第661話、わたくし、『九条の壁』を突破して進撃ですの⁉(前編)

ちょい悪令嬢「──まさに現在、いよいよ3月23日からスタートした、超傑作魔法少女アニメ『ま○か☆マギカ』全話一挙無料配信を流し見しながら、この作品を作成しております! これを皮切りに『ア○マTV』様においては、劇場版の前後編も無料配信なされる予定ですので、テレビ版との微妙な違いを見比べるのも一興ですよ? ──ていうか、しろ。それこそが『ま○マギ』信者の生きる道じゃい!」




メリーさん太「おいっ、途中でキャラが変わっているぞ⁉ それに『ま○マギ』の無料配信って、これで何度目だよ!」




ちょい悪令嬢「放映開始10周年を記念して、このところひっきりなしに配信されているのは、あくまでもテレビ版であって、劇場版である『【前編】 始まり○物語』と『【後編】 永遠○物語』が無料配信されるのは、結構久し振りだったりするのですよ?」


メリーさん太「でも、それってあくまでも『総集編』でしょう? 内容的にはテレビ版と同じじゃん?」




ちょい悪令嬢「──はあ⁉ 何言ってんだ、てめえ!」




メリーさん太「ひいっ⁉」




ちょい悪令嬢「テレビ版を見ていれば、その総集編の劇場版は見なくていいとか、マニア失格だろうが⁉」


メリーさん太「い、いや、別にあたしは、『ま○マギ』のマニアなんかじゃ無いし……」




ちょい悪令嬢「いいですか、テレビアニメの劇場版総集編においては、放映時不十分だった画像の修正等はもはや言うまでも無く、ストーリーを変えかねない台詞の変更や、雰囲気を一変させかねない劇伴の録り直し等も行われており、特に『ま○マギ』においては、劇場の大画面に耐え得るように、修正の加えられていないカットは一つも無いのはもちろん、動画レベルではすべて作成し直されていて、メインキャラの服装や小道具すらも書き換えられており、更には先日の『10周年記念のオーディオコメンタリー』にて、劇団イヌカレー(泥○)氏自ら述べられていたように、当作品において最も印象的な『魔女空間』に至っては、テレビ版・劇場版・円盤BD&DVD版それぞれの段階で、機会があるごとに大幅に作り直されているという、念の入りようなのですよ! その結果、一説によれば劇場版総集編は、実は別のループの世界線の物語じゃないのかって言われているほどなのです!」




メリーさん太「『ひぐ○し』か『シ○タゲ』かよ⁉」




ちょい悪令嬢「とにかく、今回の無料配信はこれまでと違って、劇場版前後編のほうにも要注目ということなのです!」


メリーさん太「……ネット上ではむしろ、『劇場版をやるのなら、「叛○の物語」もやれ!』てな感じで、不満たらたらのようですけど?」


ちょい悪令嬢「本作の作者は、『叛○』だけは円盤を所有しているので、どうでもいいです」


メリーさん太「──おいっ⁉」


ちょい悪令嬢「もしかしたらそのうち『叛○』も、無料公開されるかも知れませんよ? 以前総集編が配信された時にも、同じく無料メニューに入っていたし、先日も申したように、『叛○』が単体でオーディオコメンタリーで取り上げられた場合、それに合わせて無料配信される可能性は、大いに有り得ると思いますからね」


メリーさん太「何と言っても、今年は10周年だし、これからもいろいろと趣向を凝らしていくはずだしな」


ちょい悪令嬢「ほんと、楽しみですねえ。本作においてもまた機会があれば、ご報告レポートしたいかと思います♫」


メリーさん太「……え、今回はこのまま、『ま○マギ』について語り倒すんじゃ無かったの?」


ちょい悪令嬢「今回はむしろ、『進○の巨人』について語るつもりでございます」


メリーさん太「は?」


ちょい悪令嬢「実は先日本作の作者においては、重症を負っていまだ療養中の父親の代わりに、(山を越えて)街中へと買い物に出向いたのですが、つい我慢できず、現在放映中のアニメ版ファイナルシーズンよりも以降の部分である、29巻から最新33巻までを購入してしまったのですよ」


メリーさん太「あー、アニメのほうは次回が最終話で、次の放映がいつになるかわからないからな、続きが気になるのは当然かもねえ…………じゃなくて! 結局は、他人様の作品の話かよ⁉」


ちょい悪令嬢「いえいえ、『進○』のほうは、作者のこれからの作品づくりに、ちゃんと関わってきますから」


メリーさん太「これからの作品づくり、って……」


ちょい悪令嬢「今回の『第9回ネット小説大賞』に対する、メインのエントリー作品について、ようやく構想案がまとまったのですわ!」


メリーさん太「──遅っ⁉ 構想案て、今頃その段階で、締め切りに間に合うのかよ!」


ちょい悪令嬢「大丈夫です、大部分においては、既存作を使う予定ですので」


メリーさん太「既存作?」




ちょい悪令嬢「『本当は怖い異世界転生⁉【病院編】』をそのまま使い回すか、続編的な新作を作成しようかと思っております」




メリーさん太「……ああ、そういえば作者のやつ、同じく続編的存在である、『カクヨムコン6』エントリー作品の『ヴァルプルギスの心臓』の、【異世界サイド】ヴァージョンを書いてみたいとか言っていたな」


ちょい悪令嬢「今回『進○』原作漫画版の終盤部分を読んでいて、非常に創作意欲を刺激されて、ばんばんアイディアが浮かんだそうなのですよ!」


メリーさん太「……それは喜ばしいことだけど、くれぐれも『パ○リ』は駄目だぞ?」


ちょい悪令嬢「大丈夫です! 『カクヨムコン6』のほうの基本コンセプトは、『進○の巨人の異世界転生ヴァージョン』ですが、大丈夫です!」


メリーさん太「こらあああああああっ!」


ちょい悪令嬢「ほんと大丈夫ですって、オリジナリティはちゃんと守っておりますから」


メリーさん太「……本当か?」


ちょい悪令嬢「影響を受けたと言っても、あくまでも『基本的な部分』ですし」


メリーさん太「基本的な部分、て?」




ちょい悪令嬢「マ○レ等の周辺諸国の人々が、あたかも魂に刻み込まれているかのようにして、『島○悪魔』ことパラデ○島の住人たちを、根源的に恐れていることでございます」




メリーさん太「──ッ。そ、それって、まさか⁉」




ちょい悪令嬢「そうです、特亜諸国の日本に対する、深層的な恐怖心そのものですよ」




メリーさん太「……つまりこれって、前回までの話の、続きのようなものでもあるわけか?」


ちょい悪令嬢「もちろん、前々回までの突発短編のような、『そのものズバリ』では無く、ちゃんと異世界ファンタジー風に変換しておりますけどね」


メリーさん太「ち、ちなみに、どんな風に?」




ちょい悪令嬢「近々公開予定の単独短編案では、『九条の盟約の壁』に閉じ込められていた魔女たちの皇国が、周辺諸国からの領土侵犯や情報謀略等々の、数々の嫌がらせにとうとう堪忍袋の緒が切れて、魔法少女の一種である無数の駆逐艦デストロイヤー・ガールたちの、圧倒な戦闘力と数の暴力とによって、敵の領土を完全に破壊し尽くしてしまうといった内容です」




メリーさん太「──それって、『地な○し』じゃん⁉ 完全に『進○の巨人』じゃん⁉」




ちょい悪令嬢「いえいえ、そんなことありませんよ? しっかりと違いオリジナリティは有りますから」


メリーさん太「……どんな?」


ちょい悪令嬢「『清霜』型の駆逐艦デストロイヤー・ガールに限り、数十隻ほど合体することによって、巨大な大戦艦『武蔵』へと変化メタモルフォーゼできるのです!」




メリーさん太「──駄目だろ、巨大化させたら! ますます『進○』そのものじゃん⁉」


ちょい悪令嬢「あら? 清霜ちゃんが武蔵さんになって巨大化するのは、以前本作においても実際に行ったではありませんか?」


メリーさん太「あ………………そういえば」


ちょい悪令嬢「もちろん、それだけではありませんよ?」


メリーさん太「へ?」


ちょい悪令嬢「敵国である、東エイジア大陸最大の帝国と半島の南半分の小国との両方の、首都を始めとする各主要都市にも、突然駆逐艦デストロイヤー・ガールが湧いて出て、暴虐の限りを尽くしたりして☆」


メリーさん太「だからそれだと、『無垢○巨人』そのままだし…………………いや、待てよ」


ちょい悪令嬢「おや、どうかなさいました?」


メリーさん太「オリジナリティにばかり気をとられていたけど、これってそもそも、大前提からおかしいんじゃないのか?」


ちょい悪令嬢「大前提って?」




メリーさん太「だからさあ、魔女って『九条の障壁カベ』によって、島国の中に閉じ込められているんだろう? 駆逐艦デストロイヤー・ガールだって魔女の端くれなんだから、年に一度の『ヴァルプルギスの夜』以外に、国外に侵攻していくことなんてできないはずだろうが?」




ちょい悪令嬢「おほほほほ、ようやく気がつかれましたか? これって、メリーさんご自身は、どうしてだと思われます?」


メリーさん太「……まさか、侵攻当日が、『ヴァルプルギスの夜』だったとか? それともひょっとして、今回作戦に参加した駆逐艦デストロイヤー・ガールたちが全員、この前の特別短編の『【竹島の日記念】進撃のヴァルプルギス⁉』のように、タイヴァーン等の九条列島以外生まれの魔女であるとか?」


ちょい悪令嬢「それこそまさかですよ。たとえ『ヴァルプルギスの夜』に侵攻を開始したとしても、それからほんの一日か二日で、広大なる東エイジア全土の攻略が完了するはずが無いし、それに何よりも『地な○し』を実行可能なほどの数の駆逐艦デストロイヤー・ガールが、すべて島外出身者だったりしたら、もはや『九条の壁』の設定自体の意味が無くなるではありませんか?」


メリーさん太「……だったら、どうしてなんだよ? あと考えられるのは、その駆逐艦デストロイヤー・ガールとやらが、実は『魔女では無かった』くらいだぞ?」




ちょい悪令嬢「正解」




メリーさん太「………………………は?」


ちょい悪令嬢「だから、彼女たちは魔女では無かったからこそ、『九条の壁』を物ともせず、東エイジア大陸全体に大侵攻をかますことができたのです」


メリーさん太「──いやいやいや、それこそ大前提ぶち壊しだろうが? …………え? 駆逐艦デストロイヤー・ガールって、魔女とか魔法少女じゃ無かったの? だったら一体、何者なんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「そりゃあ、かつての大日本帝国ゆかりの軍艦擬人化少女なんだから、『大日本帝国軍人』に決まっているではないですか?」




メリーさん太「──‼」







(※後編に続きます)

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