第638話、わたくし、国会の男女格差は、おっさん議員たちを『心は乙女♡』にして、解決ですの⁉(後編)

キシ「──私はこの国の元指導者として、現在の日本は世界的に見ても、真に理想的であり、平等ならぬ『公平』社会であると、胸を張って断言できるのだ!」




ヨシダ&タナカ&ナカソネ「「「……公平? 平等では、無くて?」」」





キシ「平等とは、むしろすべてが『悪平等』とも言えて、たとえ現行の状況があらゆる意味においても適切であろうとも、『国会の議席において無理やり男女の数を同じにする』こと等によって、社会システムそのものを歪めて破壊してしまおうとするものなのであり、一部の権力者のみが富と権力を独占して、その他の無数の人民をすべて『平等に奴隷にする』、全体主義や共産主義を標榜する国家にはふさわしいが、『真に理想的な社会システム』とは、誰もが努力次第で富も権力も手に入れることのできる、『公平』なルールに守られた、『自由競争社会』であるべきで、それをほぼ完璧に実現しているのが、現在の日本やアメリカやイギリス等の、いわゆる『西側自由主義陣営』なのだよ」




ヨシダ「……日本こそが、平等よりも公平であることこそを尊んでいる、真に理想的な国家だって?」


タナカ「総理大臣経験者が、自画自賛かね?」


ナカソネ「……しかし、日本の国風が自由であることも、誰にも公平にチャンスが与えられていることも、たとえ競争に負けた『弱者』に対してさえも、最低限の暮らしが保障されていることも、誰もが認める『事実』であって、世界的に見ても他に類を見ない、すべての国民が自由かつ豊かに暮らせる国だというのは、確かではないのですか?」


キシ「そうでしょうそうでしょう。──最近何かと槍玉に挙げられている『男女平等問題』にかこつけて、日本の社会システムを誹謗中傷している外人どもよ、てめえらの社会システムが日本に比べて公平かつ自由なのか、ちゃんと証明して見せてから、その息のくっいビッグマウスを開けなよな?」


ヨシダ「う、うむ、(日本兵や朝○人軍属の、占領地における現地女性に対する性犯罪を、未然に防止することこそを目的としていた)『慰○婦問題』についても、過去に自分の国の兵士が、よその国の女性をレ○プしたことが一度も無い者だけが、非難をすることを許されるべきだよな?」


タナカ「あ、その手の話題を出すと、『あたまガ○』国人たちが、すぐ火病ファビョってくるから、やめたほうがいいですよ」


ナカソネ「──もっと無難な話題に、変えましょうよ! 一応これで、国会の議席数における『男女格差』についても、一定の回答が得られたことですし」




キシ「……え? これで終わっていいの? せっかく『男女格差』を、文字通りに『同等レベル』に是正できる、具体的ガチな妙策があると言うのに」




ヨシダ&タナカ&ナカソネ「「「ふへ?………………ちょっ、ちょっと、何だそりゃ⁉」」」




キシ「何だも何も、むしろこれからが本題なのに…………もしかしてあんたら、今の私の『屁理屈』だけ聞いて、満足していたわけ?」


ヨシダ「屁理屈て」


タナカ「──いや、具体的な妙策って、そんなの有ったのですか⁉」


ナカソネ「だったら、最初から教えてくださいよ!」




キシ「何せ、『反則技中の反則技』だから、とても『前口上』無しには納得してもらえないと思ってな」




ヨシダ&タナカ&ナカソネ「「「……反則技? (なんかスゲエ嫌な予感)」」」




キシ「ああ、心配ご無用。この手法だったら、エセ人道主義者どもも、けして文句は言えませんから」


ヨシダ「エセ人道主義者どもが?」


タナカ「いや、それは絶対あり得ないでしょう⁉」


ナカソネ「とにかくあいつらって、我が国の現行の社会システムにイチャモンつけなければ死んでしまう、謎の生命体ですからね」


キシ「大丈夫だってば、何せ利用するのは、やつらの十八番オハコの『LGBT』だしな」


ヨシダ&タナカ&ナカソネ「「「エルジービーティー?」」」




キシ「現在の国会議員のうち、与党系のすべての男性議員に、『実な私たち、外見はおっさんだけど、心は乙女だったの♡』宣言をさせればいいんだよ。すると、あ〜ら不思議、国会の議席は一瞬にして、『女性のほうが大多数』になってしまったりしてな♫」




ヨシダ&タナカ&ナカソネ「「「はああああああああああああああああ⁉」」」




キシ「どうだい、これぞ『起死回生の一手』だろう?………………キシだけに」


ヨシダ「──うぜえ!」


タナカ「い、いや、『起死回生』とか、言われましても」


ナカソネ「そんな『ペテン』が、本当に通用するとでも、思っているのですか⁉」




キシ「通用するとも。何せ『LGBT』を否定したんじゃ、エセ人道主義者や『フェミ』を自認する野党議員やマスゴミ関係者どもは、自分自身を否定することになるんだからなw」




ヨシダ&タナカ&ナカソネ「「「そ、そういえば!」」」





キシ「そもそも日本の社会システムの破壊のみを目的にして、適当にでっち上げられた、エセ人道主義者どもの各種『スローガン』て、文字通りに適当に作られているだけあって、相互に『致命的な矛盾点』をはらんでいたりするんだよ。例えば『同性婚』を成立させようとすれば、憲法24条を改正しなければならず、彼らの黒幕である特亜勢力が何よりも恐れている、憲法9条改正による日本の再軍備を招きかねなかったりするようにね」




ヨシダ「……なるほど、だから君の言うように、『国会における男女格差問題』に『LGBT』の手法やりくちをぶつけるだけで、あっけなく相殺できてしまうという、毒そのものの存在であるエセ人道主義者どもにとっては、文字通りに『毒をもって毒を制す』そのままに、非常にお間抜けな展開になるってわけなのか」


タナカ「しかし、たとえ人道問題の解決のためとはいえ、与党の男性議員たちがそう易々と、『心は乙女♡』宣言なんて、できるはずは無いのでは?」


ナカソネ「ううむ、自分自身のことはともかく、親類縁者──特に、妻や子供のことを考えるとなあ……」


キシ「え? 『心は乙女♡』宣言をして、何かデメリットが有りますっけ?」


ヨシダ「──あるだろ、いろいろと!」


タナカ「これって、『心』だけとはいえ、『女』になるわけだから、奥さんと別れなくてはならなくなるんじゃないのか⁉」


ナカソネ「それどころか下手すると、選挙区の支持者に見限られて、政治生命を失ってしまうかも知れませんぞ⁉」




キシ「何おっしゃっているのですか、そのための『LBGT』ではありませんか? たとえ『心は乙女♡』になろうとも、同時に『同性愛』もOKにしておけば、奥さんと別れる必要も無いし、しかもこのように何重の意味からも(エセ)人道主義に合致した行いをしているのだから、(エセ人道主義者の巣窟である)革新勢力からも文句は言えず、むしろ選挙においてオール与党の圧倒的な支持を得られなかったら、選挙民のほうが人道性を問われることになるだけの話ですよ」




ヨシダ&タナカ&ナカソネ「「「──すごいな、『LGBT』! まさか本来は否定派であるはずの保守系議員の選挙時においても、使いようによっては、むしろ大いに役に立ってくれるとは⁉」」」




キシ「……ただし問題は、このことを現職の議員たちが、気づいてくれかどうかですけどね」




ヨシダ「むう」


タナカ「できることなら、我々が率先して、範を示したいものだが」


ナカソネ「生憎私たちは、すでに『故人』ですからね」




???「だったら、この私が、力を貸しましょうか?」




元ソーリーズ全員「「「「──ッ! な、何者だ⁉」」」」




なろうの女神「ふふふふふ、我こそはこの世で唯一、あなたたちの願いを叶えてあげることのできる、ありとあらゆる世界においてありとあらゆる『異世界転生』を司っている、『なろうの女神』よ!」




ヨシダ「……なろうの女神、だと?」


キシ「それに、異世界転生、って」


タナカ「いや、そもそも我々とは、まったく『世界観』が違うだろうが⁉」


ナカソネ「なんかここに来て、この作品の主旨が、わからなくなってきたんですけど?」




なろうの女神「作品の主旨も何も、実は今回のこのエピソードは丸ごと、ついに作品募集が開始された、本年の『Web小説コンクール』のエントリー用作品の、【試作版プロトタイプ】だったりするのよ☆」




ヨシダ「【試作版プロトタイプ】う?」


キシ「Web小説って、いわゆる『なろう系』ってやつか?」


タナカ「はあ? まさかわれら『元ソーリーズ』を、異世界転生させるつもりかね?」


ナカソネ「じじい四人が主人公の『なろう系』なんて、これはまたニッチなニーズを狙ったものだな⁉(※実はすでに似たような作品が山ほどあったりします☆)」




なろうの女神「何言っているのよ、あなたたちは全員、異世界においては、美少女として生まれ変わるのよ? いわゆるこれぞ『TS転生』ってやつよ」




ヨシダ「TS転生?」


キシ「ちょっ、美少女として生まれ変わるって」


タナカ「この面子がか⁉」


ナカソネ「むしろ更に、読者を選びそうだな⁉」




なろうの女神「あらあら、ノリがお悪いこと。せっかくあなたたちの願望を、叶えて差し上げようと思っているのにw」




元ソーリーズ全員「「「「……我らの願望、だと?」」」」




なろうの女神「そうよ、あなたたちはこれからすぐ、異世界の『ホワンロン王国』というところの、東西南北四方面の大領主の娘として生まれ変わって、それぞれ名高き『悪役令嬢』として成長しながら、かつての内閣総理大臣としての類い稀なる政策能力をフルに活用して、領地を経済的にも自由民主主義的にも大発展させて、王国中央政府からも認められて、各領地を代表する『初代国会議員』として、『少女だらけの国会』を打ち立てるのよ!」




元ソーリーズ全員「「「「──少女オンリーの国会、だってえ⁉」」」」




なろうの女神「どうよ、これぞ真に『女性が全面的に活躍できる国会』でしょう? どこかの外国勢力の手先である、エセ人道主義者どももびっくりよねw ──この【試作版プロトタイプ】に引き続いてまさに現在、本編のほうも鋭意制作中だから、晴れて公開に及んだ暁には、どなた様もよろしくお願いいたしますわね♡」

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