第747話、わたくし、『進○の巨人』最終話は、ミ○サちゃんの『ヤンデレ』オチのほうが良かったですの⁉(後編)

ちょい悪令嬢「例えば、こんなのはどうでしょう。(本作の作者が勝手に考案した)『ア○カーマン一族』の独自の力として、他の並行世界の記憶をもすべて有するミ○サちゃんは、どのようなルートをたどろうとも、彼女の愛するエ○ン君は、道半ばで倒れたり、人類の殺戮者になってしまったりするといった、絶望的な運命しかないのがわかって、最後の手段として自分自身を『始祖ユ○ル』と一体化させて、神様同然の力を得て、エ○ン君を守るために、自分の手で『地ならし』を発動して、自ら『悪魔の汚名』を被ろうとしたところ、エ○ン君が命がけで止めてきてくれたお陰で思い直すことができて、世界の滅亡の危機を回避するとともに、二人は(エレン君からの熱烈なる口づけによって)結ばれて、すべては『めでたしめでたし』で終わるのです!」




メリーさん太「──うおっ、まさしく『ミ○サちゃんとエ○ン君の立場を入れ換えた』だけなのに、よりドラマチックになるとともに、なんかまったく文句なしの、非常に納得のいく結末になっているような気がする⁉」




ちょい悪令嬢「元々ミ○サちゃんは、『ヤンデレ』としてキャラづけされていましたからね。『愛のために世界すらも滅ぼす』という、本来なら突飛極まりない行動が、非常に納得できることになるのですよ」


メリーさん太「た、確かに、今まで『熱血漢の少年主人公』であったはずなのに、いきなり『世界を滅ぼして、全人類を駆逐してやるぜ!』とか言い出すよりも、元々ヤンデレなヒロインが、『愛する人のためには、世界すらも滅ぼしてみせる!』とか言い出すほうが、ストーリー的にも無理は無いよな⁉」


ちょい悪令嬢「実際『未○日記』の由○ちゃんも、同じようなことをやっていましたからね」


メリーさん太「い、いやでも、『エ○ン君は何をやっても絶望的運命しかない』って、実際に『ループ要素』があるかどうかはわからないけど、それこそ『未○日記』や『ひぐ○し』や『ま○マギ』なんかで、散々やり尽くされたパターンだし、今更新鮮味もクソも無くて、ネット上では非難囂々になるのでは?」


ちょい悪令嬢「それがですねえ、今回『未○日記』や『少女☆歌劇レヴュー・スタ○ライト』のアニメ版を、一気に全話続け様に拝見したのですが、下手すると今あなたがおっしゃったように、『ありきたりのループもの』の誹りを受けかねない内容でしたけど、わたくしといたしましては、全然気にならなかったのですよ」


メリーさん太「な、何で?」




ちょい悪令嬢「それは何よりも、それぞれの作品にちゃんと『独自性』があり、ストーリー自体も『娯楽性エンターテインメント』に富み、それぞれの登場人物が『魅力的』であったからに他ならず、『単なるループもの』では無かったからですよ。──もしも最近共に大団円を迎えた、『進○の巨人』や『シン・エヴ○』が、実は(一部で噂されていたように)『ループもの』であったとしても、その『独自性』や『娯楽性エンターテインメント』や『魅力性』が、ほんのわずかでも損なわれると思いますか? わたくしはけしてそんなことは無いと、心から断言できますけどね♫」




メリーさん太「そうか、もはや『進○』や『エヴ○』のような、『これでまでにない革新的作品』という評価が定まっている作品が、少々オチをとちったくらいでは、微塵も揺るいだりするはずが無かったんだ」




ちょい悪令嬢「そのためにも、肝心のストーリーやキャラクターが、何よりも『独創的かつ娯楽的かつ魅力的』でなければならず、『ミ○サちゃんヤンデレ全面押し』であったほうが、より理想的だったと思うのですよ」




メリーさん太「いやでも、『地ならし』をやめたところで、パラデ○島が『世界の敵』であることは変わりないんだから、全世界の軍隊との直接対決は避けられないんじゃないのか?」


ちょい悪令嬢「もちろん『巨人化能力』を無くすことによって、周辺諸国から『開戦の大義名分』を失わせることは、是非とも必要でしょう」


メリーさん太「いやいやいや、頼みの綱の『巨人化能力』を失ったんじゃ、それこそ『これ幸いと』、周辺諸国に蹂躙フルボッコされてしまうんじゃないのか⁉」


ちょい悪令嬢「されませんよ、ただ単に巨人で無くなるの、島民みんなが、『ミ○サちゃんになる』のですから☆」


メリーさん太「……何だよその、『ミ○サちゃんになる』、って?(まるでどこかの『魔法少女のためだけのスーパークソレズシティ』のキャッチフレーズみたいなのは)」




ちょい悪令嬢「だから、すべてのパラデ○島民が、人間の姿のままで、『九つ○巨人』並みの戦闘力を誇る、『ア○カーマン化』するわけですよ。言うなれば、『サ○ヤ人』が日常的に、『スーパーサ○ヤ人』になるようなものですかね」




メリーさん太「──ああっ、そうか、『ア○カーマン』か! 確かに『ユ○ルの民』がすべて『ア○カーマン化』すれば、二度と巨人になることは無くなるし、しかも『スーパーサ○ヤ人』並みの戦闘力を誇ることになるので、周辺諸国としても、名目的にも実戦的にも、けしてパラデ○島を侵略できなくなってしまうじゃないか⁉」




ちょい悪令嬢「ね、ただ単に『巨人化能力を消し去る』ことなんかよりも、よほど理想的かつ現実的でしょう?」




メリーさん太「……何だよ、一体何なんだよ、この作者って⁉ こいつが『進○の巨人』の最終話を作成したほうが、よほど良かったんじゃないのか⁉」


ちょい悪令嬢「まあ、あくまでも『後出しジャンケン』だったら、何とでも言えるってことですよ。特に第三者なら、気楽に物事を考えられますしね」


メリーさん太「……でも、『ヤンデレ』であり『ア○カーマン』でもあるミ○サちゃんを中心に、最終話のストーリーを組み立て直すだけで、こんなにすべてが理想的に様変わりしてしまうなんて、尋常な思考能力じゃないだろうが?」


ちょい悪令嬢「だからそれは、『未○日記』を初視聴して、その影響をモロに受けたからですよ。つまりは、他人様の作品ばかり見惚けて、自作はこのような【座談会】ばかりやっていることも、けして無駄では無かったってわけですよ」


メリーさん太「……うん、この作者が、他人様の作品ばかりにかまけて、こうしてオリジナリティを度外視して、自作内で詳細なる考証を加えて、それを更に自作づくりに生かしていくっていうのは、確かに正しい在り方だったんだな」




ちょい悪令嬢「ただし、すでに何度も申した通り、本作の作者としても、実際の『進○の巨人』の最終話に不満があるわけではございませんので、そこのところはお間違いの無きよう、どうぞよろしくお願いいたしますわ♡」




メリーさん太「……こ、こいつ、最後の最後でいかにもわざとらしく、取り繕いやがって」




ちょい悪令嬢「ていうか、今回ご提示した『最終話案』が、『進○の巨人』の作風的にふさわしいかどうかは、また別の話なんですよ」


メリーさん太「は? 何だよ、作風的にふさわしいかどうかって……」




ちょい悪令嬢「確かにミ○サちゃんは『ヤンデレ』の気が見られましたが、肝心のエ○ン君のほうは終始『朴念仁』として描かれていて、作品全般的にも、あまり『恋愛要素』は重視されておらず、それが最後の最後に来て、『すべてはヤンデレヒロインの、主人公への愛ゆえだったのだ!』とか言われても、唐突過ぎるし、それまでの作品の世界観とは、あまりにそぐわないと思われるのですよ」




メリーさん太「……まあ、ねえ。むしろほとんど『恋愛要素』が見られなかったからこそ、かのミ○サちゃんの『マフラーを巻いてくれてありがとう♡』のシーンが、大いに視聴者様の心を掴んだんだしな」


ちょい悪令嬢「実際の最終話の、『10年以上は引きずっててほしい』シーンなんかも、『えっ、エ○ン君て、こんなこと言うの⁉』って、びっくり仰天しましたしね」




メリーさん太「……まあ、あえてそう言った『ギャップ萌え』を目指すのなら、ミ○サちゃんの『ヤンデレ暴走オチ』もあり得るかも知れないが、やはり原作者様ご自身が考えられた結末こそが、唯一絶対の正解だと思うけどな」




ちょい悪令嬢「そうですね、そう言った『ヤンデレオチ』を求めるのなら、他の作品を見ればいいだけで、やはり『進○の巨人』に対しては、『進○の巨人』ならではの魅力を求めるべきですわ」




メリーさん太「──ていうか、こういった他人様の作品に対する『詳細なる考証』や勝手な『改良案の提示』とかの、『余計なお世話』そのままのことを行っている最大の目的は、評論とか批判とかのためでは無く、あくまでも本作の作者自身の作品づくりのためなんだよな?」




ちょい悪令嬢「もちろんです! 実は『異世界転生版・進○の巨人』をこっそりと裏テーマにしている完全新作『ヴァルプルギスの心臓』ですが、恋愛関係については、『TS転生』絡めてほんのチョッピリ匂わす程度だったんですけど、」


メリーさん太「……ああ、現代日本の自衛隊では、『エ○ンとジ○ン』の関係だったのが、異世界の『theエイ隊』では(ジ○ンのほうだけTS転生することによって)、『エ○ンとミ○サ』の関係になるという、(ほんちょっぴりキショい)やつか」


ちょい悪令嬢「キショいとか言うな──じゃなかった、いきなりネタバレするな!」


メリーさん太「まあ、そう言ったのもアリと言えばアリだろうけど、『未○日記』の由○ちゃんを見た後では、少々弱いよな?」




ちょい悪令嬢「──と言うわけで、せっかく作中の『敵サイド』の魔女たちのほうが、基本的には女性しかおらず、『単性生殖』によって魔法少女を生み出すことができるという、トンデモ設定もあることですし、『未○日記』や『ま○か☆マギカ』や『少女☆歌劇レヴュー・スタ○ライト』等を見習って、もっと『ヤンデレ』成分や『百合』成分を増大させて、単なる『ミリタリィもの』では無く、『愛によって世界すらも滅ぼしかねない究極のヤンデレ百合物語』を目指していきたいかと思います♡」







メリーさん太「……いや、それじゃまるで『セカイ系』じゃん? その新作って、『なろう系の完全復権』を目標にしていたんじゃないのか?」


ちょい悪令嬢「それでは、『イセカイ系』と言うことで☆」


メリーさん太「──おいっ⁉」















ちょい悪令嬢「……最後に一応【補足説明】をしておきますけど、『始祖の巨人の力』を用いれば、すべての『ユ○ルの民』の肉体を改造できることは、ジ○クお兄ちゃんが証言しておりますし、元々『ア○カーマン一族』自体も、その手法を使って生み出されたものと思われますので、すべての『ユ○ルの民』を『ア○カーマン化』することさえも、けして不可能では無いかと存じます」

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