第601話、わたくし、『600回転生した悪役令嬢』ですの♡【dieジェスト】

ちょい悪令嬢「──メリーさん、メリーさん、ご覧になられましたか⁉ 『ひぐ○しのなく頃に業』最新15話!」




メリーさん太「……う、うん。見るには、見たけど」




ちょい悪令嬢「おおっ、何と、ホンマものの『都市伝説』のメリーさんが! 『惨劇の具現』たるメリーさんが! 何と何と、思わず口ごもってしまうとは⁉ わかります、わかります、そのお気持ち!」




メリーさん太「ええと、本来ならここで、『今回は本作の【連載600回突破記念座談会】をやる予定だったのに、何を他人様の作品のことを語っているんだ⁉』とか何とかと、苦言を呈すべきところだろうけど、今回の『ひぐ○し』については、確かにあんたとしては、語らずにはおられないだろう。──むしろ、『語ってくれ』まであったりする」




ちょい悪令嬢「いやほんと、びっくりしました! いよいよ新たなるループ(計5回予定)が始まるかと思ったら、まさか『公式dieダイジェスト』の連続によって、一気に『──もうやめて! とっくに梨○ちゃまの残機はゼロよ⁉』状態になってしまうとは」


メリーさん太「──何だよ、『dieダイジェスト』って⁉ 確かに『言い得て妙』だけどな。それから『残機はゼロ』では無く、あと1回ループできたんじゃ無かったっけ?」


ちょい悪令嬢「いえいえ、もうここまで来たら、4回も5回も変わりないと思いますけど?」


メリーさん太「……ああ、うん。何せその『4人の発症者』自体が、この上なく『大問題』だったからな」




ちょい悪令嬢「『ネタバレ防止』のため詳しくは述べませんが、ここではせめて『お一人』についてのみ語らせてください! もうね、『ア○ネお母様』だけは、何としても語らないわけには参りません! 何せ本作の作者ときたら、現実では『処女厨』の極みのくせに、創作物においては、『人妻・未亡人・娼婦』キャラ推しですからね! ア○ネお母様が発症すること自体信じられない暴挙だと言うのに、実の娘たちを情け容赦なく殺していく際における、血まみれの妖艶なる笑顔ときたら! これですよ! これこそが、本物の『大人の女のエロス』と言うものです! まさか二次創作では無く公式によって、本作の作者のかねてよりの願望ユメを叶えていただけるとは⁉ 竜○士07先生、バンザーイ! アニメ制作スタッフの皆様、ブラボー♡♡♡」




メリーさん太「──ちょっ、少しは落ち着けって! ……まあ、作者の趣味からして、『ア○ネさん大好き♡』なのは知っていたし、まさかあれ程のはっちゃけぶりを見せるとは思わなかったし、それに何よりも、『狂気だからこそのエロス』であったことは同意だしで、興奮するのも無理は無いだろうよ」




ちょい悪令嬢「ほんとほんとほんとーに、本作の作者の目は確かでしたわ! 『ひぐ○し』最高! 間違いなくこれぞ『完全新作、まだ誰も知らない雛○沢へ』! 今期の『秋アニメ』と『冬アニメ』をすべてひっくるめての、文句なしの最高傑作ですわ! 誰かさんたちの情報操作に乗って、この『コロナ禍』の中で、『鬼○の刃』とか『呪術○戦』とかいった、なぜか芸能タレントたちがこぞって激推ししている超人気作wなんかに流されなくて、ほんとーに正解でしたわ!」




メリーさん太「『秋アニメ』だけでは無く、まだ始まったばかりの『冬アニメ』においても、最高傑作確定とは、持ち上げすぎじゃないのか⁉」




ちょい悪令嬢「だったら他に、対抗できる作品が、一つでもございます?」


メリーさん太「いや、一つどころか、いっぱいあるだろ⁉ そもそも『ひぐ○し業』が最高傑作だと言っているのは、あくまでも本作の作者の『個人的見解』だろうが⁉」


ちょい悪令嬢「いえ、他のどのような作品であろうが、けして太刀打ちできやしませんよ。──なぜなら、他の作品はすべて、『作品として成立している』のですから」


メリーさん太「……え? 『成立している』って。どんなディスりが飛び出すかと思えば、むしろ『誉め言葉』じゃん?」


ちょい悪令嬢「……そうじゃ無いでしょう? 『ちゃんと成立しているアニメ』なんて、どこが面白いのですか?」


メリーさん太「はあ?」




ちょい悪令嬢「真に革新的な超傑作アニメとは、作品として成立している必要は無く、むしろ『ぶち壊し』であるべきなのです!」




メリーさん太「ぶ、ぶち壊しこそが、超傑作アニメって、そんな馬鹿な⁉」


ちょい悪令嬢「……最後の最後に来て、それまでのストーリーをぶん投げた、『新世紀エヴ○ンゲリオン』元祖テレビ版の、第弐拾五話と第弐拾六話に、主要キャラを無慈悲にも殺し尽くして、挙げ句の果てには作品の世界観そのものすらもぶち壊しにした、旧劇場版の第25話と第26話」


メリーさん太「──うっ」


ちょい悪令嬢「既存の魔法少女作品の常識を完全に覆した、『ま○か☆マギカ』テレビ版本編に、ある意味その結末を否定したようなものである、新劇『叛○の物語』に、更にはせっかくの『魔女の存在自体を全次元から消し去った大団円』をぶち壊しにして、あまつさえ『最強の魔女の討伐』という本編の最大のテーマさえも、事もあろうに『暴力で解決する』という、絶対やってはいけないことをやってのけた、外伝の『マギアレ○ード』」


メリーさん太「──ううっ⁉」


ちょい悪令嬢「そして古くは、『自分を何かと助けてくれた主人公の少年を人質に取られても、けして屈しようとはしないメインヒロイン』が斬新だった『未来少年コ○ン』に、『自衛隊が新宿のど真ん中で戦車砲をぶちかまし』、『二年間も続いてきたTV版第二期のル○ン三世がニセモノだった』などと言った、驚愕のちゃぶ台返しをして見せてくれた『ド○ボーは平和を愛す』等々の、けしてスタンダードでは無く、何歳になっても『改革者』であられる、宮○駿御大の作品群」


メリーさん太「──うううっ⁉」


ちょい悪令嬢「このように、本作の作者が超傑作と認めている作品のことごとくが、文字通りにそれ以前のアニメ作品の常識をぶち壊してきた、『革新的』作品ばかりとなっております」


メリーさん太「……まあなあ、歴史に残るような超傑作って、これまでに無いぶっ飛んだ作品で無くては、そもそもインパクトが無いからなあ」




ちょい悪令嬢「そういう意味では、今回の『ひぐ○し業』最新第15話は、まさしく『合格』でしたわ! 何せこんな思い切った内容で作品を創ってしまえば、下手しなくても、これまでの熱心なファンたちを切り捨てることにもなりかねませんからね!」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「そりゃそうですよねえ、先ほど申しましたように、これまで絶対『実行犯』になるとは思えなかったア○ネお母様はもちろん、絶対に梨○ちゃまの味方になってくれて、登場するだけで必ず勝利できるという、作中きっての『URキャラ』である某人物が、まさかのまさかで『雛○沢症候群』を発症して、梨○ちゃまに襲いかかるなんて! これって『旧アニメ版』を始めとする、これまでの『ひぐ○し』シリーズの全否定であり、このたった一回の放映&配信だけで、『赤梨派』を始めとする数多くの古参のファンたちが、『視聴切り宣言』をすると言った有り様でございます!」




メリーさん太「ええっ⁉ それって、大丈夫なのか?」


ちょい悪令嬢「仕方ありませんよ、第15話で開幕『即堕ち2コマ』をぶちかました『彼』なんて、梨○ちゃまはもちろん、全視聴者にとっての『最後の希望』だったのであり、その『ひぐ○し』全シリーズにとっての『大前提』と言うか『お約束』と言うかを、こうもあっさりと覆したと言うことは、もはや原作者による公式の『裏切り行為』と言っても、過言ではありませんからね☆」


メリーさん太「裏切りって、そこまでかよ⁉ なのになぜ、本作の作者の評価は、むしろうなぎ登りなんだ? ひょっとしてあいつが古参のファンでは無く、『新規勢』だからか?」


ちょい悪令嬢「いえいえ、今回の『超展開』は、むしろ新規勢こそを根絶やしかねないほどですし」


メリーさん太「だったら、どうして⁉」




ちょい悪令嬢「原作の竜○士07先生の、『創作者としての覚悟』を、まざまざと見せつけられたからですよ」




メリーさん太「──‼」




ちょい悪令嬢「……『ひぐ○しを十年以上もずっと熱烈に応援してくれてきた、ファンの皆様』? 知るかよ、そんなもの! これまでに無い無茶苦茶面白い『新たなるひぐ○し』を創れるのなら、今現在存在しているすべてのファンを切り捨てようとも、別に構わないぜ! 『金儲け』? 『手抜きのリメイク商法』? 『パチマネー』? ふざけんな! 俺はいつでも、『最高のひぐ○し』を創りたいだけなんだ! 『過去の栄光』なんか知ったことか! ついてきたいやつだけ、ついてこい! おまえらだけに、『最高のひぐ○し』を見せてやるからよ! ──と言うのが、きっと先生のご本心では無いでしょうか?」




メリーさん太「……ああ……あ……あああ……」




ちょい悪令嬢「いやあ、これが噂の、『うみ○こ(ファン)みなごろし』ですかあ。まさか本当に『ひぐ○し』でも見られるとは。これはひょっとして、両作の『クロスオーバー』もあり得るかも♫」


メリーさん太「そ、そうか、竜○士07先生には、『前科』があったんだっけ! あの時も大半のファンが見切りをつけて、一斉に去って行ったんだよな」


ちょい悪令嬢「うむうむ、やはり竜○士07先生は、『本物』だったのですね!」


メリーさん太「本物って、一体何のことだよ? ここまで徹底的に、自分の作品をぶち壊してしまって!」




ちょい悪令嬢「『ぶち壊し』、だからこそですよ。──本作の作者自身、これまで散々申してきたではないですか? 本物の創作者というものは、それ以前の小説の常識なんかに囚われずに、『何でもアリ』を実行できる者のことだって」




メリーさん太「──うっ」




ちょい悪令嬢「やはり、本作の作者の目は確かでしたわね。竜○士07先生こそは、現在における数少ない『本物』であられるのですわ! 『真に面白い作品』を創るためには、過去の自分自身すら否定するなんて、そんなこと生半可な創作者には、けしてできやしないでしょう!」




メリーさん太「……まあ、今回の『業』シリーズは、放映前は、『単なるリメイク』とか、『声優陣が声豚のニーズに応えられない』とか、『単なるパチの材料作り』とか、ネガティブなことばかりを散々言われていたと言うのに、本作の作者はそんなこと一切気にせずに、完全な新規勢でありながら、何の躊躇も無く受け容れたのは、さすがとは思うけどね」


ちょい悪令嬢「あのへそ曲がりは、評判が悪ければ悪いほど、『……へえ、それほど注目を集めるなんて、むしろ面白そうじゃん?』とか言って、興味を持つところがありますからね。今回はそれがうまくハマったってことですよ」


メリーさん太「そうか、あいつ『エヴ○Q』に対しても、『大人気だった「破」の続きをキャンセルして、完全な新展開をして、何が悪いっつうんだよ? 面白ければそれでいいじゃん!』の一言で、全面的に受け容れたくらいだからな」


ちょい悪令嬢「それに何よりも、竜○士07先生としては、『パイオニアだからこその意地』を見せたかったと言うのも、あるんじゃないですかねえ」


メリーさん太「パイオニアって、何のだよ?」




ちょい悪令嬢「『ループ』作品、ですよ」




メリーさん太「あ」




ちょい悪令嬢「発表当時においては間違い無く、これまでに無いこれぞ『ループの決定版!』だと、自認されていたと思うのですが、まさしくその『ひぐ○し』の影響を受けたかのようにして、『ま○マギ』、『シ○タゲ』、『リゼ○』と、次々に傑作ループ作品が登場してきて、焦りとともに『悔しさ』を覚えたのではないでしょうかねえ」


メリーさん太「焦りはわかるけど、悔しさ、って……」


ちょい悪令嬢「自分こそが『パイオニア』であり『代表者』だと自負していたのに、次々にアニメ史を塗り替えかねない傑作が目白押しとなって、下手すると己自身でも『ひぐ○し』(主にアニメ版)が色あせて感じられて、このまま誰からも忘れられてしまうんじゃないかと、淋しく思ったりして」


メリーさん太「……あー」


ちょい悪令嬢「だからこそ今回、『パイオニアとしての意地』を見せようと、完全新作の『業』の制作に踏み切ったのだと思うのですよ」


メリーさん太「なるほど、本作の作者としては、『……その気持ち、同じ創作者として、わからないでも無いな』ってところか」


ちょい悪令嬢「──とにかく、竜○士07と言う『鬼才中の鬼才』の本気の完全新作といった、ものすっごいものに触れられる機会を与えられたと言うのに、それを変な偏見や先入観によって、自ら遠ざけてしまうなんて、馬鹿げているってことですよ」


メリーさん太「……確かに竜○士07先生は、非常に独特な才能と作風の持ち主であられるから、苦手にされている方はもちろん、もはや拒否反応レベルの『アンチ』どもも、かなり大勢抱えておられるのだろうなあ」




ちょい悪令嬢「これまた何度も何度も申し上げてきましたけど、『アンチ』とか『食わず嫌い』なんて、自分自身が損をするだけなのでございますわ。まずは何よりも、『楽しまなくちゃ』! 間違いなく『ひぐ○しのなく頃に業』は、これまでに無い超傑作ですし、今からでもけして遅くないので、是非ともご視聴なさってくださいませ♡」




メリーさん太「奇しくも本日は、『ア○マTV』様において、第1クール全13話を一気に無料配信くださったけど、未だご覧になっておられなかった方にとっては、『ひぐ○し初体験』の絶好の機会だったよな☆」




ちょい悪令嬢「もちろん本作の作者も、今回の『ひぐ○し』最新話を大いに見習って、型にはまった作品づくりばかりをすること無く、『ぶち壊し』の精神に則ってのチャレンジ精神こそを、尊んでいく所存でございます♫」




メリーさん太「……いやむしろ、ちゃんと自分の作品づくりに役立てていかなければ、本作自体がオリジナル作品では無く、単なる評論やエッセイになりかねないからな」

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