第485話、【戦艦大和進水80周年記念】わたくし、『文学少女』系悪役令嬢ですの⁉(前編)

ヤマト2020「……すっかり忘れておりました、2020年8月8日は、私こと大日本帝国海軍が誇る、大戦艦大和にとって記念すべき、80回目の進水式記念日だったではないですか」




オキナワン少年「──ちょっ、今日はすでに8月10日じゃないか、どうするんだよ⁉」




ヤマト2020「大丈夫ですよ、いちいち公開日付をご覧になっている読者さまもおられないだろうし、このまましれっと続けましょう☆」


オキナワン少年「いい加減だな? 自称大戦艦のくせに!」


ヤマト2020「……大和、進水式から3年くらいで轟沈した、『永遠の幼女』だから、難しいこと、わかんな〜い☆」


オキナワン少年「何が『永遠の幼女』だ、そのネタは、作者の別作品の『なろうの女神が支配する』の、駆逐艦娘の清霜ちゃんのほうで、すでにやっているんだよ⁉」


ヤマト2020「特にあの子の進水式は、2月29日だから、4年に一度しか訪れず、そのせいで『永遠の幼女』度が酷くなっていて、卑怯だと思います!」


オキナワン少年「……え、『進水記念日』って、そういうシステムなの? 閏年以外は、2月28日とかに行わないわけ?」


ヤマト2020「だったらオリンピックだって、閏年だけでは無く、毎年開催しても、いいことになってしまうではありませんか?」


オキナワン少年「なるか! オリンピックそもそも準備期間が必要だから、4年ごとに行われているのであって、それがたまたま閏年になっているだけだろうが?」


ヤマト2020「え? そうすると、もしも来年東京オリンピックが開催された場合は、それ以降は閏年開催では無くなるんですか? それとも、次回だけ来年から三年後に開催されるとか?」


オキナワン少年「……あ、あれ? どっちなんだろう? ──あっ、やはり、次の開催国においても、元々2024年の開催を目標に準備しているのだから、次回だけ三年間隔の開催になるのでは?」


ヤマト2020「ほうら、つまりはオリンピックも、原則的に『閏年のみに開催』が重要視されていることになるではないですか? ──清霜ちゃんの進水記念日、同様にね♫」


オキナワン少年「──うっ⁉」




ヤマト2020「つまりですね、これが人間様等の生き物の誕生日や、企業の創業記念日とかだったら、毎年祝ったほうが絶対いいので、2月28日とかの『代替日』に祝うことになるんでしょうけど、逆に毎年祝う必要が無く、むしろ進水日等の正確な日付のほうが優先される軍艦や、元々毎年開催するのが不可能な上に、開催日どころか開催年を変更したら多大なる損失が生じる怖れのある、オリンピック等については、基本的に閏年のみで行われることになるのですよ」




オキナワン少年「……た、確かに。つまり、今年日本がオリンピックの開催を延期したのは、異例中の異例だったわけか?」


ヤマト2020「それだけ『大陸風タイリク・フーウイルス』が人類にとって、かつて無かったほどの大災厄だったわけで、すべては『なかくに』が悪いのです!」


オキナワン少年「くそう、『中つ国』め、何という迷惑極まることを……ッ」


ヤマト2020「しかも今この時、当沖縄の尖閣諸島の水域を絶賛侵犯中なんだから、もう、『おまえらわざと、バイオ兵器をまき散らしたんだろうが?』と疑われても、文句は言えないでしょうよ」


オキナワン少年「……うん、わかった。現在の国際情勢から考えても、進水記念日を一、二日くらい延期しても、十分許容範囲だよな!」


ヤマト2020「まあ本当のところは、本作の作者自身が、すっかり忘れ果てていただけなんですけどね☆」


オキナワン少年「──おいっ⁉」




ヤマト2020「それも仕方なかったのですよ、一昨日の作者は一日がかりで、郊外のショッピングセンターに電動自転車で出かけて、帰った時にはヘトヘトに疲れ果てしまっていて、それが昨日にも響いて一日中寝込んでいたのですから」




オキナワン少年「……………どこからツッコんでいいのか、皆目わからない」


ヤマト2020「おや、何か、ご疑念が?」


オキナワン少年「有るよ! いっぱい有るよ! むしろ疑念だらけだよ!」


ヤマト2020「ふふふ、やはりあなたも、希代の大戦艦である、この大和わたしの隠された秘密を、知りたいというわけなのですね?」


オキナワン少年「いや、そんなことはどうでもいいから、教えてくれ! まず何よりも、『電動自転車』って、一体何なんだよ⁉」


ヤマト2020「なっ⁉ 大和である私が、電動自転車ごときに負けた、だと?」


オキナワン少年「やかましい! キリキリ答えろ!」


ヤマト2020「はて、電動自転車が、どうしたとおっしゃるのです?」


オキナワン少年「どうしたもこうしたも、電動自転車に乗っているなんて、もしかして本作の作者って、『高齢者』だったのかよ⁉」


ヤマト2020「む、そんなことありませんよ? 別に十代や二十代の若者が、電動自転車に乗ってもおかしくは無いでしょうが?」


オキナワン少年「だからその、十代や二十代の若者が、あえて電動自転車を使わなければならない理由がわからない、って言っているんだよ!」




ヤマト2020「──『坂道』、ですよ」




オキナワン少年「え? さ、坂道、って……」




ヤマト2020「アニメ等でしか東京都心部を知らない人にはピンとこないと思われますが、結構23区内でも坂道は多くて、例えばJR恵比寿駅から東横の中目黒駅まで徒歩で行く場合も、結構急な坂道を上り下りしなければならないのですよ?」




オキナワン少年「──すげえ具体的な、例えだなあ⁉」


ヤマト2020「しかも現在作者は結構な郊外に住んでおりますので、先ほど申したように、書店があるような大きなショッピングセンターに行くには、文字通り山あり谷ありの道のりとなっており、しかも自宅自体が生意気にも高台にあったりして、一番きつい上り坂が常に行程の最後に来ますから、年齢に関係無く体力的に非常にきついのですよ」


オキナワン少年「……あー、まあねえ。特に今のように暑い時分では、ただ自転車をこいでいるだけでも、汗だくになってうっとうしいからなあ」


ヤマト2020「郊外のショッピングセンターと言うくらいだから、電車の路線上には無いし、かといって無料送迎バス等を利用するには、『三密』が怖いですしね」


オキナワン少年「だったら、自家用車を使えばいいじゃないの?」


ヤマト2020「不逮捕特権の勲章ジジイや、ロケットポルシ○とかが、うようよしているのに? それに作者はマイカーを持っていたとしても、休日に首都高湾岸をぶっ飛ばすような非日常的目的には利用したとしても、買い物みたいなダサい目的には使用いたしませんので」


オキナワン少年「ああ、まあ、スポーツカーに乗っているやつなんて、大体そんなもの…………って、何だよ、『もし仮に持っていたとして』って、歯切れの悪い言い方は?」


ヤマト2020「作者については、できるだけ年齢不詳で、ミステリアスにしようかと」


オキナワン少年「──いいよ、わざわざそんなことしなくても! 誰も作者のことを、十代なんて思ってないよ!」


ヤマト2020「あら、わかりませんよお? 実は武蔵野辺りの歴史あるお嬢様学園の、文学部に所属していたりして♡」


オキナワン少年「『マリ○て』かよ⁉ ていうか、首都高湾岸をかっ飛ばしているなんて、むちゃくちゃ危ないじゃん⁉」


ヤマト2020「国産車に競り負けたことは無いそうですが、一度ポルシ○に完敗したことがあるとのことです。こちらが速度上限でかっ飛ばしているというのに、まるで『静止』しているかのように錯覚しかねないほど、アッと言う間に抜き去られてしまったようですよ?」


オキナワン少年「……やはり、ああいう高級外車には、リミッターは付いていないのか」


ヤマト2020「国産車のほうは、いくらスポーツタイプでも、時速170キロメートル当たりでリミッターが効き始めて、ガクンとスピードが落ちるらしいですしね」


オキナワン少年「現在話題の例のポルシ○にも、リミッターが付いていたら、あのような悲惨な事故は──いや、待て待て待て、どうして作者が、そんなことを知っているんだ⁉」




ヤマト2020「学園の、自動車愛好会のお姉様たちに、教えていただいたそうでして♡」




オキナワン少年「──もう、『リリ○ン女学園』ネタはやめろ!」




(※以下後編に続く)

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