第516話、わたくし、ワルキューレ(戦乙女)なのは、オリジナル設定のはずですの⁉【補足】
ちょい悪令嬢「──はい、今回は本来なら、『鹿目ま○かちゃんのお誕生日』と『新世紀エヴ○ンゲリオン放送開始25周年記念』に対して、お祝い申し上げることを主眼にした【特別座談会】を開催するつもりでしたが、急遽予定を変更して、前回の『わたくし、ワルキューレ(戦乙女)なのは、オリジナル設定のはずですの⁉』について、【補足説明】を行いたいかと存じますので、どうぞよろしくお願いいたします」
メリーさん太「え? 前回って、結構字数をたっぷりと使って、十分に語っていたんじゃ無いの? これ以上何か、言及すべき事があるわけ?」
ちょい悪令嬢「それがですね、前回の分をネットに上げた後で、『戦翼のシグル○リーヴァ』の第1話(1時間拡大版)を、初めて見たわけなんですけど」
メリーさん太「──また、このパターンかよ⁉」
ちょい悪令嬢「……いきなり何ですか、メリーさん?」
メリーさん太「いきなりも何も、あんた【座談会】で取り上げるなら、ちゃんと先にその作品を見ておかないと、失礼でしょうが⁉ ──ていうか、その時点じゃ内容を見ていなかったくせに、前回は一体何を語ったわけなのよ⁉」
ちょい悪令嬢「は? 前回は【座談会】ではありませんでしたし、そもそも一方的に本作において、『ワルキューレ』という名称を、どのような経緯で採用したかを、説明しただけですので、別に『戦翼のシグル○リーヴァ』自体の内容に触れる必要は無かったのですが?」
メリーさん太「………………………………え、あ、ああ、そうなの?」
ちょい悪令嬢「そうですよ?」
メリーさん太「……前回は別に、『戦翼のシグル○リーヴァ』の内容には、具体的に触れなかったんだ」
ちょい悪令嬢「ええ」
メリーさん太「で、でも、やはり話のネタにするなら、一応内容を確認するのがエチケットでは──」
ちょい悪令嬢「だから、本格的に内容に言及する予定の、今回の分を執筆する前に、ちゃんと視聴したのではありませんか?」
メリーさん太「…………」
ちょい悪令嬢「もう、よろしいでしょうか? さっさと本題に入りたいんですけど?」
メリーさん太「何だか納得がいかないけど、これ以上ごねても仕方ない。──それで、『補足』って一体、何をやるのよ」
ちょい悪令嬢「──ちょっとメリーさん、そんなことよりもまずは、視聴したばかりの『戦翼のシグル○リーヴァ』の感想を述べるほうが、先でしょうが? あなた、先ほどのご発言と、完全に矛盾していますわよ?」
メリーさん太「あ、はい、そうですね。大変申し訳ございませんでした………では、ご感想のほうを、どうぞ(いかにも面目無さそうに、おずおずと)」
ちょい悪令嬢「何と言っても、『少女たちの友情の始まりの物語』としては、非常に良かったですね。天才的空戦センスを持ちながらも、『規格外』過ぎてむしろ周囲に引け目を感じていた少女が、新しい任地に転属するんですけど、何とそこは元々『規格外』の少女たちのふきだまりで、お互いに『迷惑のかけ通し』となり、むしろ何の気兼ねなく活き活きと活躍していけるようになるという、『逆転の発想』的なストーリーで、これからの少女たち同士の『化学反応』の行く末が、非常に楽しみになりました」
メリーさん太「ほうほう、『ひぐ○し』や『ス○パン』等の、超名作のリメイク揃いの今季においても、結構な『有望株』と言うことですな。──それで、どうしてそのような優れた作品に対して、わざわざ今回『補足』の必要が生じたわけでしょう?」
ちょい悪令嬢「……それが、肝心な、『空戦シーン』のほうがねえ」
メリーさん太「おや、何かお気に召さないことでも?」
ちょい悪令嬢「ていうか、どうやら今回は『人間ドラマ』重視だったようで、『空戦シーン』には、それほど重きが置かれていなかったんですよ」
メリーさん太「作品的には、『空戦シーン』こそが、『ウリ』でしょうに」
ちょい悪令嬢「別に、作画や尺の長さに問題があったとかでは無く、ちゃんと力が入っていたとは思うのですが、何よりも『説明不足』だったのです」
メリーさん太「説明不足、って?」
ちょい悪令嬢「『ワルキューレ』という選ばれた少女たちだけがパイロットになれる、レシプロ機である『英○機』のみが、謎の超常的な敵を倒せると言うのなら、何らかの『魔力』的なものが戦闘中に発揮されているはずなのですが、例のいきなり飛行機に鳥の翼の生えるシーン以外には、その手の描写がほとんど無かったのですよ」
メリーさん太「え? だったらどうして、複葉機なんかで、最新鋭ジェット機や空対空ミサイルとかがまったく歯が立たない敵を、倒すことができるわけ?」
ちょい悪令嬢「実際に作品を見た範囲では、指揮体制や作戦行動が的確だったり、使用した武器が何か特殊な物のようで、敵に対しててきめんに効果的であったり──といった感じでした」
メリーさん太「──魔法、全然必要無いじゃん⁉」
ちょい悪令嬢「……う〜ん、場合によっては、魔法なんかは別に必要としておらず、ただ単に英○機に『適性』のある少女が選ばれているだけなのか、あるいは今回は『人間ドラマ』優先に行っておいて、ヒロインや英○機を始めとする世界観の説明は、第2話以降に徐々に行っていく予定なのかも」
メリーさん太「ああ、まあ、そうでしょうね。──それで、何が問題なの?」
ちょい悪令嬢「実は今回の『補足』と言うのは、前回あまり語らなかった、『同じ魔法少女系ヒロインによる空戦だけど、実質的にはこんなに違いがあるんだぞ!』と言った路線で、詳しく述べていこうと思ったのですが、肝心の『戦翼のシグル○リーヴァ』さんのほうについて、ほとんど把握できなったといった次第でして」
メリーさん太「……あー、それじゃ、困るわね。どうするのよ、一体?」
ちょい悪令嬢「一応こちらにおける『独自性』だけを、先に述べておこうかと」
メリーさん太「いいんじゃないの、それで? 本作の作者の『独創的発想』からしたら、ほとんど被ることは無いだろうし、たとえ万一被ったとしても、先に公表しておけば、『模倣』の誹りを受けることは無くなるしね」
ちょい悪令嬢「本作における、
メリーさん太「いわゆる、『
ちょい悪令嬢「はい、原則的に空を飛ぶ場合には飛行機械を利用するわけですが、様々な技術的制約により21世紀の日本でも実現できていない超ハイテク技術を、魔法の力で補って実用化して、何とファンタジーワールドにおいてこそ、超科学的な軍用機を実現するという、『逆転の発想』を存分に発揮しているのです」
メリーさん太「具体的な例を挙げると、あなたたち『魔法令嬢、ちょい悪シスターズ』のメンバーが乗機にしている、『
ちょい悪令嬢「本来ラムジェットは、ジェットエンジンとしての高性能化と効率化とを追求した結果、極論すれば『ただの筒』のようなものとなっておりますので、最初から時速400キロメートル以上の速度で飛行しながら、エンジンに空気を取り入れないと作動しないし、更には稼働中においても、飛行し続けることによってどんどん過熱していくエンジンを、どのようにして冷却するかが問題となっており、いまだ実用段階に至っておりませんが、これに対して、『風魔法』を使うことによって、地上で停止中のラムジェットエンジンに、時速400キロメートル以上の風速の空気を吹き込むことで、起動させることができるし、空中を飛行時においても、『冷却魔法』を使うことによって、常にエンジンが過剰に熱するのを防ぐことで、快適な飛行を実現することができるのです」
メリーさん太「その結果、現代日本における最新鋭のジェット戦闘機よりも、高速かつ燃費のいいスーパー軍用機が、何と剣と魔法のファンタジーワールドの大空を、我が物顔で飛び回ることになるってわけか」
ちょい悪令嬢「そもそも、魔法の力だけで空を飛ぼうなんて、非効率過ぎるのですよ。どう考えても空を飛べる重量や肉体構成をしていない巨大なドラゴンはもちろん、魔女が箒で飛ぶことですら、物理的なエネルギーに換算すれば、どれだけ魔法を無駄に使っていることやら。それよりも基本的には物理的な飛行機械を使用しながら、あくまでも補助的に魔法を使うことで、超科学的な軍用機を実現したほうが、よほど効率的とは思いません?」
メリーさん太「今回の件で言えば、わざわざ複葉機を無理やり最新鋭のジェットよりも高性能化するくらいなら、むしろ最新鋭のジェット機に魔法をかけて、スーパージェット機にしたほうが、当然効果抜群のはずだってことか」
ちょい悪令嬢「常識的に考えたら、そうなるはずなんですけど。どうしてわざわざ複葉機なんて、使うのでしょうね」
メリーさん太「まあ、それに関しては、『人の思い入れ』によって、『英○機』としての性能が違ってくるそうだから、ちゃんと各種設定が明らかになるまでは、何とも言えないんじゃないの?」
ちょい悪令嬢「そうですね、別に他人様の作品を批判することが目的では無く、あくまでも『彼我の違い』を明確にすればいいので、今回はここまでとしておきましょう」
メリーさん太「それでいいと思うわ、剣と魔法のファンタジーワールドにおいて、よりによって最新鋭のジェット戦闘機を極めようとするなんて、本作の作者くらいのものだから、よほどのことが無い限り、『ネタが被る』ことは無いでしょうしね」
ちょい悪令嬢「……何かそのセリフって、『フラグ』そのもののような気がしますけど」
メリーさん太「大丈夫だって、自分の作者を信じなさい!」
ちょい悪令嬢「それって、一番信じてはいけないやつじゃないの⁉」
メリーさん太「まあ、とにかくこれで、『魔法による軍用機の運用』については、基本的な考え方自体が異なっていることを、証明できたようなものだけど、他にも何か、これだけは言っておきたいことなんかは、あるかしら?」
ちょい悪令嬢「ああ、そういえば、前回語った『ワルキューレ』という名称について、一つだけ補足がありました」
メリーさん太「何よ、あれだけ語っておいて、まだ何かあるわけ?」
ちょい悪令嬢「確かに基本的には、松本○士先生の御著作の『悪魔○の七騎士』のことを、おそらくは『スタ○レーの魔女』あたりと混同して、『ワルキューレの魔女』だと記憶違いしていたことが、主な原因なのですが、もう一つ忘れていたことがあったのです」
メリーさん太「ええー、ほんとにこの作者、大丈夫なの? まだ若いだろうに、物忘れがひど過ぎるんじゃないの?」
ちょい悪令嬢「忘れていたのも、当然でして、実はどうして『ワルキューレ』と、名付けたかと申しますと」
メリーさん太「……どうせ、どうしょうもない理由だろうなあ」
ちょい悪令嬢「御名答。──何と『ワルキューレ』の『ワル』と、
メリーさん太「──単なる、『駄じゃれ』じゃん⁉」
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