと生き返っているじゃないか⁉」


ちょい悪令嬢「生き返ってなんかいませんよ? そのように認識しているのは、おそらくはア○ちゃんを始めとする『エ○グ戦士』の皆さんのみで、普通のクラスメイトの皆さんなんて、小○ちゃんが普通にクラスにいても、普通に受け容れていたではありませんか?」


メリーさん太「そ、そういえば⁉…………つまりそれって、どういうこと?」




ちょい悪令嬢「言うなれば『世界を移動した』のは、ア○ちゃんたち『エ○グ戦士』のほうだったのですよ。──ただし、移動したと言っても、『現実世界から現実世界への移動』であり、彼女たちは結局今も、れっきとした『現実世界』にいるんですけどね」




メリーさん太「……実はア○ちゃんたちのほうが、世界を移動していたって? しかも『異世界』とか『パラレルワールド』とかでは無く、『現実世界間の移動』だと?」




ちょい悪令嬢「厳密に申せば、本作ならではの理論である、『いくら世界間移動を行おうが、今目の前にある世界だけが、現実かつ現在の世界である』を適用すればいいのです」




メリーさん太「そ、それって──」




ちょい悪令嬢「つまり、【連載版全12話】の世界では無く、【特別編】の世界こそが、ア○ちゃんにとっての『唯一の現実世界』だったのであって、元の現実世界を始めとして、それまでの『エ○グ世界』もすべて、集合的無意識を介して与えられた、『夢の世界の記憶』のようなものでしか無かったのですよ」




メリーさん太「──‼」




ちょい悪令嬢「こう考えると、すべてにしっかりと説明がつくのです。小○ちゃんを始めとする『エ○グ戦士の友人』たちが、まったくの別人みたいになっているのは、『友人であったのは別の世界の記憶』に過ぎず、現在の世界においては友達でも何でも無かったからです。──しかもそれは、『エ○グ戦士』同士にも言えて、彼女らが友達になったのも今となっては『偽りの記憶』でしか無く、そのため【特別編】においてはア○ちゃんが述べたように、彼女たちの友人関係があっけなく『自然消滅』してしまったのですよ。──ていうか、もしも本当に『世界間移動』が行われるとしたら、『エ○グ戦士』たちはそれぞれ別々の世界に送られるものと考えるのが妥当であり、【特別編】のように一つの世界の中で収まるわけがないのです。──そして最も肝心な『ね○るちゃん』については、元々この世界においては『人間として存在していなかった』ので、他のメンバーたちとは違って、『仮初めにも友人関係になれなかった』わけなのです」




メリーさん太「ほ、ホントだ、ちゃんとつじつまが合っている⁉」




ちょい悪令嬢「つうか、現実問題として、これ以外に説明がつくわけが無いのですよ。例えば『なろう系』においても、本当に『異世界転生』なんかが行われるわけでは無く、『生粋の異世界人』が、集合的無意識を介して『現代日本人の記憶と知識』を手に入れているだけに過ぎず、あくまでも彼らにとっての『現実世界』は、現在目の前にある世界以外にあり得ないのです」




メリーさん太「で、でも、『エ○グ世界』とか『異世界』とかならともかく、ア○ちゃんにとっては『放映開始時点の世界』も、れっきとした『現実世界』だったんだろう? しかも【特別編】の終わり方からして、また『エ○グ世界』に行くつもりみたいだし、その結果『ね○るちゃんが存在している世界』を取り戻した場合、また『新たなる現実世界』に移行することもあり得るんじゃないのか? 『現実世界』って、そんなにコロコロと変わってもいいのか?」




ちょい悪令嬢「別に構いませんけど? 創作物の中での話とかでは無くて、『本物の現実世界』自体、毎日のようにしてコロコロと変わって行っているし、コロコロと変わり得る可能性を、常に孕んでいるではないですか?」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「これまた本作お得意の、『夢と現実の逆転現象』ですよ。もしもあなたが朝起きた時、そこが『戦国時代』だとしたらどうします? そんなもの『夢や幻やフィクション』として否定して、アッと言う間にのたれ死にしますか? ──そんなことはありますまい! わけがわからぬままに『現実だと受けとめて』、必死にあがいて何とか生き延びようとするのではないでしょうか?」




メリーさん太「──そりゃそうだよな⁉ 戦国時代で文字通り『現実逃避』なんかしていたら、三秒で死んでしまうかも知れないもんな!」




ちょい悪令嬢「これはあくまでも極論ですが、世界が本当に現実なのかそれとも夢なのかを断定することなんて、誰にも不可能なのであり、もしも現在目の前にある世界が、いつの間にか『戦国時代』や『異世界』に様変わりしたとしても、それこそを己の唯一の現実世界だと認識して、それまでの『現代日本の記憶』なんて『偽りの夢の記憶』とでも見なして、気持ちを切り替えるべきなのです!」




メリーさん太「そうか、人は誰でも毎日のようにして、夢と現実とを繰り返しているんだから、朝起きたら『まったくの別の現実世界』となる可能性を否定することなぞできず、『ワンダーエ○グ・プライオリティ』内の世界自体も、これから先新たにシリーズ化された場合には、『ね○るちゃんが人間としてちゃんと存在している』世界が、『新たなる現実世界』として取って代わることも、十分あり得るってことか」




ちょい悪令嬢「そもそもシリーズ化しないと、裏設定である『ア○氏や裏ア○氏やフ○ルちゃん』関係について、何一つ解決していないんだから、まさしく『アンチ』の皆さんのおっしゃる通りに、『投げっぱなしエンド』になってしまいますからね♡」

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