第622話、わたくし、竹島を奪還するよりも、まず首都を攻撃しますの⁉

ちょい悪令嬢「──まずは何より、アラブ首長国連邦UAE様、本年皇紀2681年の紀元節(建国記念の日)に合わせて、『世界一高いビル、ブルジュ・ハリファ』において、皇国旗『日の丸』をライトアップしてくださり、誠にありがとうございます! 貴連邦との友誼が幾久しく続くことを、心より願っております♡」




メリーさん太「……ちょっ、いきなり何だよ、そのノリは? ほんと、やめてくれない? ただでさえ本作の作者には、『国粋主義者』の疑いがかかっているのに」


ちょい悪令嬢「くくく、本当に、ただの『疑い』かな?」


メリーさん太「──だから、やめろと言っているだろうが⁉ そもそも本作の作者は、数年前にスタートした『カクヨム』様オンリー連載の『転生法』という作品の、第1話ですでに、『東京オリンピック開催』と『移民法制定』に対して、『断固拒否!』を突きつけているじゃないか⁉」




ちょい悪令嬢「──そりゃそうでしょう、本作の作者は国粋主義者と言っても、『本物の国粋主義者』なのですから☆」




メリーさん太「……本物の、国粋主義者っ、て?」


ちょい悪令嬢「変な思想を持たないごく普通の庶民の皆様から見ても、『間違ったこと』をただし、『正しいこと』を主張して、変な思想を持たないごく普通の庶民の皆様のためになることだけを、力強く推進していくことですわ!」


メリーさん太「……ほう、ということは『オリンピック開催』は、国民のためにならないってわけなんだな?」


ちょい悪令嬢「オリンピック開催自体が悪いわけでは無いのですが、何よりも、開催する『必要性』があるかどうかが、肝要なのですよ」


メリーさん太「時宜的にって、つまり、タイミングの問題か?」




ちょい悪令嬢「前回1964年の東京オリンピックには、『戦後復興』という大義名分が有り、事実その後の更なる経済成長の起爆剤となり、当時の日本にとっては『無くてはならないもの』でした。──しかし、今回のオリンピックには、果たしてそのような『国家的メリット』が有ると申せましょうか? 確かに『不況克服のため』とか『東日本大震災等による被災地の復興』等の、いかにももっともらしい『お題目』を唱えておりますが、前回のオリンピック等のお陰で世界最高水準の経済大国化を果たした、現在の日本において、今更新たにオリンピックを一度や二度開催したところで、大した経済効果は期待できず、むしろ開催するための莫大な費用を始め、広大な土地や長期の作業期間を要する新規施設の建設等による、一般庶民の生活の圧迫等々の、『デメリット』の大きさも無視できず、もはややること自体が『無駄』でしか無いのですよ」




メリーさん太「……ああ、なるほど。そりゃあ前世紀の60年代開催のやつと比べれば、経済効果はそれなりのものでしか無いだろうよ。──あ、いや、だったら何で推進派のやつらは、この非常時においても、いまだオリンピックの開催に固執しているんだ?」


ちょい悪令嬢「それは当然、『利権』に決まっているではないですか?」


メリーさん太「──やっぱり、それか⁉」




ちょい悪令嬢「国レベルの経済効果は望めないものの、個人はもちろん企業にとっても、文字通りに『滅多に無い大儲けのチャンス』ですからね、是が非でも開催しようとするでしょうよ? ──たとえその結果、国民に対して、多大なる犠牲をもたらそうとね」




メリーさん太「……犠牲をもたらす、って。ある程度の経済効果が期待できるオリンピックを開催して、何のデメリットがあると言うんだよ?」




ちょい悪令嬢「あんた、バカあ? オリンピックを開催するために莫大な費用を要するとしたら、その財源は何ですか? 『国民の血税』に決まっているでしょうが⁉」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「そして、各種競技場や選手村なんかを建設するためには、多大なる労働力が必要となりますが、それはどうやって工面すれば、よろしいでしょうかねえ?」


メリーさん太「……『移民法』の制定、か」


ちょい悪令嬢「そう、国外から『安い労働力』を『輸入』するために、強行的に『移民法』が制定されるのは、火を見るよりも明らか。──すると、どうなると思います?」


メリーさん太「日本人自身の就労機会の圧迫に、賃金等の労働条件の劣悪化、外国人犯罪等の治安の悪化、そして何よりも、外国由来の伝染病の発生……」




ちょい悪令嬢「伝染病の発生! 伝染病の発生ですよ! オリンピック及び移民法の推進者の皆様! 『春節』だか『爆買い』だか知らないけど、『国策』によって某国の人民どもの国土蹂躙を大歓迎した結果、現在日本国内は、どうなりましたか? ──『大陸風タイリク・フーウイルス』のせいで、世界的な危機的状況に陥っているだろうが、この『売国奴』どもが! まだ『オリンピック開催推進』などとほざこうものなら、その舌引っこ抜くぞ⁉」




メリーさん太「……確かにな、『オリンピック』も『春節』も大いに結構だが、それによる『リスク』を全然考慮できなかったら、『為政者失格』だよな」


ちょい悪令嬢「ていうか、本作において、何度も何度も申してきましたよね。──本作の作者だけは、絶対に敵に回すな、と」


メリーさん太「……え、何でそこで、その『お得意のフレーズ』が、飛び出してくるの?」




ちょい悪令嬢「実際本作の作者ってば、どちらかと言うと保守志向でありながら、特に『オリンピック』や『移民法』に対しては、数年前から自作の中で、『そんな一部の利権のためだけの愚行はやめろ!』と主張してきたではないですか? それをガン無視した結果、現在日本はどうなってしまいましたっけ?」




メリーさん太「──ちょっ、まさか本作の作者は、現在の『コロナ禍』まで、予測していたとでも言うのかよ⁉」


ちょい悪令嬢「いえいえもちろん、そこまで具体的なことなぞわかるはずはございませんが、オリンピック開催なんて特に庶民にとっては、メリットよりもデメリットのほうが大きいことは、十分理解しておりましたので、わざわざ自作の中で『反対を表明』していたのですわ。──そしてそのデメリットこそが、『コロナ禍』という形をとって、実際に現れたといっただけの話ですの☆」


メリーさん太「……常日頃から、国粋主義的な発言をしている本作の作者が、あえて『オリンピック反対』を唱えたところ、それから数年後の結果が、もはやオリンピック開催なんて言ってはいられない現状ってわけか。確かに『無視』するのは、非常に怖いよな」


ちょい悪令嬢「それはなぜだか、わかります?」


メリーさん太「いや、なぜって言われても。偶然じゃ無いとしたら、何だと言うんだよ?」




ちょい悪令嬢「それは当然、本作の作者の自作における最大のモットーである、『リスク管理』ですわ」




メリーさん太「リスク管理、だと……?」


ちょい悪令嬢「はっきり言って、この『リスク管理能力』という、政治家はもちろんすべての人間にとって、最も重要な能力においては、本作の作者は、大統領や国防長官を始めとする、お隣の『シモ半島人』すべてよりも、優秀であると断言できるのですよ」


メリーさん太「──はあ⁉」




ちょい悪令嬢「まずあいつらは、日本が『平和憲法』下にあるからといって、正式に国際法に基づいて『宣戦布告』してくる危険性を、まったく考えておりません」




メリーさん太「──うっ」




ちょい悪令嬢「続いて、最近のシモ半島国防部の内部文章において、『自衛隊の竹島奪還』を危惧して、本気で防衛プランを練っていることが発覚して、政治問題に発展しておりますが、もはや失笑を禁じ得ないまでに、『軍事的戦略』というものを理解できていないと申せましょう」


メリーさん太「え、何で? 『竹島奪還』こそ、日本国の悲願であり、シモ半島の軍部としても、最も警戒すべきことじゃないのか?」




ちょい悪令嬢「ほんと、シモ半島人が、全員バカで助かりますよ。絶対100%勝てる国が隣にあるなんて、そのうち『演習気分』で攻め込んでみますかねえw ──いいですか? わざわざ日本国が『宣戦布告』までして、本来禁じられた軍事行動を起こすに当たって、『たかが竹島ごとき』に、一体どれ程『戦略的価値』があると言うのです? そんなちっぽけな小島を確保するために、貴重な人的かつ物的資源を無駄にしたら、むしろこっちのほうが『間抜け』呼ばわりされてしまうじゃないですか? もし仮に宣戦布告した場合は、即刻首都の『セクハラ市長特別市』を、航空自衛隊による先制飽和ミサイル攻撃によって、火の海にしてやるまでですよ、当然じゃないですか?」




メリーさん太「……あ」




ちょい悪令嬢「それに何よりも、日本を相手に本気の防衛構想を練ること自体が、『危機意識皆無のバカ丸出し』以外の何物でも無いのですよ」


メリーさん太「そ、そりゃあ、事実上同盟国みたいなものだからな」


ちょい悪令嬢「──違う! むしろ日本こそが、シモ半島はおろか、『北』や『中つ国』を含む、『特亜三国』にとっての、『最大の脅威』だからですよ!」


メリーさん太「はあ? 日本が上下半島国どころか、超軍事大国の中つ国にとっての、脅威だって?」




ちょい悪令嬢「たとえ戦後七、八十年経とうが、先の大戦において、文字通り『鬼神』のごとくアジア中を暴れ回った日本軍の恐ろしさを、忘れ去ることなんてできっこありませんよ。特亜三国を始めとするアジア諸国のみならず、同じく超軍事大国の旧ソ連すらも含めて、再び日本が軍国化して大陸に進出することを、何よりも恐れているのであり、もしも日本がシモ半島国に対して宣戦布告をして先制攻撃しようものなら、『悪夢再び』ってことで、『むざむざシモ半島を奪われて堪るもんか!』てな感じで、『北』あたりが慌てふためいて38度線を越えて進軍してきて、大混乱に陥っているシモ半島なんか、三日で攻め滅ぼしてしまうことでしょうよ」




メリーさん太「……それ程周辺諸国って、日本のことを恐れているのか? いや、そんなまさかあ!」


ちょい悪令嬢「皆さん、日本のことを『敗戦国』として舐めているようですが、別に日本は、アメリカ一国を相手に負けたわけじゃ無いんですよ? 同時に中つ国を丸ごと相手にしつつ、オーストラリアやカナダを含むイギリス連邦等といった、列強諸国とも激闘を繰り広げていて、最後の最後には中立状態だったソ連軍までも大挙動員して、どうにか仕留めることができたという、間違い無く世界最強レベルの超軍事国家であったのであり、特にその一兵卒に至るまでの『練度』は群を抜いており、現在においても核兵器を持たず常に定員割れに悩んでいる自衛隊に対する、国際的な高評価にも結びついているのです!」




メリーさん太「あー、そうか、周辺国からしたら、むしろ『日本こそが脅威』だったんだ。確かにな、こればっかりは、日本人自身には気づきにくいわな」




ちょい悪令嬢「そんな日本に対して、自分たちの抱えている『リスク』を一向に省みること無く、キャンキャンと噛みついてくるばかりのシモ半島国家ときたら。──うふふふふ、『弱い犬ほどよく吠える』とは、よく言ったものですわね♫」


メリーさん太「──おい、やめろ! それは『犬食い民族』に対しては、最大の侮辱だぞ⁉(※『犬食い』はれっきとした食文化であり、これはけしてヘイト発言ではありません)」




ちょい悪令嬢「まあ、とにかく本作の作者だけは、敵に回さないことですよ。──ほんと、本作の作者を総理大臣にさせれば、オリンピックなぞという馬鹿げたイベントに浪費したお金を有効に使って、シモ半島の徹底的な殲滅はもとより、北方四島どころか極東ロシアをそっくりそのまま、手中に収めることができるのにねえ……」




メリーさん太「──いや、怖いよ! どうしてそんな悪巧みや陰謀ばかりを思いつくかな、この作者って⁉」




ちょい悪令嬢「いえいえ実は、『ゆ○ゆ』シリーズの『鷲○須美は勇者である』を、例によって動画サイト様の無料配信によって、初めて視聴したものですから」


メリーさん太「……あー、確かにあの子たちって、『軍国少女』そのまんまだよな」


ちょい悪令嬢「まあ、本作の作者が見た限り、あくまでも『ネタ』のようでしたけどね♡」




メリーさん太「だからといって、むしろ更にそれを『ネタ』にして、こんな危ない内容の作品を創るなよ⁉」












ちょい悪令嬢「……いやそれが、今回こそ『進○の巨人におけるループ問題』について、詳細に述べようかと思ったのですが、前々日に引き続き作者ときたら、昨日もまた父親に引きずり出されて、山の中を延々と歩き回らされたそうでして」




メリーさん太「──またかよ、どんだけ元気なんだよ⁉ 本当に重病人なのか⁉」




ちょい悪令嬢「もしかしたら、自室にひきこもってばかりいる我が子のことが、とても見ていられなかったのではないでしょうか?」




メリーさん太「いや、この作者は文筆業をやっているのだから、東京のクライアントとのやり取りも、自室のパソコンで済ませているだけで、別にひきこもっているわけでは無いだろうが⁉」

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