第399話、【四月バカ】わたくし、あの『ハ○ヒ』についても、論破可能ですの。(後編)

 ──はあ〜い、全国の推定三千万人の異世界転生希望の、ヒキオタニートのお兄ちゃん&お姉ちゃん、『ツンデレ気味の妹(しかも幼女)』という、あざといキャラ付けでお馴染みの、『てんせいほう』でーす☆



 今回も前回に引き続いて、先頃【2009年版】のアニメが、全話一挙に無料配信されたばかりの、『すずみやハ○ヒのゆううつ』における、各『超常イベント』に対して、量子論と集合的無意識論とに則っての、『論破』及び『論証』を行っていきたいかと思いまーす!



○まずは『ジャブ』として、『時空間移動系イベント』の再検証を。


 これはすでに何度も述べているように、『七夕(ナントカ)』や『(ナントカの)消失』のようなタイムトラベルや、『エンドレス(ナントカ)』のようなループや、『閉○空間』や『雪山(ナントカ)』のような一種の異世界転移や、『(ナントカの)分裂』や『(ナントカの)驚愕』のような世界の分割等については、実は実際に時空間を移動しているのでは無く、最終的に『現時点の時空間ステージ』において、「これまで自分は確かに、様々な時空間を移動してきたのだ!」という『記憶』のみを、集合的無意識を介して脳みそにインストールされることで実現しているの。


 ただし、『エンドレス(ナントカ)』のような無限のループの記憶を、一度にすべてインストールしたんじゃ、脳みそがパンクしてしまいかねないから、実は本当に膨大なる記憶を丸ごとインストールするのでは無く、対象の人物(ほとんどがキ○ン)に、集合的無意識とのアクセス権を与えることによって、集合的無意識という『パソコン本体』から、無限のループのうち、ある特定の周回の記憶という『情報データ』を、キ○ンの脳みそという『パソコンのモニター』に映し出すことによって、まるでキ○ンがその周回を実際に体験したかのように、『錯覚』させているわけなのよ。


 ちなみに、単なる記憶と言っても、多世界解釈量子論に則れば、無限のループ内のすべての周回の世界の存在可能性は、なのであって、『エンドレス(ナントカ)』で言うように、「すべてのループの周回は、最後の周回のためだけに存在して、そして犠牲となってくれたのだ!」とか言ったことはまったく無く、すべての周回は『無限に存在し得る可能性の世界』としては同等なのであって、実は何と時間的前後関係すらも無く、原作の最後に描かれていた「みんなで宿題をやりましょう」パターンこそが、本物でも最後の周回でも無いの。


 つまり、ループなんてものは、すべてが仮想的な記憶のようなものに過ぎないとともに、すべてが本物とも言えるの。


 なんか、『ハ○ヒ』の原作者様って、『多世界解釈』を否定なされているみたいで、こんな基本中の基本のことすらも、理解されていないようなのよねえ。


「すべての世界は等価値なのであり、世界には本物も偽物もなく、たとえ『改変後の世界』や原作に対する『二次創作的な世界』であろうとも、すべての世界は存在しており、そのすべてがなのだ」と、シンプルに考えて、けしておかしな『例外』なぞ設けないようにすべきなのであって、原作者様みたいに『俺様ルール』に則っていたんじゃ、結局は『穴だらけ』となって、性格の悪い本作の作者みたいな輩に、『論破』され放題になるだけよ?


 例えば、『(ナントカの)消失』なんかがいい例で、原作者様におかれては、『ハ○ヒが別の学園に通っていた空白の数日間』のつじつま合わせに、大層困られていたようだけど、残念ながら、世界と言うものは『消失』したり『上書き』されたり『改変』されたりして、作者にとって都合良く、無くなってしまうことなんてあり得ません。


 ──ということで、今も放課後の薄暗い文芸部の部室の中で、眼鏡をかけた長○さんが、最愛のキ○ンくんが戻ってくるのを、今か今かと待ちかねておられるという、メンヘラホラー的展開も十分あり得ますので、どうぞお気をつけくださいな♡


(※実際本作の作者による二次創作である『うちの病室にはハルヒがいっぱい♡』においても、まさにそのようなエピソードが組み込まれているし、かの高名なる公式二次創作(漫画)の、『長○有稀ちゃんの消失』なんてのも、文字通りその類いよね☆)



○長○さんと言えば、何と言っても『別の時空の同位体じぶんとのシンクロ』だけど、もちろんこれも同じことなの。


 長○さんくらいになれば、いつでも(パソコン本体に当たる)集合的無意識にアクセスし放題なので、量子論で言うところの『別の可能性(の世界)の長○さん』の記憶や知識を、(パソコンモニターに当たる)己の脳みそにインストールすることによって、文字通りに同期シンクロすることができるわけ。


 当然これは、(あくまでも生粋の現代人である)み○るちゃん(小)が、同一個体のままで妄想癖的に、『自称未来人』であるみ○るちゃん(大)になると言った、本作の作者オリジナルの、『完全にリアリティ』パターンの場合も同様で、集合的無意識を介することで、(未来人としての『み○る大』という)別人格の記憶や知識をインストールしているの。



○それで、いよいよここからが本番なんだけど、前々回の『シュ○ゲ論破・最終回』から大プッシュしている、本作の作者発案の『この世の森羅万象=パソコンの液晶モニター』理論を応用すれば、何と世界そのものの物理的改変すらも、余裕で実現できることになるのよ!


 そもそも、集合的無意識を介しての別の存在の記憶や知識の、自分自身の脳みそへのインストールによって実現できるのは、あくまでも『(世界の)精神的改変』のみであり、本作の作者自身も最初のうちは、剣と魔法のファンタジーや異能バトル系の作品内で(お約束的に)行われている、世界の物理的改変については否定的だったの。


 しかし、前々回のラストの【蛇足】パートで述べたように、クトゥルフ神話で高名なる不定形暗黒生物であるショゴスが変幻自在なのは、集合的無意識に対して、自分自身の肉体を構成している量子の形態情報を変更するためのアクセスを許されているからと定義づければ、そのアクセス権を、自分の周囲の物質から、世界そのものをも含む森羅万象へと、拡大していけば、周囲の大気を火炎や氷雪に変えるという、異世界ファンタジー的な魔法の類いも、果ては世界そのものの物理的改変すらも、実行可能となるわけなのよ。


 言うなれば、この世のすべてをパソコンモニターと見なせば、量子とはその画面を構成する最小単位である『1ドットずつの画素』となり、パソコン本体からデータを送信すれば、パソコンモニター上にどのような情景でも再現可能であるように、パソコン本体に当たる集合的無意識から特定の物質の形態情報を送信することで、魔法使いや超能力者側は、自分の肉体を始めとして、周囲の物質や、果ては世界そのものすらも、(あたかもパソコンモニターの画面を描き換えるようにして)改変することによって、いかなる超常現象も実現可能となるって次第なのよ。


 ほら、『ハ○ヒ』の第一巻における『見せ場』の一つである、長○さんと朝○さんとの異能バトルシーンなんて、そのものズバリだったでしょう?


 つまりあの場面では、最終的に長○さんの集合的無意識へのアクセス権のほうが優先されて、教室を変化させた魔空間どころか、朝○さんの肉体を構成する形態情報すらも、完全に支配下において消滅させたってわけなのよ。



 ほんと、本作の作者って、バカみたいに探究心が旺盛よね。


 ちょっと前までは、「あんな宇宙人同士の異能バトルなんて、現実にあり得るわけは無いだろうが? しかも『──この空間の全情報は、すでに把握済み』とか、中二ワードを連発してさあw』とか、文字通り全否定していたくせに、けしてそこでとどまること無く、常に再検証を行い続けて、ついに自分自身も納得できる『正解』を見いだしてしまうなんてね。



 よって、各SF作品のアンチ勢の皆様は、この作者だけは敵に回さないほうがいいわよ?


 あなた方がどれほど考え足らずの『ニワカ理論』で武装しようが、情け容赦なくとことんまでに論破されてしまうでしょうしね♡

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