第484話、【広島平和記念日特別編】わたくし、戦争の真の恐ろしさは、人間を『物扱い』することだと思いますの。(後編)

メリーさん太「まったく、物は言いようだな? ……それで、『キュ○べえが、どうしても感情が無いようには、見受けられない』ことに対して、どのような『独自見解』を示してくれるんだ?」




ちょい悪令嬢「これまた簡単なことですよ、元々『感情があること』こそが、他の生物との最大の相違点であることを誇る人類が、『感情の無い存在』について真に理解して、アニメ作品等において描写することなんて、どだい不可能だったのです」




メリーさん太「──最大級の『ディスり』、来ましたあああああああああ! それって『キュ○べえ』そのものはもちろん、『ま○マギ』シリーズ制作陣に対する、全否定じゃないか⁉」




ちょい悪令嬢「いえいえ、『ま○マギ』制作陣の皆様は、キュ○べえに対してあえて、『不完全なる感情の露呈』を描写することで、作品における演出的効果を高めただけですので、すべて意図的な計算に基づいて行われており、何も問題は無いのですよ」


メリーさん太「……こ、こいつ、『これはけして制作陣に対するディスり行為では無い』ことを強調するために、まず最初に『模範解答』とやらを、あれほどしきりにアピールしていたわけなのか?」


ちょい悪令嬢「ノンノン、わたくしはただ、正当なる『手続き』を行っただけですので」


メリーさん太「──物は言いようだな⁉(二回目)」




ちょい悪令嬢「もちろん、今回の【座談会】の目的は、いかにも『良い子ちゃん』な模範解答を示すことでも、不必要に制作陣の皆様を『ディスって』ケンカを売ることでもありません。何度も申しますように、『感情というものが皆無な存在に対する、独自見解』を示すことなのです!」




メリーさん太「へ? これまで語った、『模範解答』と『感情を有する人間の限界説』こそが、『独自見解』じゃなかったの?」


ちょい悪令嬢「そんな生ぬるいレベルではございません! 実は何と本作の作者なら、真の意味で『感情の無い存在』を、自作内で描写できるのですよ!」


メリーさん太「なっ⁉ あくまでも作品演出のための意図的な配慮とはいえ、あの超天才集団である『ま○マギ』の制作陣ですら不可能だったことを、本作の作者ごときが実現可能、だと?」




ちょい悪令嬢「簡単なことですよ、その『キーワード』となるのは何度も申しているように、『物扱い』することなのであり、具体的に言うと、『集合的無意識とアクセスする機械マシンに徹する』と言うことなのです!」




メリーさん太「は? 集合的無意識とアクセスする機械マシン、って……」




ちょい悪令嬢「現在、作者の別作品の『なろうの女神が支配する』の作中シリーズである、『デストロイヤー転生、これぞ駆逐艦「娘」、最強伝説だ⁉』において、『人型艦隊同士によるガチバトル』を絶賛展開中の、『金剛型』の軍艦擬人化少女なんかが、該当いたしますわね。軍艦擬人化少女から『少女という人格』を除外することによって、『純粋なる兵器』として、文字通りにただ集合的無意識とのアクセスを繰り返すことによって、自由自在に戦艦の兵装を現出させて、異能バトルさながらに、『大戦艦武蔵』の軍艦擬人化少女との間で、『艦む○VS艦む○』のドリームマッチを開催中なのでございます!」




メリーさん太「『艦む○』から『娘』の部分だけを抜き取って、純粋なる兵器として戦わせるなんて、それこそまさしく『本末転倒』の極みじゃないか⁉」




ちょい悪令嬢「かといって、『軍艦そのもの』に先祖返りしたわけでは無く、『人型軍艦』としての『小回りの良さ』や『まとにするには小さ過ぎる』といった、メリットを最大限に活かしつつ、集合的無意識とのアクセス能力をフル活用して、強大な戦艦の主砲を縦横無尽にぶっ放したり、弾薬を無限に補給したりするといったことを、可能としているのですわ!」




メリーさん太「……た、確かに、『艦む○』から、『兵器』にとっては邪魔でしか無い『感情』を排除すれば、超常なる力を有する『人型軍艦』として、真の全力ポテンシャルを発揮できるようになるのは、むしろ当然のことわりとも言えるか」




ちょい悪令嬢「人間ならではの、『フレキシブルな判断能力』等のメリットについては、『金剛型四姉妹』の指揮官リーダー的立場にある、長女ネームドシップの金剛さんが代表して担っていれば、オールOKですものね♫」


メリーさん太「それを本作で『試験テストケース的』に行ったのが、マスターヴァンパイアによる、他の吸血鬼魔法少女を単なる『兵器モノ』と見なしての、『遠隔操作リモートコントロール』ってわけか……」




ちょい悪令嬢「そう言った意味では、『キュ○べえ』はまだまだ甘かったのですよ。彼は魔法少女のことを『家畜のようなもの』と言っていましたが、どうせなら『兵器モノ』として、使い潰すくらいやっていれば良かったのに。──事実外伝的作品である『マギア○コード』においては、『美少女版キュ○べえ』である灯○ちゃんが、『ホ○さん』や『ウワサの鶴○ちゃん』なんかのように、同じ魔法少女に対して、完全に『実験物モノ』扱いしておりましたものね☆」




メリーさん太「……でも、キュ○べえにとっては、魔法少女たちに『感情』が無かったら、『宇宙そのものの存続』という真の目的のためにも、困ってしまうんじゃないの?」


ちょい悪令嬢「実は灯○ちゃんたち『マギ○ス』においては、『感情エネルギーの効率的取得』を実現するためにも、魔法少女を『物扱い』する実験を繰り返していて、それなりの『成果』を得ているご様子ですよ?」


メリーさん太「ほんとすげえな、灯○ちゃんの天才ぶりは⁉ キュ○べえに勝っているのは、『鬼畜度』だけじゃ無かったのか!」


ちょい悪令嬢「その正体は、単なる『い○はお姉様ラブ♡』の、デレデレ『妹キャラ』でしか無いんですけどね♫」


メリーさん太「アニメ版しか見ていない人がびっくり仰天するような、盛大なる『ネタバレ』をぶっ込んでくるなよ⁉」


ちょい悪令嬢「だって、いまだにわたくしは、『い○はちゃん真の黒幕説』を、捨ててはいませんからね!」


メリーさん太「──いいから、話を戻せ!」


ちょい悪令嬢「そもそもですねえ、キュ○べえが地球人に『知恵を授けた』と言うこと自体、『具体的にどうやって実現したんだよ?』って、話なのですよ? ……まさか『知恵の実を与えた』なんて、(エヴ○もどきの)『神話』とかに逃げるつもりじゃないでしょうね? ちゃんとした『SF的設定』が有るんですよね?」


メリーさん太「だから、むやみやたらと制作陣の皆様を煽るなって、言ってんだよ⁉ 御託はいいから、とっとと『独自見解』とやらを、言いやがれ!」


ちょい悪令嬢「……まったく、『話の導入の仕方』というものを、ちっともわかっていないんだから。ので、せっかくこちらがいろいろと努力して、引っ張っているというのに」


メリーさん太「話が簡単て、『人類に知恵が芽生えたメカニズムの解明』がか? もし本当なら、ノーベル賞を軽く五百回ほど受賞できるほど、『世紀の大発見』じゃないか⁉」




ちょい悪令嬢「簡単も簡単、本作においてこれまで、何度も申してきたではありませんか? ──キュ○べえは、ただ単に人間たちに、『集合的無意識とのアクセス権』を与えただけですよ。あとは人間たち自身の飽くなき探究心や、様々な試行錯誤等の繰り返しによって、集合的無意識とのアクセス権が向上していき、情報量──すなわち『知識』が、高度化していくだけですからね」




メリーさん太「──そうか、『集合的無意識』こそが、人類にとっての『知恵の実』そのものだったのか⁉」


ちょい悪令嬢「何せ集合的無意識には、すでに大発展を遂げた、未来の人間社会の情報すらも、存在しているわけですし」


メリーさん太「……厳密に言えば、多世界解釈量子論に則った、『並行世界パラレルワールドの未来の地球』の情報だがな。単にユング心理学のようなオカルト的学問のみならず、量子論という現代物理学の根幹をなす理論すらも、集合的無意識においては、ありとあらゆる世界のありとあらゆる時代のありとあらゆる存在の、『記憶と知識』が集まってきているを、けして否定できないと明言しているんだからな」




ちょい悪令嬢「むしろこの理論によってこそ、『なぜキュ○べえは、知能すら無かった原始時代の人類に、「思春期の少女の感情」なんてものが芽生えることを、前もって知っていたのか?』という『パラドックス』を解消できるのですよ。──つまり、集合的無意識との最上級のアクセス権を有するキュ○べえは、地球人類こそに知恵を与えれば、とてつもない『感情エネルギー』を生み出すことを、集合的無意識で得た情報を材料にして、無数のキュ○べえの頭脳を繋ぎ合わせた、量子コンピュータ並みの超並列演算処理能力によって、的確に算出シミュレートしたってわけなのです」




メリーさん太「うん、量子論はまさしく、『可能性について語る理論』だからな。これで『ま○マギ』における、『人類の発展の歴史』について、すべてのつじつまが合ったってわけだ」


ちょい悪令嬢「ということで、真に知性的な言動を行うには、集合的無意識とアクセスさえできればいいのであり、そこに『感情』という名の『バグ』が生じて、様々な『非効率かつ理不尽なる言動』を起こすようになるのを、『一種の精神的疾患』と見なしたキュ○べえたちは、あながち間違ってはいないでしょう」


メリーさん太「うん、『感情を有する存在』である人間の皆様にとっては、理解しがたい理論でしょうけど、確かに『少女型兵器』作品等でお得意の、『リミッターを外して、真に秘められた実力を解放する!』シーンなんかにおいては、非常に有用な『設定』だよな」




ちょい悪令嬢「まさしくこれぞ、『艦む○の深海○艦化』であり、『魔法少女のドッ○ル化』、そのものってわけよ」




メリーさん太「──うおっ、言われてみれば、その通りじゃん? つまり『艦む○』や『魔法少女』の真の必殺技は、『キュ○べえ化』だったと?」




ちょい悪令嬢「『人型』の兵器から人格を排除して、『純粋なる兵器にする』と言うと、いかにも『本末転倒』のように思えるけど、これだっていろいろと『工夫して料理すれば』、いくらだって面白くなるってことよ」




メリーさん太「……そうだな、『ま○マギ』における、『感情の無いはずのキュ○べえに、あえて感情を生じさせる』なんて、まさにそういった『演出の妙』の代表例だよな」




ちょい悪令嬢「そう言った意味も含めまして、これからの本作の作者の各種作品においては、あえて軍艦擬人化少女や魔法少女を『物として扱っていく』描写を増やしていく予定ですので、ご興味のある方は是非とも御一読なさってくださいませ♡」




メリーさん太「──ただし、これはあくまでも『創作物』における演出技法の一つでしか無く、いつか再び日本人の皆様が、『物』として戦争に利用されたりしないように、小賢しくも下劣極まる周辺諸国に対しては、まず何よりも『徹底的なる経済制裁』こそを優先して採用なされることを、今回の75年目の【広島平和記念日】を期しまして、政府与党各位に対して、心からお願いいたすところでございます」

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