第523話、わたくし、『ひぐ○し』の『ループ』は、ゲームの選択肢のメタファだと思いますの。(前編)

ちょい悪令嬢「──ハーイ、昨日10月16日が、『とお×いろ』の日──すなわち、『灯○ちゃん×い○はお姉様』カップリング推しの日であることを、すっかり失念していた、『マギ○コ』ファン失格の、アルテミス=ツクヨミ=セレルーナでございまーす♡」




メリーさん太「……灯○ちゃんのほうが『攻め』なのかよ、何だか業が深そうな推し勢だな」




ちょい悪令嬢「そして、『業』と言えばもちろん、『ひぐ○しのなく頃に』! 前回の後書きでお知らせしましたように、何と昨日まで旧アニメ版第一期全26話が、『ア○マTV』様で一挙無料配信されていたのですが、皆様、ちゃんとご覧になりましたか?」




メリーさん太「現在絶賛放映&配信中の『業』が、単なる旧作のリメイクなんかでは無く、完全新作の『続編』であることが判明した矢先に、旧作の復習として、非常にグッドタイミングでしたね!」


ちょい悪令嬢「ネット上の各スレを見るに、久方振りに『考察厨のアニオタ勢』が活況を呈しているようで、誠に結構なことですわ。──もちろん、本作も負けてはおられませんよ!」


メリーさん太「……負けてはおられないって、何をするつもりよ?」




ちょい悪令嬢「もちろん、予定を変更して、今回は『ひぐ○しのなく頃に』旧作第一期について、徹底的に考察いたしたいかと思います!」




メリーさん太「はあ? あんだけ前々から予告していた『三角諸島、暁の大決戦』を、結局またしても延期するのかよ⁉」


ちょい悪令嬢「何と言っても、『ひぐ○しのなく頃に』アニメ版第一期を、本格的に全話通して見たのは初めてですからね。そりゃあ、本作の作者としても、語りたいことがごまんとあるでしょう♫」




メリーさん太「………………………………は?」




ちょい悪令嬢「あれ、どうしたのです、メリーさん?」


メリーさん太「──初めて全話通して見たって、またしても、このパターンかよ⁉」


ちょい悪令嬢「いやだ、この作者にとっては、今更な話ではないですか? 本作の最近の傾向から、読者の皆様はすっかり誤解なさっているかと思われますけど、この作者って、『ま○マギ』等の超有名作品すらも含めて、これまでアニメ作品に関しては、ほとんど視聴してこなかったんですよ?」


メリーさん太「……ほんと、何なの、この作者って。何で一度も見たことの無い作品について、いかにも知ったかぶりな顔をして、語ることができるわけ? 特に『ひぐ○し』に関しては、本作の第518話と第519話との二回にわたって、本格的にさんざん語り尽くしていたくせに」


ちょい悪令嬢「もしかしたらWeb小説作成よりも、アニメ系まとめサイトの管理人とかのほうが、性に合っていたりしてね♡ あはははは」


メリーさん太「──笑えねえよ⁉ それにその言い方だと、まとめサイトの管理人の皆様が、ろくにアニメを見ていないくせに、アニメ作品のまとめをやっているみたいじゃないか!」




ちょい悪令嬢「……え、違うのですか?」




メリーさん太「──てめえええええええええええええっ⁉」




ちょい悪令嬢「じょ、冗談ですってば、おほほほほほほ。これ以上無駄口を叩いていると、本気でメリーさんにぶん殴られそうですので、とっとと本題に入ることにいたしましょう☆」


メリーさん太「……まあ、確かに、新作『業』のほうも、第3話が公開されたことによって、間違い無く『新規オリジナルストーリー』であることが確定して、現在ネット上では久方振りに、アニメ界上げての『考察祭り』となっているようではあるがな」


ちょい悪令嬢「中でも『5ち○んねる』においては、『ひぐ○しのなく頃に業 お持ち帰り』と言うタイトルで、すでに11スレも立っていますからねえ」


メリーさん太「やはりみんな、『考察』に飢えていたんだなあ……」


ちょい悪令嬢「何せ、考察アニメの代表格である『エヴ○』の新劇場版が、軒並み『アレ』ですものねえ…………特に、『Q』とかw」


メリーさん太「こらっ、どさくさに紛れて、別の作品をディスるなよ⁉ それに本作の作者は、『Q』の擁護派じゃ無かったのか?」


ちょい悪令嬢「作者の個人的意見はともかく、『Q』が大多数の考察派から不評だったのは、確かではないですか?」


メリーさん太「ぐっ…………だったらとっとと、『ひぐ○し』旧作第一期に対する個人的意見とやらを、聞かせてもらおうじゃないか⁉」




ちょい悪令嬢「まあ、『エヴ○』や『ま○マギ』みたいな、超絶革新的でありながらも、その絶大なる人気により普遍的な作品ともなれたのに対して、内容の苛烈さのインパクトにより、あくまでも『一時代を築いた』作品て感じかな? かな?」




メリーさん太「──なぜ、『かな』を、二回も言ったし⁉」


ちょい悪令嬢「それは、『お約束』と、言うことでw」


メリーさん太「……ほんとだ、間違いなくこのノリは、今回初めて『ひぐ○し』シリーズに触れた、『初見勢』だわ」


ちょい悪令嬢「『はにゅう〜☆』」


メリーさん太「そんな、ネタバレそのものの、口癖なんか無い! ……いや、無かったよね? なんか、梨○ちゃまあたりが、同じようなことを言っていたような気もするから、自信が無くなってきた(何せ、初見勢ですし♡)」


ちょい悪令嬢「ネタバレと言えば…………ぷぷぷ、実はシリーズ全編の『黒幕』である『オヤ○ロさま』が、宇○人であった場合の話なんですけどね」


メリーさん太「……ああ、あれには完全に騙されたな。旧作第二期の『解』において唯一無料公開されている、第1話だけを見ると、いかにも『オヤ○ロさま』が宇○人であるかのような、誤解ミスリードを植え付けられるんだよな」


ちょい悪令嬢「それが何と、今回の『業』の第2話冒頭で、完全に否定されてしまいましたよね」


メリーさん太「……う〜ん、確かに『全編の仕掛け人』である『彼女』は、『パラ○ルワールドの住人』て感じだけど、『全村民にとっての御先祖様』という意味では、『宇○人説』は、まだまだ捨てきれないんじゃないのか?」


ちょい悪令嬢「だとすると、更に問題になってくるのですが、やはり今期においてアニメ化された某『百合作品』において、何と『ヤ○ロ』という名のキャラクターが、よりによって『宇○服』を着て現れるのですよw」


メリーさん太「──ああ、あれか、『電○女』と、世界観が繋がっているやつ!」


ちょい悪令嬢「すごい偶然も、あったものですよねえ」


メリーさん太「ほんとに偶然か? あの入○人間先生なら、わざとやっているかもよ?」


ちょい悪令嬢「いくら入○先生でも、そこまで無粋なことはやられないでしょう」


メリーさん太「わからんぞお? たぶん先生なら、講○社BOXとか、読んでいたはずだし」


ちょい悪令嬢「それは頷けますが、かといって、自作内において、他人様の作品のネタばらしなんて、普通はやらないでしょう? 、ね☆」




メリーさん太「またしても、何で二回も言ったし? …………まあ、このネタをこれ以上追求すると、ヤバい気がするから、ここら辺にしておこう。──で? 『ひぐ○し』に対する全体的な印象が、『一時代を築いたインパクト性』であるならば、『普遍性を獲得した革新的作品』である、『エヴ○』や『ま○マギ』よりも、幾分かは劣っていることになるわけなの?」




ちょい悪令嬢「うふふふふ、それがそうとも言えないんですよ。何せ『インパクト勝負』の作品であれば、何度でもインパクトを与えることによって、時代性を超えることすらもできるのですからね」




メリーさん太「……いや、そのインパクトが有効なのも、『時代性』を反映しているからであって、昔流行った作品が、当時と同じやり方をしているだけでは、現代でも受けるとは限らないだろうが?」


ちょい悪令嬢「『同じやり方』、ならね? しかし、『ひぐ○し』のようなタイプの作品は、その限りでは無いのですよ。──実はそれを実践しようとしているのが、まさに現行の『業』だったりするのです」


メリーさん太「……『ひぐ○し』のようなタイプの作品、て」




ちょい悪令嬢「ズバリ、『ループ作品』、ですわ」




メリーさん太「……あ」




ちょい悪令嬢「ループ作品の強みは何と言っても、時代性が問題と言うのなら、まさしくその時代性に合わせて、臨機応変に作り直せるところなのですよ。そもそも『ひぐ○し』という作品独特の『面白さ』が変わらなければ、時代性なんて、それほど問題ではありませんしね。むしろ本作の作者のような、『初見勢』のほうが楽しめるんじゃないですか? ──それに『大前提』として、『ひぐ○し』という作品は、1980年代の田舎の村を舞台にしているので、最初から『時代性』なんて、そんなに重要では無かったんですよ」


メリーさん太「そ、そうだ、そうだった!」




ちょい悪令嬢「となると、今回『新生ひぐ○し』が目指しているのは、何かと申せば、ループ系における元祖的存在ゆえに、『これぞループ作品の決定版』を見せつけることかと、思われるのですよ」




メリーさん太「ループ作品の、決定版、ですってえ⁉」




ちょい悪令嬢「ほら、『ひぐ○し』初放映からこっち、『An○ther』とかのフォロワー作品はもちろん、『ま○マギ』や『シ○タゲ』に、最近では『リゼ○』のような、いわゆる『ループ系』の傑作が、いくつも生み出されてきたではありませんか? やはり元祖的存在としては、それらの作品の功績を認めつつも、創作者ならではの『負けん気』を起こして、新作作成に乗り出すことにしたんじゃないかな? かな?」




メリーさん太「なるほど、確かに本来なら『元祖作品』て、自分が後追いフォローされるばかりで、陳腐化していく運命だけど、『ループ』作品であれば、『新しい周回(『ひぐ○し』で言うところの『カ○ラ』)』という形で、いくらでも新作を作成できるわけだ」


ちょい悪令嬢「──ていうか、元々『ひぐ○し』においては、最初からやっていることに過ぎないのですけどね」


メリーさん太「……最初から、って?」




ちょい悪令嬢「だって、アニメ旧作第一期から、ある意味複数のルートの集合体だったじゃないですか? それが第二期の『解』やOVAを経て『大団円』に至るまで、ループを重ねるごとに『改善』されていったのだから、今回の完全新作である『業』も、その一環に過ぎないとも言えるでしょう?」




メリーさん太「──ッ」




ちょい悪令嬢「言うなれば、元々『同人ゲーム』であった『ひぐ○し』シリーズは、ゲームの選択肢ごとの別シナリオを、ループごとの並行世界カ○ラとして描くと言った、『メタSF』としての側面もあったわけなのですよ」




(※以下後編に続く)







ちょい悪令嬢「──ここで、緊急情報が舞い込んで参りました!」




メリーさん太「何と昨日までの『ひぐ○しのなく頃に』旧アニメ版第一期全26話特別配信に引き続いて、本日より『ア○マTV』様にて、旧アニメ版第二期『解』全24話の、一挙無料配信が始まりました!」




ちょい悪令嬢「基本的設定については、昨日までの第一期を見ていれば十分ですが、作品の世界観に関する謎の解明を一日も早くお知りになりたい方は、本日から一週間限定の今回の特別配信を、是非ともお見逃しなく!」




メリーさん太「ただしその場合、現在絶賛放映&配信中の新シリーズである『業』についての、重大なる『ネタバレ』も含まれることになりますので、そこら辺のところは何卒『自己責任』と言うことで、よろしくお願いいたします」

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