第729話、わたくし、性別とか国籍とかでは無く、個人を問題にすべきと思いますの♡(後編)
メリーさん太「いやいやいやいや、いくら糞デマヘイト企業とはいえ、『
ちょい悪令嬢「いいでしょう、簡単な話です。厳密な意味では『差別なんて一切存在しない』のですけど、ここでは便宜的に差別なるものが存在しているとして、果たして差別を受けているのは、女性とか外国人とか『LGBT』とかの、毎度お馴染みの『クレーマー連中』だけでしょうかねえ?」
メリーさん太「……あ」
ちょい悪令嬢「そうです、『生粋の日本人の男性』だって、それこそ数え切れないほどの差別を日常的に受けながら、自分自身の人生を『闘い続けている』のです。例えば、貧富の差とか学歴の差とか出身地差別とかね。──でも、そんなことでいちいち『差別だ! 差別だ!』と訴えていて、社会がスムーズに動いていきますか? その人自身も社会の中で、スムーズに生きていけますか?」
メリーさん太「──あー、それってまさに、最近とみに話題の『LGBT問題』に対する、『
ちょい悪令嬢「その通り! たとえエリート男性サラリーマンが密かに『女装趣味』を持っていたとしても、自らカミングアウトをしたりしませんよね? それこそ『己の人生を闘い続けるためには』不利になってしまいかねませんからね。──だったら『LGBT』の連中は、どうしてあんなにあけすけにカミングアウトできるんでしょうか? 偽物の『工作員』とかで無いとしたら、『己の人生という勝負』を、すでに投げ捨てているからでは無いでしょうか?」
メリーさん太「──ッ」
ちょい悪令嬢「だからさあ、何でおまえらってよりによって、『LGBT』であることを『武器』にしようとしているんだよ? それって言わば、『自分の人生を終了させること』も同然じゃないか! むしろ、『LGBTであること』は隠し続けて、本業の仕事とかで頑張って、『LGBTであること』はもちろん、『男であること』とか『女であること』とかさえも超越して、『おまえという個人』を認めさせろよ! そうすればおまえが『男』だろうが『女』だろうが『LGBT』だろうが関係無く、おまえを差別するやつなんていなくなるんだから!」
メリーさん太「──そ、そうか! 女性が自ら『男女差別をやめろ!』とか言い出したら、『甘え』であり『負け』になってしまうんだ! むしろそんなことなんて度外視して、『自分という個人』こそを、周囲に認めさせなければならないんだ!」
ちょい悪令嬢「元々男も女も無く、よって『LGBT』問題なんて論じる必要も無く、人間は皆等しく、常に闘い続けなければならないのです」
メリーさん太「……闘い続けるって、国会の議長や漫画界や小説界のトップになっても、『終わり』じゃ無いのかよ?」
ちょい悪令嬢「さっき申しかけたように、この世には差別なぞまったく無く、有るのはただ、『壁』でしか無いのですよ」
メリーさん太「か、壁、って……」
ちょい悪令嬢「人間生きている限りは、無数の『
メリーさん太「──おおっ!(こ、こいつまたしても、正論で『エセ人道主義者』どもを追い込もうとしやがって……ッ)」
ちょい悪令嬢「とにかく『
メリーさん太「そ、そうか、差別とは、自分自身の『心の弱さ』でしか無かったんだ!」
ちょい悪令嬢「そうです、人は誰でも心の
メリーさん太「……なるほど、実は『
ちょい悪令嬢「せっかくだから、『
メリーさん太「──お、おいっ⁉」
ちょい悪令嬢「……『
だったらさあ?
まずは、『
……できないとは、言わせないぞ?
日本の女性は、これまで男性が独占していた多分野に、進出すべきなんだろう?
だったら、これまで『
何せおまえらとしては、『男女の間には明確な能力差が存在する』なんて、口が裂けても言えないんだから、全員女性社員になってしまおうとも、巨大グループをちゃんと運営させていけるんだよなあ?
それなら、構わないよなあ?
『
さあ、
さあ、さあ、
さあ、さあ、さあ、さあ、
さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、
さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、さあ、さあ!
──『
………………おい?
まさかできないとでも、言うつもりじゃ無いだろうな?
つまり、『嘘』をついていたわけか?
あのCMがデタラメだったのを、自ら認めるのか?
そりゃそうだろうなあ?
スポーツにしろ、ビジネスにしろ、すべての分野に女性が進出して、うまく行くはずがあるものか。
そんなものは単なる、『悪平等』だ。
共産主義にかぶれた、愚かな考え方だ。
『少数民族虐待国家』の
──だが、実際に必要なのはあくまでも、『適材適所』なのだ。
男性とか女性とか関係無く、個々人が己の適性を生かして、みんなで協力し合っていってこそ、スポーツ界もビジネス界も、更なる進歩が期待できるのだ。
それなのに、『男』とか『女』とか『日本人』とか『外国人』とかいった、余計な『デカい主語』を持ち込んで、有りもしない『差別』を助長するインチキCMを作るなんて、むしろ『害悪』でしか無いんだよ!
……うん?
まさか何か、文句が有るんじゃ無いだろうな、この『ヘイト企業』が!
そんなにあの『男女悪平等CM』が、正しいと言い張るのなら、
今すぐ、おまえんところの男性社員を、全員解雇しろよ!
解雇しないなのなら、おまえらは単なる『似非人道主義者』であり、『日本社会システム破壊工作機関』であり、『大ボラ吹きCM制作会社』であることを、自ら認めることになるから、せいぜい覚悟しておけや?」
メリーさん太「……つまり、『女性は男性と同等の能力を有しているので、多分野に進出していくべきだ』という、あのCMの趣旨に則れば、当然『
ちょい悪令嬢「国会において『男女格差の是正』を主張するのなら、その政党やマスゴミや企業や市民団体から、すべての男性を追放して、ちゃんと存続していけるのか、お手本を見せなければならないのと同じことですよ」
メリーさん太「
ちょい悪令嬢「だから、本作の作者だけは敵に回すなと、あれだけ申しているではないですか? まあ、せいぜい己の愚かさを後悔して、すべての日本国民に向かって土下座して、許しを請うことですね♡」
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