第303話、【連載300回記念座談会】わたくし、九尾の狐が支配する日本が存在しても、構わないと思いますの。

キューちゃん「──読者の皆様、ごきげんよう! 実にめでたいことにも本作『わたくし、悪役令嬢ですの!』は、このたび連載300回を達成いたしました! それを記念して、今回も前回に引き続き、本作と作者の別作品『なろうの女神が支配する』から、それぞれ一人ずつキャラクターを選んで、お互いの作品について語り合う、名付けて『悪役令嬢アクレイーンクロスオーバー対談』の二回目を行います! ちなみに我は『なろうの女神が支配する』代表の『ヤマトン王国』の現女王、タマモ=クミホ=メツボシでございます! そして、相方はこの方、『わたくし、悪役令嬢ですの』代表にして、魔導大陸特設空軍『ワルキューレ隊』隊長、ヨウコ=タマモ=クミホ=メツボシ嬢! ヨウコ殿、本日は、どうぞよろしくお願いいたします!」




ハイ○ース隊長「……ええっ! これって、続けるんですか⁉」




キューちゃん「ああ、当然ではないか?」


ハイ○ース隊長「いや、別に当然ではないでしょう? 別の作品のキャラがいつまでも入り浸っているなんて、小説的にも十分異常事態でしょうが? それにそもそも、一体どこまで『連載300回記念』にかこつけて、番外編的エピソードを行うつもりなんですか? もうすでに第303話ですよ⁉」


キューちゃん「……いや、それは、『大人の事情』というものが、あってなあ」


ハイ○ース隊長「大人の事情って、まさかまたあのポンコツ作者、本編のアイディアが浮かばないものだから、番外編でお茶を濁そうとしているんじゃ⁉」


キューちゃん「──それ以上は、言ってはならない!」


ハイ○ース隊長「ほんと、最低だな? この作品の作者って」


キューちゃん「いやほら、前回の『悪役令嬢&悪役令嬢』の特別対談が、妙にシリアスな方向に迷走してしまって、お祭り気分が吹っ飛んでしまったではないか? 今回はそのやり直しと言うか尻拭いと言うかの、意味合いがあってなあ」


ハイ○ース隊長「知りませんよ、そんなこと。シリアスならシリアスのままでも、構わないではありませんか?」


キューちゃん「そうは言っても、前々回までの【連載300回達成記念】三回連続クロスオーバー・エピソードについても、まだまだ説明しなければならないこともあるからして、その補足説明フォローを行うコーナーを設ける必要もあるだろうが?」


ハイ○ース隊長「は? 補足説明フォローって……」


キューちゃん「……そなた、なぜ我々が、今回わざわざ司会に選ばれたと思っておるのだ?」


ハイ○ース隊長「──あっ、そうか、そう言うことですか⁉」




キューちゃん「そうだ、何よりも我々は作品は違えど、双方共極東の島国生まれであり、その建国者の血に繋がる者であるとともに、聖なる神獣『九尾の狐』の化身でもあるからなのだ」




ハイ○ース隊長「そうそう、そうですよ! もしかしてあなたは、私の御先祖様に当たったりするわけですか⁉」


キューちゃん「……そうとも言えるし、そうでないとも言えるのう」


ハイ○ース隊長「はあ?」


キューちゃん「そなた、おかしいとは思わなかったか?」


ハイ○ース隊長「……おかしいって、何がです?」


キューちゃん「ほとんど同じような成り立ちや国内事情でありながら、我の国は『王国』で国名を『ヤマトン』と称し、そなたの国は『帝国』で国名を『メツボシ』と称していることだよ」


ハイ○ース隊長「──そ、そういえば!」




キューちゃん「言わば、この作品と我の『なろうの女神が支配する』とが、『パラレルワールド』みたいな関係にあって、そもそも現実世界における『日本』をモデルにしている我々の国が、本セカイでは『メツボシ帝国』として、我の作品セカイでは『ヤマトン王国』として、存在しているわけなのだ」




ハイ○ース隊長「ぱ、パラレルワールド、ですかあ?」


キューちゃん「ほれ、この作品においても、何度も申していたではないか? 『そもそも世界というものは、一瞬のみの停止した存在でしかないからして、同じ作品であっても、「話数」が異なれば、もはや(パラレルワールド的な)別の作品セカイと見なすべき』とな」


ハイ○ース隊長「……あー、確かにそのようなことを、述べていたようですな」


キューちゃん「更にそれが別タイトルの作品ともなれば、たとえ同じような国家を登場させる場合においても、何から何まで同じ設定にせず、あえて『差異』を設けたほうが、それぞれ別々に『話が膨らませやすい』といった、配慮であろう」


ハイ○ース隊長「それにしては、むしろ『共通する部分』のほうが、よほど独特ですよね? 私たちの双方共が、九尾の狐の血を引いているなんて。例の軍艦擬人化ゲームもそうですが、九尾の狐って、そんなに『日本の象徴シンボル』的存在でしたっけ?」


キューちゃん「……お陰で、『アズ○ンのパ○リ疑惑』なんかも、取り沙汰されたしな」


ハイ○ース隊長「それはあなたがよせばいいのに、九尾の狐なんかに変身するから、いけないんじゃないですか?」


キューちゃん「──我が九尾の狐になったのは、『アニメ版アズ○ン』第一話よりも、半年近くも前だったわい!」


ハイ○ース隊長「いや、そもそもどうして悪役令嬢が、九尾の狐なんかに変身するわけなのですか?」


キューちゃん「そこはむしろ、悪役令嬢だからこそ、なのだよ」


ハイ○ース隊長「へ? 悪役令嬢だから、って……」




キューちゃん「本作『わたくし、悪役令嬢ですの!』の本編においては、悪役令嬢の存在している国家はすべて、おとぎ話や伝説上の『悪役』によって統治されているという、裏設定があるのだ。例えば主人公である『の巫女姫』のアルテミス嬢の国の女王陛下が、『しらゆきひめ』──すなわち、『邪悪なる魔女の実の娘』であるようにな。よってそなたの国の『メツボシ帝国』の始祖が、聖なる『神獣』にして『最凶の大妖怪』と呼ばれる、九尾の狐であっても、何ら不思議は無いのだよ」




ハイ○ース隊長「……本作に、そんな裏設定があったなんて」


キューちゃん「だから我ら『日本』を模した極東の島国が、実は『九尾の狐の一族』が統べる国であるのは、『アズ○ン』や『ノ○ラ』の影響でも何でも無いわけなのだ」


ハイ○ース隊長「──何か、必死だな⁉ 『パ○リ疑惑』の火消しに力を入れるほど、むしろ疑惑を深めているように感じるのは、気のせいか?」


キューちゃん「しかしだな、『悪役』でいて、『神聖さ』すらも感じさせて、そして何よりも『威厳』のある存在となると、『九尾の狐』以外だと、それこそ『竜』や『鳳凰』あたりになるが、これらは一応『災い』をもたらすことも無くは無いが、どちらかと言うと、『幸福』や『繁栄』の象徴だし、しかも『ドラゴン』や『フェニックス』と見なせば、欧米あたりの諸国のほうがふさわしくなるからな。そうすると、中国や朝鮮あたりと被るとはいえ、日本にとっては九尾の狐がこそが、『悪役』や『支配者』、そして何よりも『守護神』という意味では、最もふさわしくなるのだ」


ハイ○ース隊長「そういえば『竜』は、そちらの作品セカイにおいては、『海底の魔女セイレーン』の象徴となっていましたしね」




キューちゃん「ということで、君は心置きなく、極東の島国の支配者の後継者として、九尾の狐に変身しようがどうしようが、構わないというわけなのだよ」




ハイ○ース隊長「──ぶぶっ! ちょ、ちょっと、それって、まずいんじゃないですか⁉」




キューちゃん「どうしてだい、『アズ○ンパ○リ疑惑』は、完全に払拭されたではないか?」


ハイ○ース隊長「あなたはいいかも知れませんが、私がこのタイミングで九尾の狐に変身してしまっては、まるで『アニメ版アズ○ン』の第1話に影響を受けているみたいじゃありませんか⁉」


キューちゃん「……そうだなあ、元々そなたは、『ロイ○ル』みたいなものだしなあ」


ハイ○ース隊長「『ロイ○ル』って、いや、どちらかと言うと、私たちはお互いに、『じゅうオー』サイドではないのですか?」




キューちゃん「いいや、そなたはそのままズバリ、『アクのロイ○ル』と言うべき存在ではないか?」




ハイ○ース隊長「──! あんた、私のこと、『アーク・ロイ○ル』と同類だって、言いたいわけかよ⁉」


キューちゃん「聞いたぞ? 幼稚園児くらいの年頃の、『ザラマンダー幼女団』を、ハイ○ースで拉致監禁しようとしたらしいな?」


ハイ○ース隊長「──うっ、なぜそれを⁉」


キューちゃん「それって完全に、『アクのロイ○ル』──すなわち、『アズ○ン』の影響じゃないのか?」


ハイ○ース隊長「い、いや、どちらかと言うと、『クジラでクラシック』な、漫画家の先生の影響でして」


キューちゃん「ブブー! 現在『クジラでクラシック』先生は、『ロリ』ではなく、『おねショタ』路線に、方向転換されておられまーす!」


ハイ○ース隊長「えっ、ほんと⁉ ──あ、いや、ちゃんと作中においても、『大鯨シン・クジラ大姉』というキャラ名の、潜水艦の母艦の擬人化美少女も、登場しておられましたので!」




キューちゃん「──『艦○れ』じゃん⁉ そっちのパ○リだったのかよ⁉」




ハイ○ース隊長「だから、パ○リでは無いと…………あ、ちょっと待った!」




キューちゃん「……何だ、またしても、いきなり大声を出したりして?」




ハイ○ース隊長「私のHNハンドルネームの『ハイ○ース隊長』って、その『幼女団拉致』エピソードから、付けられていたのかよ⁉」




キューちゃん「……えっ、今頃気がついたのか⁉」



















キューちゃん「ちなみに、どうして我のHNハンドルネームが『キューちゃん』であるのかは、作者の別作品の『なろうの女神が支配する』の第61話の、『悪役令嬢VS九尾の狐、暁の大決戦⁉』をご参照なさってください♡」


ハイ○ース隊長「最後の最後で、露骨な『ダイマ』が来たな⁉ 普通に『「尾の狐」だから「キューちゃん」なのだ』と言えば、いいではありませんか?」


キューちゃん「…………」


ハイ○ース隊長「…………?」


キューちゃん「…………(ニヤリ)」




ハイ○ース隊長「──いや、ちょっと待ってください! その61話って、今回のような『番外編的討論会』とかじゃ無いんでしょう? あんたまさか、聖なる神獣にして大妖怪の九尾の狐であり、強大なる軍事大国の女王様でもありながら、本編内で『キューちゃん』とか、呼ばれていたのかよ⁉」




キューちゃん「それについては、実際にお読みになって、ご確認くださいませ♡」




ハイ○ース隊長「すげえ露骨な、『誘導』をかましやがった⁉ ──でも、むちゃくちゃ気になるううう!!!」

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