第559話、わたくし、『ハ○ヒ』のSF考証を否定から入るのやめましたの♡(その1)
ちょい悪令嬢「──はい、『けして否定から入らない、「涼宮ハ○ヒの憂鬱」のSF的再考証』、第三回を始めますよ〜!」
メリーさん太「『けして否定から入らない』って…………今更だけど、当たり前と言えば、当たり前だよな? 特に、他人様の作品を考証しようとか、する場合においてはな!」
ちょい悪令嬢「とはいえ『否定的視点』も、創作物の考証には、必要不可欠なんですけどね」
メリーさん太「──だとしても、この作者の『ハ○ヒ考証』は、辛辣すぎるんだよ⁉ 特に公式二次創作の、『うちの病室にはハルヒがいっぱい♡』とか!」
ちょい悪令嬢「それはやはり、一世を風靡した先駆的作品だからこその、宿命なんじゃないですかあ?」
メリーさん太「……こ、こいつ、相手を褒め讃えることで、自分の『ディスり』を正当化しようとしてやがる」
ちょい悪令嬢「──おおっ⁉」
メリーさん太「な、何だ、突然奇声を発したりして、どうしたんだ⁉」
ちょい悪令嬢「いや、今この作品を作成しながら、アニメ版の『ハ○ヒ』を初視聴しているのですけどね、それこそ『ファーストエピソード』の『憂○』から」
メリーさん太「……本当に、初視聴だったのかよ? そのくせこうして『考証』をしたり、二次創作を創ったりしているんだから、ほんと、いい度胸だよな、本作の作者って。──それで、一体どうしたんだ?」
ちょい悪令嬢「──むちゃくちゃ、可愛いのですよ!」
メリーさん太「はあ?」
ちょい悪令嬢「妹さんですよ、『キ○ン君の妹』さん! アニメ版『ハ○ヒ』の妹さんを見るのは、正真正銘これが初めてなんですけど、何この子、むちゃくちゃ可愛いじゃん♡」
メリーさん太「──いいから、少しは落ち着いて、よだれを拭け! おまえ今、アブナイ誘拐犯みたいな顔をしているぞ⁉」
ちょい悪令嬢「おっと、失礼。……しかし、意外なところに、意外なロリアニメキャラが、隠されていたものですなあ。ニパー(セント)♡」
メリーさん太「別に隠されたりしてないよ! 何せ超人気アニメ作品だからな⁉ 本作の作者が、流行に疎いだけだろ⁉」
ちょい悪令嬢「いえいえ、熱烈なる『原作派』であるだけですよ」
メリーさん太「よく言うよ、白々しい! いいからとっとと、本題に入れ!」
ちょい悪令嬢「はいはいw ──ていうか、実は今回のテーマこそがまさしく、『原作版「ハ○ヒ」に対するこれまでの否定見解を、全撤回する!』、だったりするわけなのですよ!」
メリーさん太「……これまでの、否定見解、て?」
ちょい悪令嬢「何よりも、『質量保存の法則への叛乱』問題、ですよ」
メリーさん太「ああ、結局、それか」
ちょい悪令嬢「具体的に言えば、現実世界における『物理的な』異能バトルと、『物理的な』タイムトラベルに、『物理的な』異世界転移──てな感じになります」
メリーさん太「え、でも、それって……」
ちょい悪令嬢「そうなのです! 本作の作者の某『軍艦擬人化少女』作品にて、すでにすべて解決済みなのですよ!」
メリーさん太「そりゃあ、軍艦擬人化少女が物理的に異世界転移して、ドラゴンや魔王相手に物理的に異能バトルしてるんだからな。本作の作者自身としては、今までの持論を覆してでも、論理的ベースをしっかりと構築しなければ、話にならないだろうよ」
ちょい悪令嬢「そのお陰で、今や本作の作者の作品においては、異能バトルや物理的な異世界転移についても、物理学の根本原理である量子論等によって、しっかりと論理づけられていて、どこに出しても恥ずかしくないものとなっている次第でして、ほんと、『軍艦擬人化少女』様々ですよ♫」
メリーさん太「……それで、肝心の『ハ○ヒのSF的考証』については、具体的にどこら辺について再検証するつもりなんだ」
ちょい悪令嬢「まずは何と言っても、長○さんと朝○さんとの、『異能バトル』でございます」
メリーさん太「おっ、やはりそれか」
ちょい悪令嬢「別に『ハ○ヒ』に限らず、本作の作者においては、物理的な異能バトルの類いは、すべて否定していましたしね」
メリーさん太「とはいえ、何も無い空間に軍艦の主砲を出現させて、無限に供給される砲弾を連発して、異世界中を破壊し尽くしてしまうといった、『軍艦擬人化少女の転生
ちょい悪令嬢「もちろんそのための、『集合的無意識とのアクセス』方式なのですよ!」
メリーさん太「──またしても、それか⁉」
ちょい悪令嬢「ていうか、『長○さんと朝○さんの異能バトル』シーンて、モロそのまんまだったと思いません?」
メリーさん太「い、言われてみれば……」
ちょい悪令嬢「具体的には、朝○さんが学校の教室を自分の情報操作領域にして好き放題にできたのは、そのエリア限定で集合的無意識とのアクセス権を掌握して、教室内のすべての物質の形態情報を思うがままに改変して、完全なる密室にしたり、机や椅子を武器にしたりしていたわけだけど、それに対して長○さんのほうは、彼女よりも更に
メリーさん太「ほんと、アニメの内容、そっくりそのままだな⁉」
ちょい悪令嬢「つまり、同じような埒外極まる宇宙人同士の異能バトルであろうと、『集合的無意識とのアクセス権のレベルの差異』で、すべてが説明がつくってわけであり、原作版の『涼宮ハ○ヒの憂鬱』は、集合的無意識論や量子論的にも、完璧に正しかったってことですわ」
メリーさん太「……と言うことは、もしかして、長○さんや朝○さんの親玉である、『情報統○思念体』って」
ちょい悪令嬢「集合的無意識そのものか、それに対する『オールフリーのアクセス権』を有する、『最上位の
メリーさん太「一応世界の内側にいて、『天蓋○域』のような競合者もいることだし、『すべての世界の外側に存在している本物の神様』というわけでは無いだろうが、集合的無意識同然の存在であるのは、間違い無いよな」
ちょい悪令嬢「こうして『ハ○ヒ』ならではのSF的ギミックを、本作の作者ならではの量子論や集合的無意識論に当て嵌めてみると、いろいろと興味深いとは思われません?」
メリーさん太「他にはどういった、『再考証』をするつもりなんだ?」
ちょい悪令嬢「例えば、『笹の葉ラプ○ディ』における、一定の領域限定の『時間凍結』なんて、どうでしょう?」
メリーさん太「──ああ、あれか⁉ あれって原作を最初に読んだ時には、本作の作者も大いに頭を悩ませていたけど、ついに論理づけに成功したのか⁉」
ちょい悪令嬢「先ほどの例と同じことですよ、かなり『上位のアクセス権』を与えられている長○さんなら、自分の住んでいるマンションの一室の情報操作なんてお茶の子さいさいなので、あの和室においては、キ○ンくんや朝○奈さんをもひっくるめて、一時的に集合的無意識とのアクセスを完全に遮断してしまって、文字通り三年間『凍結』したままにしておいたってだけの話ですよ」
メリーさん太「集合的無意識とのアクセスを完全に遮断て、そんなことをしたら──」
ちょい悪令嬢「そうです、すべての物質は己自身の『カタチ』を失い、
メリーさん太「……つまり、あたかもコールドスリープするかのように、『停止』状態になっていたのでは無く、いわゆる原始的な『生命のスープ』みたいになっていたのかよ?」
ちょい悪令嬢「どう考えても、一部分の領域だけ時間を止めるなんて、できっこありませんし、かといってSF小説的にお馴染みの『コールドスリープによる擬似的なタイムトラベル』なんかだと、身体的に障害が生じる可能性が高いですしね」
メリーさん太「集合的無意識とのアクセスの仕方によって、物質の変化を停止させることはできないのか?」
ちょい悪令嬢「その『経年変化の停止』の方法が、わからないのですよ。部屋そのものや家具等は、『劣化』していかなければおかしいし、人間等の有機物なら、『成長』や『老化』をしていかなければおかしいし、むしろそれを止める方法があるのなら、女性として是非ともご教授いただきたいほどですわ☆」
メリーさん太「……なるほど、物質をその姿のままで完全に保存し続けることは不可能だけど、そもそもあらゆる物体の原初の状態である『ショゴス』になりさえすれば、成長も老化もしなくなるってわけか」
ちょい悪令嬢「極論すれば、成長や老化も、集合的無意識からダウンロードされている『経年変化情報』に基づいて行われているという、見方もできるのですからね。物質を完全に『停止状態』にするのなら、集合的無意識とは完全に遮断状態にして、形態そのものを失わせる方法が、一番ふさわしいのですよ」
メリーさん太「ショゴスだったら、三年間そのままにしておいても、集合的無意識とアクセスさえしなければ、『どのような変化』もあり得ないし、三年経った時点で、三年前の形態情報をインストールすれば、三年前の姿そのまんまに戻れるので、結果的には『三年間ずっと停止状態だった』ことになるよな」
ちょい悪令嬢「そして何よりも、キ○ンくんや朝○奈さん本人にとっては、肉体的にも精神的にも、三年間を一気に経過したことになり、実質上『三年後の未来へのタイムトラベル』が実現するわけなのですわ」
メリーさん太「……すげえ、本作の作者自身、あれ程悩み続けていた論理づけが、あっさりと解決してしまったじゃないか?」
ちょい悪令嬢「それだけ、『集合的無意識とのアクセス』方式は、万能だと言うことですよ! この調子でどんどんと、『ハ○ヒ』の原作版やアニメ版を再考証して参りますので、乞うご期待♡」
メリーさん太「──まだ、やるつもりなのかよ⁉」
ちょい悪令嬢「そりゃあ、本題の『物理的なタイムトラベルの実現』が控えてますからね、むしろこれからが本番ですよ!」
メリーさん太「ついにか? 今まで完全に否定していたくせに、一体どんな『手のひら返し』をするつもりなんだ⁉」
ちょい悪令嬢「──ていうか、これって、すでに『異世界転移』を実行している本作の作者としては、今更なんですけどね」
メリーさん太「おいっ、来週の
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