第724話、わたくし、『ワクチン接種』の全過程を実際に体験いたしましたの♡(後編)

ちょい悪令嬢「──しかも、防衛大臣から怒られたりネット上で総スカンを食ったりした後でも、性懲りもなく、『正常な接種番号を入力しても不具合が生じた』とか、デマを飛ばしていたけど、案の定当の入力者である七十代の老人自身が、自分の『生年月日』を入力ミスするという、『大ポカ』をやったのが原因だったんじゃねえか⁉ おい、マスゴミ? その人間が本人かどうかを証明するのは、一時的なワクチンのための『接種番号』と『生年月日』とのどっちだよ? キリキリ答えて見ろ! この『国民の生命を守る重大事業』に対する『妨害者』が!」




メリーさん太「ちなみにこの件に関するマスゴミは、朝○新聞社や毎○新聞社ではございませんので、悪しからず──ていうか、自分の『生年月日』を入力し間違うなんて、完全にその『ボケ老人』が悪いのでは?」




ちょい悪令嬢「実はですね、各自治体の予約システムによっては、最初のログイン時のパスワードに、本人の『生年月日』を入力させるところがあるんですよ。もしもその際に生年月日を打ち間違えていれば、当然『接種番号』等の他のデータがいかに正しかろうが、ログイン自体ができなくなるのです」




メリーさん太「それ完全に、本人のミスじゃん! システムも防衛省も、何も悪く無いじゃん⁉」


ちょい悪令嬢「──とにかくさあ、マスゴミは『ワクチン接種事業』の邪魔をするなよ? 他の場合ならいざ知らず、国民の命がかかっているんだぜ? …………いい加減にしないと、本気でぶっ潰すぞ? まずは各新聞社の65歳未満の役員の、強制的なワクチン接種な」




メリーさん太「──おいっ! 『けして「ズル接種」を行っていない、真に清廉潔白なマスコミ人』以外は、この世から駆逐しようとする『公開処刑プロジェクト』は、創作の世界だけにしておきなさい!」




ちょい悪令嬢「おっといけない、また脇道に逸れるところでした。──さあ、サクサクと話を続けていくことにいたしましょう!」


メリーさん太「……とにかく『予約』に関しては、全然問題無く受け付けてもらえたんだな? それから先の流れはどうだったんだ?」


ちょい悪令嬢「まず正式に、接種本番の日時と場所とを記載した『通知はがき』が、お役所から郵送されてきます」


メリーさん太「あー確かに、特に高齢者の皆様におかれましては、まったく人間と対話を行っていない『Web予約』をしただけじゃ、本当に受け付けてもらえたのか、イマイチ確信を持てないよな」


ちょい悪令嬢「その後は接種当日まで、『接種券』とともに送付された『予診票』の記入等を行い、文字通り『準備万端整える』わけです」


メリーさん太「ふむふむ」


ちょい悪令嬢「持病をお持ちの方は、かかりつけのお医者さんに、接種を受けてもいいのかを確認したり、不要不急の薬の服用は避けたり、毎日の検温を心掛けたりと、何よりも健康の維持にお気をつけください」


メリーさん太「うむうむ」


ちょい悪令嬢「──そして、いよいよ本番です!」


メリーさん太「おおっ、後は予約した『受付時間』に間に合うように、会場に行くだけだな⁉」


ちょい悪令嬢「チッ、チッ、チッ、ただ会場に向かうだけでは駄目です、これにもちゃんと『コツ』があるのです!」


メリーさん太「……コツ? 会場に行くのに、コツがあるって言うのか⁉」


ちょい悪令嬢「それはまさしく、『予約前一時間着』を、心得ることです!」


メリーさん太「はあ?………………………………いやいやいや、接種当日は、『午前の部』とか『午後の部』とか『30分ごと』とかいった感じに、受付時間が細かく分けられていて、たとえ早く到着しても、決められた受付時間にならないと、(文字通り)受け付けてもらえないんじゃないのか?」




ちょい悪令嬢「いえそれが、本作の作者も最初は、『……このじじい、こらえ性が無く、先走りやがって⁉』とか思っていたそうですが、本当に予定よりも一時間前に到着したのに、ちゃんと受け付けてもらえて、しかも結局予定よりも一時間前に、接種が終わったのです!」




メリーさん太「えっ、それって『ズル』をさせてもらったってこと? それとも、お役所の『受付業務』がいい加減だったわけ?」


ちょい悪令嬢「もちろん『ズル』なんかじゃ無いし、むしろ『受付業務』がバッチリ良かったからなのですわ!」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「お役所のスタッフも、高齢者も、作者のような付き添いの方たちも、みんなちゃんと『順番』と『手順』をしっかりと守っていたから、余裕をもって予定人数が予定時間を大幅に残して終わったので、すでに会場に到着していた次回以降分の高齢者の方々に対しても、本来の受付時間を繰り上げて、どんどんと接種させていったのです!」




メリーさん太「ああ、そうか! そもそも『予定された時間』自体が、アクシデント等の発生をも踏まえて、『余裕をもって』組まれているし、しかも当日来られない高齢者の方も少しはいるだろうし、更には回数を重ねるごとに当然のごとく、『接種業務』がサクサクと進むようになるしで、時間的余裕が結構大幅に生じることになるものの、だからといってすでに用意されているワクチンを無駄にしては本末転倒なので、どんどんと予定を繰り上げて、早めに到着していた次回以降分の高齢者の方々にも、接種させていっているわけか⁉」




ちょい悪令嬢「お陰様で作者の父親も、本来9時45分に受付開始だったはずなのに、9時40分にはすべての作業が終わってしまいましたの♫」


メリーさん太「何その、『タイムパラドックス』⁉ SFかよ!」


ちょい悪令嬢「いえいえ、れっきとした『現実』です。…………いいか、『朝○』に『毎○』、これが『現実』だ。あまりデマばかり飛ばさずに、『東京ド○ム』を接種会場として無償で提出してくださった、『読○新聞社』を少しは見習え」


メリーさん太「──いちいち『朝○&毎○ディスり』を挟み込まずに、さっさと話を続けろ! ……それから、これをお読みの皆様に対してお断りしておきますが、今回のケースはあくまでも、本作の作者の実家の田舎の自治体の対応が、ずば抜けて素晴らしかっただけかも知れず、特に人口密集地の自治体においては、事情が大幅に変わってくるとも思われますので、そこのところはご容赦のほどを」


ちょい悪令嬢「はいはい、仰せのままにw ──まず受付ですが、入り口において両手の消毒と検温をしてもらい、会場内の窓口にて本人確認をして『予診票』をチェックしてもらえば、後は待合室で自分の順番を待つのみです」


メリーさん太「……本作の作者のような『付き添い』の人間も、会場内に入っていいんだな?」


ちょい悪令嬢「そのお陰で、実際の『ワクチン接種の流れ』をこの目で確認できたのですが、自分の順番が回って来たらまず、お役所の係の人に『予診票』に基づいて少々質問をされてから後に、正式にお医者さんの問診を受けて、いよいよ接種の運びとなります」


メリーさん太「──おおっ、ついに『本番』か! それで、どうだった⁉」


ちょい悪令嬢「どうもこうもありませんよ、ほとんど普通の『お注射作業』そのままで、何の変哲も無い小ぶりで細長い注射器を使用して行い、作者の父親を見ていた分には、高齢者が耐えきれないほどの『痛み』も無いようで、まったく無事に終了し、その後15分ほど『経過観察』時間を経た後に、めでたく帰宅の運びとなった次第であります」


メリーさん太「……え、それで本当に、終わりなの?」


ちょい悪令嬢「──むしろ問題なのは、『終わってから』なのです!」


メリーさん太「へ?」




ちょい悪令嬢「これはお役所から送付された書類にもちゃんと記載されていますが、ワクチン接種後においては、注射針を打った腕の該当箇所を始めとして、全身的に鈍痛や疲労を感じ、発熱や下痢等を催したり、場合によっては数日間寝込んだりする怖れすらあり、接種後は過度の運動は避けて、水分補給を十分にしつつ、安静に過ごすことが推奨されており、さすがの作者の父親も接種後には無理をせず、タクシーを捕まえて帰宅したほどでした」




メリーさん太「あの『ドケチじじい』が、タクシーで帰宅しただと⁉」




ちょい悪令嬢「真の「(小)金持ち」は、お金を使う時には、惜しみなく使うものなのですよ」


メリーさん太「……まあ、『ワクチン』なんて言っても、結局は『異物』だしな。そんなものをいきなり注入されたら、肉体のほうも驚いて過敏に反応するだろうよ」


ちょい悪令嬢「二度目の接種の際なんて、一度目の分のワクチンによる『抗体』が早速『仕事』をして、己と同じワクチンに対して過敏に反応してしまうので、更に『副反応』が重くなるそうですけどね」


メリーさん太「──とは言っても、それだけワクチンの『効き目』がしっかりと発揮されていると言うことですので、国民の皆様はけして過度に臆すること無く、どんどんと接種なさってください!」




ちょい悪令嬢「……ほんとにねえ。今回のレポートをご覧になればおわかりのように、実際の『ワクチン接種』においては、問題なぞほとんど存在せず、ただ淡々とスムーズに行われておりますので、どこかのクソ『反日売国マスゴミ』どものネガティブキャンペーンなんかに騙されずに、皆さんどしどしと接種してくださいませ♡」




メリーさん太「そして何よりも、すべては『休日返上』で頑張ってくださっている、各自治体のお役人の皆様のお陰であることも、けして忘れずに、一人一人の住民が感謝の気持ちをもって臨めば、不必要なトラブルなぞ起こること無く、全国的にもワクチン接種が滞りなく行われていくはずですので、まさに本作の作者のド田舎の『運命共同体』そのままに、右とか左とか日本人とか外国人とかにかかわらず、すべての住民が心を一つにして、この難局を無事に乗り越えて参りましょう!」




ちょい悪令嬢「──うんうん、まさしくその通り! 何せ今回の件に関する本作の作者としての総括は、『……日本に生まれて本当に良かった♡』だったりしますからね! 確かにこんなド田舎まできめ細かな住民サービスが実現できている国なんて、東アジア諸国(毒亜ドクーア三国)はもちろん、実は欧米先進諸国においてもほとんど存在しなかったりします。皆様も是非ともこの機会に、この日本に生まれ育ったことの喜びを、心から噛みしめましょう!」

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