第589話、わたくし、(『月○』復活を記念して)新年一発目から、吸血鬼百合モノですの♡【解】

ちょい悪令嬢「──読者の皆様、明けましておめでとうございます! 前回の新春企画新作短編に引き続いて、今年最初の【座談会】をお送りいたします! 本年もどうぞよろしくお願いいたします♡」




メリーさん太「……いや、本作のメインヒロインであるあんたが、元日当日では無く、二日目にしてようやく初登場して、しかも本編では無く【座談会】の進行役をするってのは、どうなんだよ?」




ちょい悪令嬢「何を今更。昨年だってわたくしたちの登場回は、ほとんど全部と言っていいほど、【座談会】ばかりだったじゃないですか?」


メリーさん太「──それがおかしいと、言っているんだよ⁉ そんなんじゃ、本編が一向に進まないだろうが!」


ちょい悪令嬢「まあまあ、そのようにおっしゃらずに、今年こそは頑張りますから。──実は、前回の突発短編自体が、その『決意表明』でもあるのですよ?」


メリーさん太「決意表明って………………まさか、それってあの作品が、無駄にわざとらしいまでに、『百合展開』だったことじゃないだろうな?」


ちょい悪令嬢「それもあります」


メリーさん太「──あるのかよ⁉」


ちょい悪令嬢「そもそも『百合』は、本作における最も重要な『ファクター』の一つと言っても、過言ではありませんしね」


メリーさん太「……つまり本年は、原点に回帰して、『百合』を全面的に押し出していくという、『決意表明』であったと?」




ちょい悪令嬢「もちろん『百合』も推していきますが、何よりも『フィクションであることの再確認と、更なる飛躍』こそが、本年における最大のテーマなのです!」




メリーさん太「………………は? フィクションて、今更?」




ちょい悪令嬢「確かにWeb小説を始めとする創作物は、フィクションであるからこそ、『何物にも囚われない無限大の可能性』があって、無敵の魅力を誇っているのですが、その前提として、『あくまでもフィクションであること』をも、忘れて欲しくは無いのですよ」




メリーさん太「………………………は? ちょっと言っている意味がわからないのですけど?」


ちょい悪令嬢「ほら、前々回までの本作って、『同性愛』ならぬ同性愛『者』の方々に対して、かなり辛辣な内容だったじゃないですか?」


メリーさん太「──そう言えば、そうだった! てめえ、何をしれっと、『百合』作品なんか、新年一発目に公開しているんだ⁉ 完全に『言行不一致』だろうが!」




ちょい悪令嬢「だって、すべては『フィクション』、なのですから」




メリーさん太「………………………………へ?」




ちょい悪令嬢「前回も述べましたように、そもそも『確定的な同性愛者』なんてものが、『フィクション的な存在』に過ぎないのは言うまでも無いのと同様に、本作において『同性愛者を否定する』のようなことを言ったのも、所詮はフィクションに過ぎないと言うことですよ」




メリーさん太「え? え? それって一体、どういうこと?」




ちょい悪令嬢「本作における、今回の『同性愛者』全否定はもちろんのこと、某『シモ半島国家』や某『中つ国』等に対する、大々的なネガティブキャンペーンについては、あくまでもフィクションに過ぎないということですよ。何せ、先程からも申しているように、そもそも本作自体が、明確に同性愛を描いた『百合作品』なんだし、本作の作者自身に、大勢の『在日』の友人や知人がいるんだし、好きな格言が、毛沢東同志の『創造的な仕事を成し遂げるための三つの条件とは、若いこと、貧乏であること、無名であること』や、鄧小平同志の『白猫であれ黒猫であれ、鼠を捕るのが良い猫である』ですしね」




メリーさん太「ちょっ、ちょっと、今更それは無いだろう⁉ 創作者として、無責任じゃないのか?」




ちょい悪令嬢「そうですよ? すべては『創作フィクション』なのです。創作者が無責任で、何が悪いのですか?」




メリーさん太「──なっ⁉」




ちょい悪令嬢「そもそも本作の作者がいつ、ツイ○ター等のSNSにおいて、自分の意見おきもちを表明しましたか? あくまでも自作の作品内限定だったでしょ? それも『エッセイ』とかでは無く、完全に『娯楽作品エンターテインメント』なのであって、そこに書かれていることを真に受けた方がおられたとしても、『どうも、当方の作品を十分に楽しんでいただけようで、恐悦至極でございます☆』と言う以外無いではありませんか?」




メリーさん太「だったら、今まで本作で述べてきたことは、作者の本来の意見や思想では、まったく無かったと言うのか?」




ちょい悪令嬢「……あのですねえ、娯楽系作品の創作者であるからには、あくまでも『エンターテインメント性』で勝負しなければならないのですよ? 自分の意見や心情や主張なんて、『二の次』であるべきなのです」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「例えば、本作の作中作である『オキナワの「狼」少年』シリーズなんかが、いい例ですが、確かにあの作品は、『某黒人兵事件』や、それに対する沖縄の人々の感情を無視して、沖縄で『黒人擁護デモ』を画策した、『中つ国』配下の国際的スポーツ選手を始めとする『ナイ工作員』どもに対する、本作の作者自身の怒りに基づいて創られましたけど、別にガチガチのプロパガンダ作品なんかでは無く、異世界転生や軍艦擬人化少女等を絡めることで十分エンターテインメント性を確保しつつ、最終的に『何よりも大切なのは、日本人であるのか沖縄県人であるのかと言うことよりも、「少年」であることなのだ』という、個々の人間にとって何よりも大切な『真理』に到達すると言った、鮮やかなる幕切れで有終の美を飾っており、思想や主張にかかわらず、万人が楽しめる内容になっていたではないですか?」




メリーさん太「た、確かに……」




ちょい悪令嬢「これぞ、本作の作者が前々から主張してきた、『小説家なら、小説で語れよ!』、と言うことなのですよ」




メリーさん太「──おおっ、確かに『本質』のところでは、まったくブレちゃいねえ⁉」




ちょい悪令嬢「話を前回の作品に戻しますと、現実の『同性愛者問題』を始めとする、『歪んだ平等主義の押しつけ』は、吐き気がするほどの『害悪』に過ぎませんが、それに対してフィクションであれば、いくらでも『美しく理想的に』描くことが可能です。むしろ『同性愛』の素晴らしさを世間にアピールするのなら、フィクションのほうがふさわしく、多くの作品が広く受け容れられていくにつれて、巷における『同性愛者』に対する差別や偏見は、自然に解消されていくことでしょう」




メリーさん太「ああ、うん、女性向け同人誌に端を発した『BLブーム』のお陰で、(善いことか悪いことかは別にして)男性同士の同性愛に対しては、一昔前とは比較にならないまでに、世間的に『寛容』になったよな」




ちょい悪令嬢「そうなのです! フィクションこそが、インチキ平等主義者による矛盾ばかりの、日本の内側からの破壊活動『ナイ工作』なんかでは及びもつかない、『全国民の相互理解による、真の協調社会』を実現することができるのです! 別にそれは『共産主義の前段階の、つくられたエセ平等主義』なんかでは無く、『健全なる競争が推奨される、真に理想的な自由主義社会』であるべきなのです!」




メリーさん太「ああ、そうか! 『差別』の反対は、別に外国勢力の工作員によって仕組まれた『歪んだ平等主義の押しつけ』なんかでは無く、むしろみんなが等しく全力で競い合うことが許されて、誰もが勝利を掴むことのできる、真に自由な社会システムであるべきなんだ!」




ちょい悪令嬢「すでに大勢の外国籍の方々が、小説界や芸能界やスポーツ界や経済界等々で、大成功を収めている日本国こそは、世界有数の『差別を許さない国家』であり、真に理想的な社会システムの構築を成し遂げており、今更『LGBT』保護や『同性婚』や『夫婦別姓』の法制化などまったく必要としないのは、言うまでも無いことでしょう」




メリーさん太「そりゃそうだよな、そもそも憲法レベルで、ありとあらゆる差別行為を許さず、内心の自由が完全に保証されているんだ。現在『エセ平等主義者』どもが法制化を強行しようとしている事柄はすべて、現段階で達成されていると言えるよな」




ちょい悪令嬢「大前提として、小説家はもちろん、芸能人やスポーツ選手等の『畑違い』の方々が、政治的発言をするのが大間違いなのですけどね。本作の作者としても、別に作品の中に政治的思想を入れたいわけでは無いのですが、もしも入れるとしても、単なる批判や愚痴やプロパガンダにすること無く、ちゃんとエンターテインメントして、読者様に十分楽しんでいただけるものとするとともに、むしろ真に理想的な『同性愛』の在り方や『オキナワの少年』の生き様等々も、しっかりアピールしていくことさえも目指すべきかと思っております♡」




メリーさん太「……まあ、本作の作者自身が『力足らず』なこともあり、不十分な描写や誤解を招くところもあるかも知れないけどね。そこは本年の『努力目標』として、更に研鑽を積んでいくってことで、読者の皆様におかれましても、温かい目で見守っていただきたいかと存じます」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る