第400話、わたくし、びっくり! 何と日本は、対ナチスドイツ戦勝国でしたの⁉(前編)

 ──現代日本の推定三千万人の、異世界転生希望の、ヒキオタニートのお兄ちゃん&お姉ちゃん、こんにちは☆


 実は『ツンデレ気味の妹(しかも幼女)』という、あざといキャラ付けでお馴染みの、『てんせいほう』だよ♡



 ……ええと、どうして、連載400回目の記念すべき今回、本来部外者である私がまたしても登場したかと言うと、実は本作に関わるある歴史上の大事件について、驚くべき新事実が発覚したからです!



 まず最初に、読者の皆様並びに、日本政府及びロシア政府に対して、お詫び申し上げなければなりません。


 以前本作『わたくし、悪役令嬢ですの!』にて、「第二次世界大戦時において、日本はドイツの同盟国だったのに、首相が先方から正式に招待されたからといって、ロシアの対ドイツ戦勝記念式典に参加するのはおかしい」と申しましたが、


 ──これはまったくの、『誤り』でございました!


 ……今回は残念ながら、例のコロナ騒動のために、参加自粛と相成りましたが、次の機会がありましたら、どうぞ胸を張ってご参加してください!




 なぜなら、現行のドイツと中国の両政府が、れっきとした公式見解として、日本が第二次世界大戦中の中国大陸において、ナチスによる『世界征服遂行のための経済圏確立』の野望を打破していたという事実を、お認めになられたのですから!




 しかも何と、この『事実』に関しては、中独合作の映画すらも制作されていて、すでに全世界において大々的に公開されたりしているのです!



 ……もう、びっくりしたわよ、何なのよタイトルしてから、『ジョン・ラーベ 〜なんきんのシンドラー〜』って。


 言っておくけど、『シンドラー』って入っているけど、『ユダヤ人』はまったく関係無く、詐欺みたいなもので、後で詳しく述べるけど、全世界のユダヤ人権団体は、、猛抗議すべきよねえ。


 そこで問題は、『ジョン・ラーベ 』と『南京』と言うことになるんだけど、簡単に言っちゃうと、第二次世界大戦中の1937年12月の日本軍による南京戦において、当時南京に在住していたジョン・ラーベという人物が、果敢にも身を呈して、日本軍から中国の民衆を守り抜いたという、英雄的かつ人道的行為を讃えた内容なの。


 ……お断りしておくけど、ここでは、何かと問題を抱えている『南京大虐殺』については、多くを語るつもりはないから、前もってご了承くださいね?


 これまた後で詳しく述べるけど、現代の中国共産党政府を、単純に『一面的』に捉えると、痛い目に遭うわよ? あれ程したたかな政府は世界でも類を見ず、やみくもに敵に回すべきじゃないからね。ここは用心しておくに限るわ。


 何せ、現共産政権にとって『南京大虐殺』は、国内向けのプロパガンダとしては、大いに意味があるけど、その反面対外的には、それほど意味は無いんだし。


 ──そして何よりも、当時日本軍と戦っていたのは、共産党政府の八路軍、蒋介石の国民党軍なのですからね。(ここ重要)


 更に最も注目すべきは、『ジョン・ラーベ』なる人物なんだけど、こいつの国籍って、普通に考えたら、当時国民党に協力的だった、アメリカ人やイギリス人だと思うでしょう? ところがどっこい、




 何と驚いたことに、むしろそれらの敵性国家であるドイツ人であり、しかも正真正銘、あの全世界的に悪名高き悪魔のレイシスト集団である、『国家社会主義ドイツ労働者党』──すなわち、『ナチス』の正式なる党員だったの!




 ……ふふふ、ほんと怖いわよねえ、これこそが中共による、『プロパガンダ』のキモなの。国内向けのプロパガンダとは、まさに『真逆』なんだから、恐れ入るわよね。


 え? どういう意味だって?


 うん、それを今から説明していくから、ようく聞いてね。


 絶対あなたも、中国を敵に回そうなんて気は、まったく無くなるから。



 それと言うのも、このジョン・ラーベという人物が行ったことが、純粋なる『人道主義』や『善意』によるものとは、とても思えないわけなのよ。


 実は彼は、ドイツの世界征服に最大限に寄与し得る大企業たる、ジーメンス社の中国支社総責任者であって、ナチス党──ひいては第三帝国自体にとっての、経済面の要職に就いていたの。


 何でそんな著名な企業人が、中国の戦乱の中心地にいたのかと申しますと、ここからがまさしく、超『驚くべき事実の発覚』と相成るわけですが、




 何と当時の蒋介石政府と、ナチスドイツは、『中独合作』という、協調関係にあったのです!




 ……まあ、知っている人は知っている、と思うけどねw


 でも、初耳の人にとっては、まさに『青天の霹靂』よね。


 何せドイツと言えば、日本の同盟国であり、当然中国とは敵対しないまでも、中立の関係にとどまっているであろうというのが、一般的な認識よね。


 そもそも、あの当時の中国において、ナチスが経済的に進出していたなんて、知っている人のほうが珍しいんじゃないの?


 この話を聞いても、「……そんなこと言っても、アメリカやイギリスほど深入りせずに、ちょっとした物品の輸出入が行われていたのを、大げさに言っているだけじゃないのか?」なんて、眉唾に思われている人もいるかも知れませんけど、そんなことはありません。



 何せ蒋介石自ら、自分の次男の蒋緯国をドイツに遊学させて、正式にドイツ国防軍に入隊させたくらい、昵懇の間柄だったのですからねえ。



 もちろん、本国の国民党軍自体も、ドイツ軍の指導のもとで猛特訓を施され、当時最先端のナチス協賛企業製の兵器で武装していたのであり、たとえば第二次上海事変においては、あの精強なる大日本帝国陸軍を、相当なまでに苦戦させたほどなの。



 ただし、さすがにまずいと思ったのか、蒋介石ってば後からになって、「あいつは私の実の息子じゃない! 養子だ!」とか苦し紛れの言い訳をわめきだして、ナチスかぶれだった緯国をアメリカ陸軍に入隊し直させたり、当然中国本土の防衛のほうも、米英両国をメインに頼るようになったりしたけどねえ。



 ──しかし、無駄無駄無駄無駄あああああ! あの中国共産党政府が、こんなおいしい『ネタ』を見逃すものか!



 そうなの、現中国政府が現ドイツ政府に協力してまで、『ジョン・ラーベ 〜南京のシンドラー〜』なんて言うプロパガンダ映画を制作したのは、文字通りにプロパガンダのためなのであって、しかも非常に狡猾にも、内向きには、中国人民に対して、「現政府は日本との南京戦には関わっておりませんが、ちゃんと『南京大虐殺』についても忘れてはいないのですよ?」とプロパガンダしつつ、外向きには、台湾の国民党政府支持の諸国に対して、「かつて国民党政府は、あの人類共通の敵であるナチスと手を組んで、中国大陸を第三帝国の世界征服遂行のための経済圏にしようとしていたのですよ!」と、プロパガンダすることによって、内外両方面において、現政府の正当性を喧伝アピールしているわけなのよ!



 ふふふふふ、現在のコロナ騒動にかこつけて、中国政府のことを非難している人も少なくないけど、いい加減やめておいたほうがいいわよ?


 我が国の首相や防衛大臣が、ほんのわずかでも中国を非難するようなことを、口にしていないという事実を、もっと真剣に考えてみるべきじゃないの?


 別に中国にべったりと依存する必要も無く、警戒心は常に持つべきだと思うけど、やみくもに敵対しても、あまりいいことは無いだろうし、「どう行動すれば、一番国益があるか?」を第一に考えたほうが、よほど有益だと思うけど?



 ──それで、いよいよここからが、本番なんだけど、


 以上に述べたように、第二次世界大戦時の南京戦における、中国とドイツとの立ち位置が、こんな感じだとすると、肝心の大日本帝国のほうは、どうなのかと言うと、




 中国大陸が、ドイツの世界征服のための物資補給基地になるのを防ぐために、ナチス化した蒋介石国民党軍の野望を打ち砕かんとした、正義の軍隊──ということになります♡







(次回に続きます)

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