第573話、わたくし、『シグ○リ』の『英○機』の驚愕の事実に気づきましたの⁉

ちょい悪令嬢「──読者の皆様、こんにちは! 今回の【座談会】は、久し振りに本作の作者の『得意分野』をテーマに、これまで以上にやる気満々でお送りしたいかと思います!」




メリーさん太「……いや、そもそも【座談会】自体、いつまで続けるつもりなんだよ?」




ちょい悪令嬢「? それはもちろん、クリスマスまでですけど? 何でわたくしたちがこうして、年がら年中『ミニスカサンタコス』をしていると思っているのですか?」


メリーさん太「──それ、何の理由にもなっていないよね⁉ どうして挿絵のつかないWeb小説で、超絶美幼女が二人してミニスカサンタコスをし続けるという、無駄なサービスをやっているんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「ええと………………………………もはや、『惰性』とか?」


メリーさん太「惰性、って⁉」


ちょい悪令嬢「ま、まあ、いいじゃないですか、どんな格好をしていても」


メリーさん太「いいわけないだろ、何で悪役令嬢と都市伝説が二人揃って、ミニスカサンタコスなんかをしなければならないんだよ⁉」


ちょい悪令嬢「ミニスカサンタコスがご不満でしたら、どのような衣裳であればよろしいのでしょうか?」


メリーさん太「……そりゃあ、悪役令嬢のあんたは、いかにも豪奢なフリフリのドレス姿で、『捨てられた人形の都市伝説』であるあたしは、ボロボロになった古びたドレス姿って感じかな?」


ちょい悪令嬢「……むしろミニスカサンタコスなんかよりも、非日常的ですよね? そんな常識外れな格好をしているのに、挿絵がまったく無いなんて、そっちのほうが無駄なのではないですの?」


メリーさん太「──言われてみれば⁉」


ちょい悪令嬢「そう言うわけですので、いろいろなことに目をつむったまま、本日も【座談会】を進行して参りましょう!」


メリーさん太「……結局やるのかよ? それで、『本作の作者の得意分野』って、一体何のことなんだよ?」


ちょい悪令嬢「歴史的超傑作軍用機と、量子コンピュータ、ですわ」


メリーさん太「………………………………おい、それって、もしかして」




ちょい悪令嬢「ええ、『戦翼のシグ○ドリーヴァ』と『神様にな○た日』を見ていて、思いついたんですよ」




メリーさん太「よりによって、その二本かよ⁉」




ちょい悪令嬢「さあて、今期のアニメ作品における『ブービー賞』争いが、白熱して参りました!」




メリーさん太「──おやめなさい!」




ちょい悪令嬢「あはははは、勘違いしないでくださいね? わたくしは別にこの二作品に対して、『アンチ』というわけでは無いのですよ? それなりにちゃんと楽しんでいますしね」


メリーさん太「それにしては、これまでほとんど、話題に挙げなかったじゃないの?」


ちょい悪令嬢「前評判が良かった作品は、一応チェック入れているのですよ。……全話必ず見るとは限らず、見たり見なかったりしますけどね」


メリーさん太「前評判が良かった作品て…………そういえば、『アサ○トリリィ』は、どうしたんだ?」


ちょい悪令嬢「──ギクッ」


メリーさん太「……さては、途中で視聴を、放棄したんだな?」


ちょい悪令嬢「だ、だって、独占配信だから、その動画サイトと契約しないと見られないし。だからといって、テレビの深夜放送を毎週決められた時間に視聴するのは、かったるいしで、つい挫折してしまったのですよ」


メリーさん太「うう〜ん、そういうことなら仕方ないけど、だったら他のやつはどうなの? ほら、『アサ○リ』や『シグ○リ』と同系列というか、むしろ『元祖』というかの、『ス○パン』なんかは」




ちょい悪令嬢「あれは、駄目だ。一話で切った」




メリーさん太「──うおおおおおおおい⁉」




ちょい悪令嬢「もちろん、『食わず嫌い』とかじゃありませんよ? 『艦○れ』のろーち○んを初めとして、島田フミ○ネ先生のイラストは好きだから、この機会にアニメ版に初挑戦しようと、まずは第一話を視聴してみたら、冒頭部分で駄目だった…………つうか、あの作品における、『根本的な間違い』に気づいたのです!」




メリーさん太「……『ス○パン』の、根本的間違い、って?」




ちょい悪令嬢「実は第一話って、冒頭のいの一番から『ス○パン』ならではの、空戦シーンだったのですよ」


メリーさん太「う、うん」


ちょい悪令嬢「それも当然のごとく、『パ○ツ丸出し』でね」


メリーさん太「……あー、そうか。やっぱあれって、初めて見る人にとっては、ちょっとついていけないところが有るかもねえ」




ちょい悪令嬢「──ちがーう! そんな『似非フェミ』みたいな、イチャモンをつけたいわけでは無いのです!」




メリーさん太「へ?」




ちょい悪令嬢「問題はですね、『パ○ツ丸出し』だと言うのに、戦っているんですよ、あいつら! それもものすごい、真剣な顔をして!」


メリーさん太「……いや、戦うだろう、それこそがウィ○チの、使命なんだから」


ちょい悪令嬢「だから、何で『パ○ツ丸出し』なのに、真面目に戦っているんだよ⁉」


メリーさん太「そこがいいんじゃないの? ファンの萌えブ○どもも大歓喜だろうし」


ちょい悪令嬢「……それが、理解できないんですよ」


メリーさん太「『それ』って?」




ちょい悪令嬢「もちろん、ウィ○チたちに、『恥じらい』が、無いことです!」




メリーさん太「──‼(あたかも落雷の直撃を受けたかのように)」




ちょい悪令嬢「はあ? 『パ○ツじゃないから恥ずかしくないもん!』だと? 何言ってんじゃ、ボケッ! 『女の子が恥じらわないラッキースケベ』のどこに、価値モエがあるって言うんだよ⁉」




メリーさん太「……こ、こいつ、『ス○パン』を、全否定しやがった⁉」


ちょい悪令嬢「あら、わたくし何か、間違ったことを言ったかしら?」


メリーさん太「──うぐっ、た、確かに、萌えスケベに『恥じらい』は、必要不可欠だよな」


ちょい悪令嬢「でしょう?」


メリーさん太「うん、そう言われてみると、『ス○パン』の第一話の冒頭の空戦シーンが、『違和感バリバリ』に感じられてくるのは、不思議だよな」




ちょい悪令嬢「むしろそちらのほうが、『人間の生理』的に正常なのですよ。真面目な戦闘シーンに、単なる萌えどころか、『パ○ツ丸出し』サービスを組み込むなんて、一体どこの『企画モノAV』だよ? 悪いけど普通の感性を持っている人々を対象にするつもりなら、スケベにはスケベにふさわしいシチュエーションというものがあるだろうが?」




メリーさん太「──わかった! わかったから! もう『ス○パン』のこといいから、本題に入れよ! いやむしろ、お願いしますから、さっさと進行してください!」




ちょい悪令嬢「と言うわけで、まずは『戦翼のシグ○ドリーヴァ』についてです!」


メリーさん太「……『シグ○リ』における、驚愕の事実って、一体何のことなんだ? 『実はこの世界には、「北○神話」なんか存在しなかった』とか言った、『平成ガ○ラ』の二番煎じみたいな話じゃないだろうな?」


ちょい悪令嬢「嫌だなあ、違いますよお。そんな作品の根幹に関わることじゃ無くて、いわゆる『英○機』についての話なのです」


メリーさん太「英○機? 英○機に、驚愕の事実なんか、有ったっけ?」


ちょい悪令嬢「あはははは、少々オーバーに言っちゃいましたが、まあ、ちょっとした『法則性』に気づいたのですよ」


メリーさん太「英○機の、法則性、って……」


ちょい悪令嬢「メリーさんは、疑問に思われませんでした? 『……英○機って、一体どういった「基準」で、選定されているんだ?』って」


メリーさん太「う〜ん、そりゃあ、スタッフの『趣味』とか?」


ちょい悪令嬢「ええ、そう言うのも有るでしょうけど、それ以外にもちゃんと、『法則性』が有ったのですよ」


メリーさん太「だから、一体何なのよ、その『法則性』って⁉」




ちょい悪令嬢「普通は、気がつきませんよね? 一見しただけだと、むしろ『法則性』なんてまったく感じられませんし、何より日本のアニメ作品なのに零戦が無くて、むしろ『反骨精神』の代表的な機種である、He100とかHe219とかがあるので、よほどひねくれた嗜好に基づいているようにも思われますしね」




メリーさん太「Heハインケルの100と219と来たら、ドイツ空軍における『反ナチス』のシンボルのようなものだしな。マニアックはマニアックでも、相当へそ曲がりなチョイスだよね」


ちょい悪令嬢「──と、思うでしょ? しかしそうなると、Pー51が数機も選出されている理由が、わからなくなるんですよねえ」


メリーさん太「Pー51って、いわゆる『大正義アメリカ』の代表機種であり、正統派中の正統派じゃないか⁉」


ちょい悪令嬢「それでも、確かにこれには、一定の『法則性』が存在しているのですよ」


メリーさん太「へ? ドイツとイタリアとアメリカという、国籍自体がバラバラであるのみならず、後世の評価も対照的だというのに、『法則性』があるだと?」




ちょい悪令嬢「『記録保持機レコードホルダー』であることなんですよ、これらの機種における、『共通項』って」




メリーさん太「記録、保持機? 記録って、一体何の?」


ちょい悪令嬢「『速度』で、ございますわ♫」


メリーさん太「速度って、もしかして、『最高速度』かよ⁉」




ちょい悪令嬢「MC72は1933年および1934年の、He100は1938年の、Me109は1939年の、国際航空連盟『FAI』公式認定の、世界最高速度を達成した機体なのですよ」




メリーさん太「──ああっ、そういえば、そうだった! 本作の作者が所持しているMe262の解説本に、確かそういった記述があったよな⁉」


ちょい悪令嬢「イタリアの水上機に、ドイツの反ナチスの旗頭と、ナチスの申し子といったふうに、一見共通点がまったく無いように見えますけどね」


メリーさん太「MC72なんて、あんなでっかいフロートがついた水上機が、まさか二度も、世界最高速度をたたき出していたとは……」


ちょい悪令嬢「昔は水上機のほうが、速度レースでは有利だったそうですよ?」


メリーさん太「で、でも、Pー51はどうなんだよ? あれは第二次世界大戦中に開発されたんだから、ちんたら速度記録にチャレンジする暇なんか無かっただろうが?」


ちょい悪令嬢「Pー51は、戦後Fー51に名前を変えて、1979年にちゃんと速度記録を樹立していますよ」


メリーさん太「──戦後って、そんな馬鹿な⁉」


ちょい悪令嬢「おや、何が、『そんな馬鹿な』なんです?」




メリーさん太「世界大戦が終わってすぐに、世界的に『ジェット機』の時代が幕を開けたのに、何で『レシプロ機』であるPー51が、1979年に最高速度をマークすることができるんだよ⁉」




ちょい悪令嬢「何か知らないけど、あくまでも『レシプロ機における』、新記録だそうですよ?」




メリーさん太「はあ? ジェット機全盛時代において、レシプロ機限定の新記録って………………………………何だそりゃ?」


ちょい悪令嬢「アメリカを始めとする『戦勝国』としては、我慢ならなかったのですよ」


メリーさん太「我慢ならなかったって、一体何が?」




ちょい悪令嬢「もしもレシプロ機の記録を、大戦前において『打ち止め』だと言うことにしてしまうと、未来永劫Me109が記録レコードホルダーであり続けてしまうじゃないですか? ──戦勝国側としてはけして認めることができない、敗戦国であるナチスドイツの、代表的機種がね」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「そこでアメリカにおいては、軍と民間企業との総力を挙げて、造ったんですよ、第二次世界大戦中におけるアメリカ陸軍航空隊のシンボルであった、Pー51改めFー15の速度性特化の高馬力機をね。あはははは、おかしいったらありゃしない。ジェット機全盛時代において、レシプロ機の新記録を樹立したところで、F1レーシングカーの存在を完全に無視して、クラッシクカーだけでレースを行い優勝して、『我こそは世界一なのだ!』と、イキっているみたいなものじゃない? まあ、それもすべては、ナチスドイツの超先進的な航空技術に対する、払拭できないコンプレックスの為せる業なんでしょうねw」




メリーさん太「ああー、そもそもジェット機を最初に開発したのも、ナチスドイツの技術者だしなあ。……でもよう、グラディエーターMkⅡやキ44ーⅡ乙やF7Fとかの、他の英○機については、どうなのよ?」


ちょい悪令嬢「もちろん、この法則が適用されるのは、一部の機体に限られており、他にも何か法則性があるのかどうかは、与り知らないところでございます」


メリーさん太「まあ、今回このような法則性が見つかったってことは、確かに他にも何か有るかも知れないよな」




ちょい悪令嬢「それがわかっただけでも、十分な『収穫』でしょう。──おっと、いい加減字数がオーバーしてしまいましたので、『量子コンピュータ』については、また次の機会と言うことにいたしましょう♡」




メリーさん太「──毎度のことながら、計画性が無いよな、この作者って⁉」

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