第744話、わたくし、『進○のスクールカースト』は、ユング心理学的に、立派に本編だと思いますの⁉(中編)

ちょい悪令嬢「──はい、本作の作者の実家の父親の、2回目の『新コロナウイルス対応ワクチン接種』もめでたく済んで、これで一安心ということで、本作の進行のほうも心機一転、全力で巻いていきますよお!」




メリーさん太「『巻いていく』って、今回もまた【座談会】かよ⁉ 本編とか、この前の【作中作短編】とかは、一体どうなっているんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「……いやでも、今回は前回の続きですので、【座談会】形式なのは、仕方ないのでは?」


メリーさん太「だったら、ちゃんと小説形式だったのに、何話分もほったらかしの、くだんの【作中作短編】はどうなるんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「それはほら、いろいろなイレギュラーな事態が続いたことですし」


メリーさん太「……イレギュラーな事態って、『ゲキ○ル』とか『アリスインデ○ドリースクール』とか『少女☆歌劇レヴュー・スタ○ライト』とか『未○日記』とかの、カルト的アニメ作品の全話無料配信のことか? それとも『マギア○コード』アニメ版セカンドシーズンの、今夏での放映&配信のことか?」


ちょい悪令嬢「もちろんそれもありますが、何よりも一昨日の『ワクチン接種』が、最も重要なファクターでした」


メリーさん太「うっ」


ちょい悪令嬢「更に先月末は『第9回Web小説大賞』の締め切りだったので、5月中はそれにかかり切りだったし、その煽りを食って6月に入ったら運転免許更新等の様々な雑事を追われることになって、ろくに小説作成のための時間がとれなかったのですよ」


メリーさん太「ううっ」


ちょい悪令嬢「本来なら今回も以前行ったように【特番】的に、『ワクチン接種の実際の現場』について、詳細にレポートしても良かったんですけどね」


メリーさん太「あっ、そういえば、そうだった。何でそれをやらないの? 前回も『ワクチン接種1回目の詳細レポート』をやって、結構好評だったじゃん?」


ちょい悪令嬢「実はですねえ、『ワクチン接種』って、2回目は当日よりも、『予後』のほうが要注意なのですよ」


メリーさん太「予後、って?」




ちょい悪令嬢「ワクチンとは、体内に侵入してくる『異物』に対する『用心棒』みたいなもので、その多くは対象とする『異物』を基に創られております。──つまり、2回目のワクチンを体内に注入する際には、すでに接種済みの1回目のワクチンが、『排除すべき異物』として(誤)認識して、ワクチンの役割として『カウンターパンチ』を繰り出すことによって、発熱や下痢や腹痛や全身の倦怠感等々の、1回目よりもかなり重篤な『副反応』が起こる可能性が非常に高まるのですよ」




メリーさん太「大変じゃないか⁉ しかも確か、本作の作者の父親って──」


ちょい悪令嬢「そうです、後期高齢者です」


メリーさん太「──ヤバいじゃん、それって⁉」


ちょい悪令嬢「まあ、現在のところ微熱があること以外は元気はつらつで、普通に生活していますけど、接種した新しいワクチンが身体に馴染むのは二、三週間ほどかかるそうですので、その間は要注意ですね」


メリーさん太「あ、うん、わかった。やはり実の父親だから、作者としても、小説作成よりも、そっちのほうが大事──」




ちょい悪令嬢「もちろん何か変化があったら、前回同様本作において、詳細にレポートしたいかと思っておりますので、乞うご期待!」




メリーさん太「──結局、小説に書く気満々じゃないかよ⁉ この作者に『人の心』を期待した、あたしがバカだった!」




ちょい悪令嬢「……小説家とは、『人の不幸』を面白おかしく『娯楽作品エンターテインメント』としてでっち上げることを生業とする、『外道中の外道』なのです。ただしここで言う『人』は、単に『赤の他人』に限定されたりせず、『親兄弟』を始めとする『身近な者』は言うまでも無く、当然のごとく『自分自身』すら含んでこそ、初めて『本物の外道』と呼べるのですよ?」


メリーさん太「──そんな自虐だか自慢だかわからない『小説家語り』はもういいから、とっとと話を続けろ!」




ちょい悪令嬢「はいはいw…………さて、ついに最終巻が刊行された『進○の巨人』という作品が、本当に『正しかった』のか──これを、個々人の『感想』に基づいて述べたところで、埒はあきません。何せ作品に対する評価は『人それぞれ』ですので、本作の作者が勝手に肯定も否定もできませんし、したところで納得してくれる人なんていませんからね。──そこで、最終話に関する主な『争点』に関して、果たして『論理的に正しいかどうか』について、考証していくことによって、『進○の巨人』に対するあくまでも『客観的な評価』を加えたいかと存じます」




メリーさん太「最終話の争点、て?」




ちょい悪令嬢「一つは前回ご紹介した、『果たしてセルフパロおまけ漫画「進○のスクールカースト(※以降『ス○カー』と略す)」は、本編の正史として含まれるのか?』であり、更に詳しく申せば、『基本的に超常現象が起こらない「ス○カー」の世界が、本当に巨人が存在していた世界の未来になり得るのか?』であり、そもそも『巨人が実在した世界が、超常現象まったく無しの「完全なる現実世界」になり得るのか?』であり、最後には『現実世界であり、巨人や始祖ユ○ルちゃんが成仏したはずの「ス○カー」世界において、どうして「ス○カー版エ○ン君」は、ユ○ルちゃんやマ○コ君のような「幽霊的存在」を知覚することができたのか?』等について、詳細に述べていきたいかと存じます☆」




メリーさん太「『ス○カー』ネタばっかりじゃねえか⁉ そんなに『ス○カー』って、最終話にとって──つうか、『進○の巨人』全編にとって、重要なわけなのか⁉」




ちょい悪令嬢「ええ、一つにはやはり、本作におけるかねてよりの見解である、『(「進○の巨人」における)座標=集合的無意識』であることを証明してくださり、そして何よりも、『創作物と現実世界との関係性』という、本作の最大のテーマである『小説のメタフィクション性』に関して、新たなる指針を示してくださったのですからね」




メリーさん太「……え、『進○のスクールカースト』って、そんなに重要なる意義があったわけ?」


ちょい悪令嬢「特に最終話については、そう言わざるを得ないでしょうね」


メリーさん太「……つまりそこのところを、今から詳細に解説してくれるわけなんだな?」




ちょい悪令嬢「特に『ス○カーも本編に入るのか?』については、至極簡単に説明可能です。本作において何度も何度も申しておりますように、『量子論に則れば、あらゆる世界は初めからすべて揃って存在しており、途中で増えたり減ったりもしない。わかりやすい例を挙げれば、『涼宮ハ○ルヒ』そっくりそのままな異世界は、原作者の谷○流先生が考案する以前から存在しているのはもちろん、何とその二次創作として生み出された同人作品そっくりそのままな異世界も、時間的前後関係まったく無しに、最初から存在している』のですから、『始祖の巨人の力』を得た者は、ユ○ルの民に関係する世界=『進○の巨人』(本編)に何らかの関わりを持つ世界を、すべて知覚できるようになるので、あたかも二次創作同然の『ス○カー世界』も、それに含まれることになるのですよ」




メリーさん太「……ああ、なるほど、本作のガイドラインに則れば、『始祖の巨人の力』を手に入れれば、一本道の歴史だけでは無く、『並行世界の歴史』をも知覚できるようになるので、ある種の並行世界や異世界とも呼び得る『ス○カー世界』も、当然のようにその対象に含まれることになるのか」


ちょい悪令嬢「どんなとんでもないファンタジー異世界でも範疇に含まれるのに、基本的に超常現象がまったく起こらない現実世界である『ス○カー』が含まれないほうが、おかしくなりますからね」


メリーさん太「そうか、『異常なる巨人の世界』こそが本編だから、本来は真っ当な現実世界である『ス○カー』のほうが、『異常』に見えていただけで、むしろこっちのほうが『まともな世界』だったのか。言うなれば『なろう系』作品において、現代日本と異世界とが、逆になっているようなもの…………………いや、ちょっと待てよ⁉」


ちょい悪令嬢「ほう、どうやら気づいたようですね?」




メリーさん太「そうなるとひょっとして、まさに最終巻発売直前に某新聞紙上にて公開された、いかにもセルフパロディ的な『エ○ン君異世界転生編』も、れっきとした『本編』の一つになるってことなのか⁉」




ちょい悪令嬢「そうです、『座標』が原則的に、現代過去未来を問わずエ○ン君が関わることになる、あらゆる世界と結びついていると言うことは、たとえ『なろう系異世界』であろうとも、除外する理由は存在しないのですよ」




メリーさん太「……何と、あんな『ネタ』そのものの世界まで、論理的には『本編』だったわけなのか?」


ちょい悪令嬢「ていうか、あれこそが本当の、最終巻における、『巻末おまけ漫画』であった可能性もあるのですよ」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「だって、本編で主人公のエ○ン君が死んでしまっているのだから、異世界に転生して新シリーズを始めたって、別におかしくは無いでしょうが?」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「そこで『次回作の嘘予告』として、いつものようなセルフパロ的おまけ漫画を載せようとしたところ、いくら何でも最終話の余韻ぶち壊しなので、さすがに編集さんが止めたという次第なのでは?」


メリーさん太「……その代わりに(急遽?)作成されたのが、あのメタ的映画館ヴァージョンだと?」


ちょい悪令嬢「最終話が雑誌に掲載されて以降の世間の反響がフィードバックされているところからも、後づけ的に作成されたのは、間違い無いでしょう」


メリーさん太「でもさあ、現実問題として、たかが『巨人化能力』を持っているくらいで、異世界で無双できるかなあ? 何せ『なろう系異世界』においては、『巨人系種族』自体、それ程珍しくないし、ドラゴンや魔王等の、巨人を遙かに凌駕する種族だっているんだしな」




ちょい悪令嬢「ネットにおいてもほとんどそう言った意見ばかりですけど、本当にノータリンばかりで困りますわ。エ○ン君のチートは、『巨人化能力』だけでしたっけ? もはや『不老不死』とも言える、人間体&巨人体両方にわたる、『完全治癒能力』をも有していることを、忘れてもらっちゃ困りますわ」




メリーさん太「──そうか、それが有ったか⁉ 巨人の物理的破壊力と、完全無欠の再生能力とを、両方持っているとなると、文字通りにほぼ『無敵にして不死身』じゃん⁉」


ちょい悪令嬢「いえいえ、『始祖の巨人の力』って、そんなもんじゃ済まないでしょうが? 事実上の『未来予知能力』だし、自分以外の者に対する『記憶操作』だし、もはやチート中のチートと申しても、けして過言では無いのでは?」




メリーさん太「う、うん、そもそも『始祖の巨人』て、本作においても最強の一角である『内なる神インナー・ライター』に相当するのだから、そんじょそこらの『なろう系異世界』においては、向かうところ敵無しのはず……………………いや、ちょっと待てよ⁉」


ちょい悪令嬢「おや、また何か、思いつきましたか?」


メリーさん太「そうだよ、『始祖の巨人の力』を始めとする、『進○の巨人』世界における『超常の力』って、本作における見解に基づけば、すべては『集合的無意識とのアクセス能力』によって、実現しているんだよな? だったら最終話において、エ○ン君を始めとしてすべてのユ○ルの民が、『座標』──すなわち集合的無意識とのリンクを切られてしまった状態では、『始祖の巨人の力』どころか、『巨人化能力』すら実行できないんじゃないのか⁉」




ちょい悪令嬢「ふふふ、いい質問です、メリーさん。──さあ、それを次回以降において、詳しく述べていこうではありませんか!」










メリーさん太「──まだ引き延ばすつもりなのかよ、この【座談会】⁉」

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