第621話、わたくし、『無能な巨人ライナーナ』ですの♡(その8)

ちょい悪令嬢「……はーい、読者の皆様、お元気ですか? 今回は、昨日父親から山の中を散々連れ回されて、ヘトヘトとなっている作者によってお送りいたしますぅ〜」




メリーさん太「──どうして、そんなことに⁉ 作者の父親って、重症を負っていたんじゃないのか⁉ もう完治したわけ?」




ちょい悪令嬢「いえいえ、いまだ肋骨10本骨折したままです。何分なにぶん高齢ゆえに、一年やそこらでは完治しません」


メリーさん太「それで山歩きなんかしているの? 何なの、作者の父親って、武芸者とかモンスターとかなの⁉」


ちょい悪令嬢「それに対して、高校卒業以降は都会(京都と東京)育ちの作者のほうは、息も絶え絶えで、一晩経った現在においても、いまだ体力が回復しておりません」


メリーさん太「……おいおい、一体どっちが、『介護』されているんだよ?」


ちょい悪令嬢「まったくねえ〜www」


メリーさん太「他人事のように言うなよ、メインヒロイン⁉」


ちょい悪令嬢「そう言われてもですねえ、もうほんと、身体のあちこちがだるくて、まともに小説を書けない状態なんですよ」


メリーさん太「……ていうことは、今回は休載か? ──あれ? そうすると、今ここで会話しているあたしたちは、一体何なんだ?」


ちょい悪令嬢「……『自分とは何か』、ですか? それは哲学としても、超難問ですねえ」


メリーさん太「──そんなこと言っているんじゃ無いよ! もっと『メタ』的な話だよ⁉ 本作の作者は現在、小説を書いているのか書いていないのか、一体どっちなんだ⁉」


ちょい悪令嬢「あはは、もちろん書いているからこそ、こうしてわたくしたちも──あっ、ちょっと待ってください! 今まさに画面の中で、『ミ○サちゃん』が⁉」


メリーさん太「──アニメ鑑賞しているのかよ⁉ 小説書いてないじゃん!」




ちょい悪令嬢「でも、ほら、見てください、何とミ○サちゃんがすごい形相で、エ○ン君に迫っているではないですか? 『……エ○ン、ア○は私たちの「敵」なのよ? そんな彼女を庇うなんて、もしかして、彼女に「特別な感情」でも、いだいているんじゃないでしょうね?』とか言いながら」




メリーさん太「──怖い! 怖い! 怖い! 怖い! 怖い! 怖い! 怖い! 怖い! 怖い! 怖い! 怖い! 怖い! 怖い! 怖い! 何ソレ、無茶苦茶怖いじゃん⁉」




ちょい悪令嬢「……これは少々、変更が必要かも知れませんわね」


メリーさん太「は? 変更、って……」




ちょい悪令嬢「本来なら今回は、現在最大の焦点にしている、『進○の巨人におけるループ問題』について、実は『ループと未来視は同じようなもの』なので、『具体的にループの描写が無くても何も問題は無い』ことを、詳細に解説する予定だったのですよ」




メリーさん太「そういや、現在各動画サイトでは、『ま○か☆マギカ10周年記念オーディオコメンタリー付き配信』を始めとして、『ひぐ○し』に『シ○タゲ』に『リゼ○』と来て、しかも何と、『ループと言えばエンドレスエ○ト』で高名なる『ハ○ヒ』(2009年放送版)に至るまで、超傑作ループ系アニメが揃いも揃って、一斉無料配信されているよな⁉」




ちょい悪令嬢「いや、こんな偶然はもう二度と無いでしょう。よってこのタイミングでループに関する考証を、一席設けたいと思っていたのですけど、ちょっとばかし予定を変更しようかと思いまして」


メリーさん太「……何でそんなに、ループにこだわるわけ? 『進○の巨人』についてなら、他には語ることがいっぱい有るじゃないの」


ちょい悪令嬢「『ま○マギ』のオーディオコメンタリー配信が、本日までなのですよ」


メリーさん太「え、そうなの?」




ちょい悪令嬢「まだ見ておられない方は、この機会に是非ご視聴を! 特に第3話については、マ○さん役の水○かおりさんに迫られて、たじたじとなっていろいろと弁解をなされる、脚本及びシリーズ構成の虚○氏が聞き物ですよ☆」




メリーさん太「このオーディオコメンタリーは、あくまでも今回が『第一回目』であって、これ以降第二回、第三回と続いていくと思われますので、そちらのほうにも期待したいところですね」


ちょい悪令嬢「やはり注目なのは、『ま○マギ』テレビ版においても傑作中の傑作との呼び声も高い、第10話の『もう誰○も頼らない』ですよね。これは是非とも、ほ○らちゃん役の斎○千和さんと脚本の虚○さんとで、やっていただきたいものです」


メリーさん太「……虚○さんで? そこはやはり、斎○さんと、ま○かちゃん役の悠○碧さんじゃ無いのか?」


ちょい悪令嬢「斎○さんと悠○さんとのペアは、やはり最終回までとっておくべきかと思うのですよ」


メリーさん太「ああ、なるほど」


ちょい悪令嬢「それに、第10話──ひいては、『ま○マギ』全編において、ほ○らちゃんがどんな心境だったのかを知るには、むしろ脚本の虚○さんに伺いたいところではないですか?」


メリーさん太「た、確かに」


ちょい悪令嬢「それに何と言っても、ループ系作品としても、『ま○マギ』第10話こそが、名作中の名作ですからね」


メリーさん太「……う〜ん、確かに、一人の少女の『心』を描いたという意味では、アニメ史上に残る超傑作だと思うけど、SFという意味では、『シ○タゲ』や『ハ○ヒ』はもちろん、『ひぐ○し』や『リゼ○』に比べても、少々弱いのでは?」


ちょい悪令嬢「『心』を描いているからこそ、いいのではないですか?」


メリーさん太「は?」




ちょい悪令嬢「やはりループ物と言えば、『すでに失った最愛の相手を、何とかして死の運命から救うこと』こそが『ウリ』だと思うのですよ! そう言った意味では、『ま○マギ』こそが至高で、助ける相手がブレまくる『シ○タゲ』が次点で、愛する人を救うためにむしろ自分のほうが死にまくる『リゼ○』がどうにか及第点で、旧アニメ版には基本的に『恋愛要素』が絡んでこなかった『ひぐ○し』はイマイチという、評価にならざるを得ないのですよ」




メリーさん太「おお、言われてみれば、まさにその通りじゃん⁉ やはりループ物は、『誰かの死』をやり直すものじゃ無いと、イマイチ感情移入できないよな!」


ちょい悪令嬢「そういう意味では、ほ○らちゃんのま○かちゃんに対する『想い』こそが、『ループ系アニメの極地』と言っても、過言では無いでしょう?」


メリーさん太「第10話を見ることによって初めて、実はあの主題歌は、そんなほ○らちゃんの心情を歌っていて、すべてはほ○らちゃんを主人公にした物語だったことが判明するという、大転換を遂げるんだしな」




ちょい悪令嬢「つまりですね、『ループとは、量子論や集合的無意識論に則れば、どんな仕組みで実行されているのか?』などと、ああだこうだ余計な考証すること自体、無粋の極みなのですよ。そこにどんな『想い』が秘められているのかを、汲み取ることができれば、それでいいのです!」




メリーさん太「──この【座談会】シリーズはおろか、本作の作者の全作品の全否定じゃねえか⁉」




ちょい悪令嬢「それが証拠に、あの超傑作ループ作品と讃えられた『ひぐ○しのなく頃に』さえ、今頃になって新たに始まったループの原因が、『人の想い』によるものであったかのように、大改変をかましてきたではありませんか?」




メリーさん太「……うっ、最終的結論はともかく、現時点では沙○子ちゃんの梨○ちゃまに対する、『愛憎の念』こそが、ループの原動力になったかのように描かれているよな」




ちょい悪令嬢「『クレイジーサトコレズ』と言った、新語も生まれたことですしね♫」


メリーさん太「……いや、それを流行らそうとしているのは、むしろ本作の作者だろうが⁉」




ちょい悪令嬢「──と言うわけですので、『人の想い』がどのように描かれているかこそが肝要なのであって、実際にループしているかどうかは、それ程重要では無いのです! 『進○撃の巨人』においても、ミ○サちゃんのエ○ン君への愛は、いくら当のエ○ン君が否定しようとも、絶対に本物ですので、何度エ○ン君から拒絶されようが、エ○ン君が死んでしまおうが、世界そのものをやり直してでも、絶対に思いを遂げることでしょう!」




メリーさん太「……え、『進○の巨人』て、そんな話だったっけ? それに、エ○ン君が、ミ○サちゃんの自分への想いを否定したって、何のことだ?」


ちょい悪令嬢「──それについては、次回以降に詳しく述べたいかと思います」


メリーさん太「今回は、こんな中途半端なところで、終わるつもりなのかよ⁉」




ちょい悪令嬢「仕方ないのですよ、実はこれも前回お伝えした、『ア○カーマン一族』ならではの特徴の一つなのですが、それについて語るには、本作の作者の別作品の『ヴァルプルギスの心臓』の、作成方針そのものをもつまびらかにしなくてはなりませんので、とても紙幅が足りないのです」




メリーさん太「……『ヴァルプルギスの心臓』の、作成方針、って?」




ちょい悪令嬢「『自分とは何者か?』、です」




メリーさん太「──あれ、今回の冒頭に戻っていない? てっきり、冗談だと思っていたのに⁉」




ちょい悪令嬢「『進○の巨人』においては、主人公を始め『ユ○ルの民』すべてが、自分が人類(正義)なのか巨人(悪)なのか、アイデンティティに苦悩していくことになりますが、『ヴァルプルギスの心臓』においては、『なろう系』の登場人物たちが、果たして自分は『日本人』なのか『異世界人』なのかという、メタ的命題において、苦悩してくことになっております」













メリーさん太「……何かすごいテーマをぶちかましてきたけど、こんな中途半端なところで終わるのは、本当は昨日からの疲労に耐え切れなくなったからじゃないのか?」




ちょい悪令嬢「──ぎくっ⁉」

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