第515話、わたくし、ワルキューレ(戦乙女)なのは、オリジナル設定のはずですの⁉

ワルキューレ1「……みんな、急に呼び出して、すまないな」


ワルキューレ2「何や、教団からの出動要請も出ていないのに、チーム独自の作戦会議か何かか?」


ワルキューレ3「どうしたの、ヨウコちゃん、そんなに深刻な表情かおをして?」


ワルキューレ4「そうよ、久し振りに手抜きの【座談会】なんかじゃ無く、こうして私たち本編レギュラー陣の『魔法令嬢、ちょい悪シスターズ』5人が、全員勢揃いしたと言うのに」


ワルキューレ5「……それにしては、各人のセリフの前に、部隊名の『ワルキューレ』と隊員ナンバーからなる、HNハンドルネームがついているのが、少々気になりますけど」




ワルキューレ1「──まさにその、『ワルキューレ』が、問題なのだ」




ワルキューレ1以外の全員「「「「へ?」」」」




ワルキューレ1「……みんなは、昨日深夜から本日未明かけて初放送&配信された、新作オリジナルアニメの、『 戦翼のシグル○リーヴァ』第1話(1時間拡大版)は、もう見たか?」


ワルキューレ2「はあ?」


ワルキューレ3「──結局今回も、『メタ的話題』かよ⁉」


ワルキューレ4「……一応ここは、『異世界』ってことに、なっているんですけどねえ?」


ワルキューレ5「まあまあ、皆さん、まずは話をお伺いしましょうよ。──それで、ヨウコさん、その『戦翼のシグル○リーヴァ』とやらが、どうしたのでしょうか?」


ワルキューレ1「この作品については、本作の作者が少々影響を受けているのは、知っているよな?」


ワルキューレ2「ああ、例の、『飛行機なのに、鳥の翼が生えるんかい⁉』のことやねw」


ワルキューレ3「影響を受けたと言っても、あくまでも『ネタ』としてだけどねw」


ワルキューレ4「それに本作のほうは、翼が生えると言っても、どう考えても『無駄』としか思えない飛行機とかじゃ無くて、軍艦(擬人化少女)だけどね」


ワルキューレ5「少女の肉体を得ることによって、『海戦』だけで無く『陸戦』をも制した『艦む○』に、新たに翼を生やすことによって、『空戦』までもカバーできるようになったのは、もはや本作の作者の『オリジナル設定』と言っても、過言では無いでしょう」


ワルキューレ1「……それだけでは、無かったんだ」


ワルキューレ2「はい?」


ワルキューレ3「それだけでは無かったって、『鳥の翼』が生えること以外にも、何か共通点があったってこと?」


ワルキューレ4「え、でも、本作の作者って、『戦翼のシグル○リーヴァ』については、飛行機に鳥の翼が生えることくらいしか、知っていないはずだけど?」


ワルキューレ5「『アサ○トリリィ』とか『リゼ○』とかと、間違っているのではありません?」




ワルキューレ1「何と、他でも無くヒロインたちの『属性名』が、『戦乙女』──すなわち、『ワルキューレ』だったのだよ!」




ワルキューレ1以外の全員「「「「──なっ!!!!」」」」




ワルキューレ1「……にわかには信じられんが、こんな偶然も、あるものだな」


ワルキューレ2「偶然やて?」


ワルキューレ3「ちょっと、まずいんじゃないの⁉」


ワルキューレ4「……あちゃあ、すでに『鳥の翼』について影響を受けたって、本作の作者自身が、明言してしまっているからなあ」


ワルキューレ5「本当にそれって、偶然なのですか?」


ワルキューレ1「『ワルキューレ』に関しては、作者自身においてはもちろん、『戦翼のシグル○リーヴァ』の影響を受けた覚えは無いそうなのだが……」


ワルキューレ2「いや、そんな主観的な話では無く、客観的なデータとかは、どうなっとるんや?」


ワルキューレ3「確かにアニメが公開されたのは、昨日深夜が初めてだけど……」


ワルキューレ4「調べてみると、『戦翼のシグル○リーヴァRusalka』とか言うラノベ版が、『スニ○カー文庫』から発刊されたているけど、本年の5月1日の日付だから、一応本作のほうが先のようね」


ワルキューレ5「……とはいえ、あちらさんのほうで、いつから『ワルキューレ』という属性名を公表していたかは、今となっては知る由もありませんし、こちらが確実に『影響を受けていない』と断言するのは、もはや不可能なのでは?」




ワルキューレ1「そうなのだ、このままでは本作の作者自身が最も忌み嫌っている、『模倣行為』を行ったとも取られかねないのだ。──よって今回、本作において『ワルキューレ』という名称を採用した本当の理由を、公開しようと思うのだよ」




ワルキューレ2「──ちょっ⁉」


ワルキューレ3「いや、それは駄目でしょ、ヨウコちゃん!」


ワルキューレ4「その秘密だけは、人知れず墓場まで持っていくって、作者も言っていたじゃないの⁉」


ワルキューレ5「下手したら、『創作者失格』とも、言われかねませんわ!」


ワルキューレ1「……仕方ないのだ、それでも『パクリ作家』などと言う、不名誉な誹りを受けるよりはマシという、作者自身においても『苦渋の選択』なのだよ」


ワルキューレ2「ぐぬう……」


ワルキューレ3「確かに、『無実の罪』を背負い込むよりは、いいかもね」


ワルキューレ4「それでは、ついに明かされるのね」


ワルキューレ5「本作において、『ワルキューレ』という名称が使われることになった、『真の理由』が──」




全員にて「「「「「実は、単なる『勘違い』によるもので、あったことを!!!!!」」」」」




ワルキューレ1「……ああ、ついに、暴露してしまった」


ワルキューレ2「まあ、『勘違い』言うよりも、『記憶違い』かも知れんけどな」


ワルキューレ3「ほんと、てっきり『ワルキューレ』だと思って、改めてネットで確認してみて、びっくりしたわ」


ワルキューレ4「人間の記憶というものも、いい加減なものよね」


ワルキューレ5「かといって、急に変更するのも何ですから、わたくしたちのチーム名は、いまだに『ワルキューレ』のままですけどね」




ワルキューレ1「──読者の皆様におかれては、『何のこっちゃ?』状態であられるかと思いますので、詳しくご説明いたしますと、実は私たちの部隊名である『ワルキューレ』は、かの松本零○大先生の超名作、『戦場まん○シリーズ』に対する『オマージュ』だったのですよ」




ワルキューレ2「もしかしたら、うちらの乗機が『He162』だから、気づいた方もいたかも知れんけどね」


ワルキューレ3「そうそう、初版のコミックス6巻において、終戦間際のドイツにて女性パイロットだけで編成された、最新鋭ジェット戦闘機部隊が大活躍するやつ!」


ワルキューレ4「……それで、本作の作者ってば、その部隊名を『ワルキューレの魔女』と記憶していたんだけど」


ワルキューレ5「この【魔法令嬢編】の連載もかなり進んだ後になって、ふと思いついてネットで再確認したところ──」




全員にて「「「「「──何と、『ワルキューレ』でも『魔女』でも無く、『悪魔○の七騎士』だったとは⁉」」」」」




ワルキューレ1「……いや、確認するなら、連載前にやれよ」


ワルキューレ2「でも、これって、どうなるん? 勘違いとはいえ結果的に、うちらのコードネームや部隊名が『ワルキューレ』なのは、『オリジナル設定』になるんか?」


ワルキューレ3「まったくの『棚ぼた』だけどね」


ワルキューレ4「……いやあ、そもそも『ワルキューレ』なんてすでに、無数の作品で使われているから、今更『オリジナル設定』も何も無いでしょう」


ワルキューレ5「現に今回、『戦翼のシグル○リーヴァ』と、もろに被ってしまいましたしね」


ワルキューレ1「そういうわけもあって、こうして恥を忍んで、本作における『ワルキューレ』の起源を、つまびらかにしたという次第なのだ」


ワルキューレ2「……まあ、作者自身『引用』していたと思っていた、『戦場まん○シリーズ』とも関係無かったんだから、一応問題無しか?」


ワルキューレ3「とはいえ、『戦翼のシグル○リーヴァ』に関してはすでに、『現代兵器に鳥の翼が生える』というネタを、『再利用』させていただいていますしね」


ワルキューレ4「それにそもそも、『魔力を持った少女が軍用機に乗って戦闘する』と言った、基本設定が完全に共通しているのも、否定できないしねえ〜」


ワルキューレ5「ここはもっと顕著なる『相違点』を示して、本作の『オリジナリティ』をアピールすべきなのでは?」




ワルキューレ1「──それなら大丈夫だ、本作には他の作品においては絶対にあり得ない、決定的な『オリジナリティ』があるからな!」




ワルキューレ1以外の全員「「「「──! そ、それって、まさか⁉」」」」




ワルキューレ1「もちろん、『謎の敵』の正体が何と、『旧日本軍』であることだ!」




ワルキューレ1以外の全員「「「「……あー(納得)」」」」




ワルキューレ1「まさにこれぞ、本作の作者ならではの、為せる業だよな!」


ワルキューレ2「何せあいつときたら、常に『イデオロギー』よりも、『面白さエンターテインメント』 のほうこそを、優先するからなあ……」


ワルキューレ3「こういったことをするのって普通、『革新系』の人間のはずなんだけど」


ワルキューレ4「本作の作者って、自他共に認める、ガチガチの『保守派』だもんねえ」


ワルキューレ5「むしろ『保守派』だからこそ、日本軍を敵として描きつつも、ちゃんとエンターテインメントにすることができるのですよね」


ワルキューレ1「──どうだ、これに関しては、真似することなぞ不可能だろう?」


ワルキューレ2「……たぶん、『真似したい』とも、思わないんじゃないんか?」


ワルキューレ3「かなり、センセーショナルな内容だしね」


ワルキューレ4「いや、日本人作家のくせに、日本軍を敵にするって、どうかしているんじゃないの⁉」


ワルキューレ5「……おそらくは、『そっちのほうが面白そうだから、いいじゃん?』くらいにしか、考えていないんでしょうね」




ワルキューレ1「とにかくこれで、本作の『オリジナリティ』は守られたわけだ。異論があるなら、自分の作品においても、日本軍を悪役にして見ろってんだ」




ワルキューレ1以外の全員「「「「──いや、そうなると、今度はその作家さんが、本作の『パクリ』と言うことになるだろうが⁉」」」」













作者「……でもねえ、カッコいいと思いません? あえて舞台を剣と魔法のファンタジーワールドにして、現代日本から転生してきた男子高校生の主人公が、現地のお姫様とかと協力して、人類の敵である『近代兵器で武装した、ハイブリッド魔王軍』を苦労の末に倒してみたら、何と真の黒幕として、すでに75年前に異世界転生してきていた、旧日本軍が零戦なんかに乗って現れるのとかって? やっぱ今更レシプロ機とか旧時代の兵器を出すのなら、それが最強兵器として通用する異世界等を舞台にして、更に思わぬ大どんでん返しとか無いのなら、作品を創る意味なんて無いよね♡(盛大なる煽り)」

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